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広報プランナーが、3500万円資金集めをして、ライターにもなっていた理由


私は2015年からつい最近まで、完全フリーランスの広報プランナーとして活動していました。

私の独立は綿密に計画したものではなく、完全なる勢いだったので、顧客0、計画0、フリーランスの知識0という状態からのスタートでした。

そんな中一番最初にやったことは、名刺作成。「広報プランナー」それが私が独立したときに付けた肩書きでした。

企業の広報支援をしようと思っていたものの、コンサルタントと名乗るのはなんだか違う感じがして、プランナーという言葉を選びました。

広報コンサルタントと広報プランナー、言葉として分かりやすいのは広報コンサルタントの方なんじゃないかなと思います。

そして謎にプランナーという肩書きをつけてしまったからか、独立してしばらくするといわゆる"広報"の業務ではなさそうな案件の相談が舞い込むようになっていました。

まずは、クラウドファンディングのサポート

2015年のある日、いきなり知り合いの社長さんに呼ばれて、「広報できるなら、クラウドファンディングもだいたい一緒でしょ?知り合いの社長がクラウドファンディングするらしいから、手伝ってよ。」このように言われました。

はて、、クラウドファンディング、、
それは広報...と一緒なの?だいたい??ん???

クラウドファンディングなんて詳しく知りませんでしたが、とりあえず「はい、わかりました」と答えていました。なにせ勢い独立、仕事をゲットしないといけません。

「どんなことできるか提案して!」と言われたので、まずはGoogleで「クラウドファンディング」と検索、しばし情報収集。

ネットだけでは情報が不足していたので、本屋さんへ行って、「クラウドファンディングで夢を叶える本」という本を購入し、2時間くらいで読了。

ゲットしたてのほやほや知識が抜け落ちないうちに、すかさずPowerPointを立ち上げて、それっぽい提案を作成してみました。

即席知識から作った拙い提案だと言うことは自覚しつつも、自分なりに理解したクラウドファンディングについて、そしてプロジェクトを成功させるために必要なことを入れ込んでみました。

提案当日、内心、もしかしたら「このシロウトが!!」などと怒られるかな・・・とドキドキしながら、資料を元に先方へ提案すること30分。

「任せるよ!」

その場でクラウドファンディングのサポートをする事が決定しました。予想外の展開にびっくりしたのと同時に焦りました。

そして、社長は「この本読んで勉強してるんだよね!」と素敵な笑顔で1冊の本を見せてくれました。

冷や汗。。。

「私も読みましたー!それを参考にして、提案書作ったんですよ(テヘッ)」なんて言えません。「そうなんですか!」言葉少なげに冷静に笑顔で返しました。

こんな感じで、初めてのクラウドファンディングサポートがスタートしました。

プロジェクトはかなり難航し、眠れない日もありましたが、結果は大成功。この件をきっかけにクラウドファンディングのご相談が増え、あれよあれよという間に合計8件、3500万円も資金集めのサポートをしていました。

そして、それと同時期に別の知り合いの社長さんから、「広報やってるなら、ライティングできるよね?」とお声がかかりました。

いつも通り、「やります」と回答しました。このとき、ライティング経験は広報業務回りで発生したものしかありませんでした。

はっきり言ってシロウトです。それにも関わらず、いただいたお仕事は、大手企業さんの商品サイトに掲載する記事のライティング、金融機関さんのホームページのライティングなどでした。

気がつくと次から次へとお仕事をいただいていました。ライティングはきちんと学んだことがなかったので、案件が増えてきた頃にライティングセミナーなどに通い、本も何冊も読みました。

どの企業様も誰もが知る大手企業さんでした。ホームページには私の書いた文章が載りました。

気がつけばすっかりライターとして立派なポートフォリオが出来上がっていました。この頃には、ライターとしては結構な単価をいただくようになっていました。そして、自分は書くことが結構好きなのだと気がつきました。

もちろん、この間も企業様への広報活動の支援も行っていました。

しかし、なにか声がかかると、とりあえず「できます」と言ってしまう性格により、「よろずや広報プランナー ライティングもクラウドファンディングも承ります」状態になっていました。

自分のアイデンティティは失いかけていたものの、このおかげで独立してからお仕事に困るということはなく、日々充実していました。

クラウドファンディングもライティングも最初はまったくの未経験。しかも相手はプロフェッショナルとしてお仕事を依頼してくる。

そんな状況の中、冷や汗をかきながらも実績を出せたのは、「努力の方向」が正しかったからだよと後からフリーランスの先輩に言ってもらいました。

私が努力したのはただ1つだけ、クライアントさんの希望に応えることでした。ひとまず、自分の中の「あーだこーだ」をすべて横に置いて、どうしたらクライアントさんが目指している目標を達成できるかに没頭していた記憶があります。

元来不器用な人間なので、特になにか戦略があってそうしていたわけではありません。

目の前にきた1つ1つに「できます」と言ってしまう性格と、受けたらゴールだけを見つめていく走り方のおかけで、自分で気がつかなかった得意や好きを見つけられたことはラッキーだったなと思っています。

そして、それが積み重なってくると、自分が得意かつ好きな仕事ばかりを選べるようになりました。

さらに、段々実績の出し方もわかっているので、どこで力を入れたら効果的かもわかってくるという好循環が生まれ、疲れない上に楽しい状況を作り出せるようになっていました。

これも後から知ったことだったのですが、

1、何でも「できます」と言う
2、実績ができて仕事が回らなくなってくる
3、自分のバリューを発揮できる案件しか受けない、相談のうち9割は断る
4、あとは自由に、希望の年収や休日、働く場所を決めていく

この流れを作れるかどうかが、独立して成功するかどうかの分岐点だそうです。

何かをはじめる際には、先へつなげるためにも「できます」を合言葉にするのがよさそうです。

私が今所属している会社、ディアメディアでは、8月にDearMediaというメディア向けのクラウドサービスをローンチしました。

よく考えると、これは今まさしく「できます」フェーズ。

ご興味をお持ちいただける方がいらっしゃれば、すぐに「行きます」
機能の相談があれば、もちろん「できます」

この2つを意識してサービス拡大をしないとな・・と改めて思いました。

いきなり宣伝チックに差し込みましたが、これも社長から「DearMedia」のことも書いて!と言われたので、「できます」と回答して無理やり差し込んだ結果なので、優しく見守っていただけると嬉しいです。



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