リューちゃんとの出会い(カメバ―さんの恩人)最終回
カメバ―さんからミズガメバーさんになった経緯は、リューちゃんとの出会いでした。
このお手紙をカメバ―さんは見つけたのでした。そして水にたとえて捉えることを教わったのでした。
そして、また
これは仏法で説く「女人成仏」の話としてあげられています。これほど厳しいことを突きつけられては、恐ろしくなってしまうのが人間ではないでしょうか。
竜女は「女人成仏」のお手本を示していると、仏法では説かれています。竜女に成仏の方法を教えたのは、文殊しり菩薩といわれています。お尻を振って、リューちゃんを探すカメバ―さんの後をついていった自バッタさんのようですね。
自バッタさんは、カメバ―さんの家に呼ばれた時、そーーーーっと手紙を置いてきたのでした。その内容は
そして、追記には
追記の最後には
カメバ―さんの意識が自然に向かい、生命に向かっていったのは、コロナ禍での様々な出来事でした。自分の力の限界を知ったのでした。その時に知ったのが、Hauserの音楽でした。
そして、今まで読んできた小説とHauserの音楽が合わさり、勇気づけてくれました。だから、Hauserの音楽への恩はつきません。カメバ―さんを勇気づけてくれたHauserの音楽が、多くの人に聴いてもらえるようになったことが、今は、なにより嬉しいです。
「その人がどれだけ深い哲学を持っているのかが、女性が人生の勝利者になるかどうかである」という意味の話をされ、「宿命の波、感情の嵐に左右されがちな女性こそ、その精神的支柱としての一書への内迫が必要なのではないのか」と、先輩の話もありました。
カメバ―さんは、子どもが生まれたことを、音信不通だった父に報告に行きました。カメバ―さんは、家庭も子どももかえりみない父親であっても、自分の父親に変わりはないと心のどこかで思っていたのかもしれませんが…コロナ禍で亡くなったことを聞いても、何の感情も沸いてきませんでした。
3年の月日が流れ…リューちゃんを見つけた時に、ようやく涙が流れてきました。ずーーーーっと泣くのを我慢していたことを、自分で気づいたのでした。
いえ、そうではありません。泣いても何も変わらないことを体験していたのです。それから、涙は瓶(かめ)の中にそっと流していただけなのでした。リューちゃんは、カメバ―さんをミズガメバーさんにしてくれた恩人なのです。「あ…ようやく帰ってきたね、パパ」と大喜びしたのでした。
(最終回)読んでくださり、ありがとうございました。