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シマエナガ、持統天皇の歌を覚える。
私には4人の子どもがいて、40歳で産んだ末っ子は初めての女の子。
現在小学一年生。
クラスでは一番背が低い。
お姉さんのように大きな同級生からは「赤ちゃんみたい」と愛でられ、
喜んでいる。
大学生、高校生、中学生の大きなお兄さん3人に囲まれている娘。
我が家ではいつも、小鳥さんとか、ひな鳥とか呼ばれている。
そんな小さな娘を、娘が大好きな「シマエナガ」にたとえて、娘との小さな日常生活を綴っています。
「ママー、5枚目早く貼ってよー」
とシマエナガにせがまれた。
5枚目というのは、「小倉山荘」という菓子に入っていた、
百人一首のカレンダーのこと。
今年に入り、カレンダーを貼りながら、
一枚ずつ百人一首を覚えていたら、
もう4枚目、つまり4月分まで覚えてしまい、
5枚目(5月のカレンダー)を早く貼ってくれ、
というのである。
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山
持統天皇
「なんか、こっちと似てるねー」と言いながら、
「春すぎて~」の歌を詠み始めた。
「ほら、白妙のとか、干すちょう(干すてふ)とか、
なんか、似てるねー」
と発見してうれしそう。
白妙のは、
田子の浦に 打ち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ
山部赤人
干すてふは、
恋すてふ(ちょう) わが名はまだき 立ちにけり
人知れずこそ 思ひそめしか
壬生忠見
シマエナガ、今まで覚えた百人一首との類似点を少し感じたよう。
図書館から借りてきた本も一緒に検索して、
「春過ぎて~」の歌は持統天皇の歌であることを私自身、初めて知る。
百人一首って、持統天皇=飛鳥時代の歌も入っていたことを、
今さらながら知って、ちょとした驚き。
白妙のというのは、富士山など雪山のことを表現しているものだと思っていたけれど、「春過ぎて~」の歌の方が元祖で、
白い衣を干している様子を「白妙」と言っていたことも初めて知る。
***
こうして、小学1年生の娘と一緒に、
母も勉強させてもらっているのであーる。
ありがたや。
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