ただの日記 峯丸ともか 2021年3月
3月1日(月)
ゴールデングローブ賞の授賞式が開催。映画とドラマの賞なので部門が多くて大変。今年も日本では生中継なし。なんでなのかな。やはり生で受賞スピーチがみたい。
スピーチって感動的だ。10代、20代のころは、自分が受賞してスピーチする姿を意味もなく想像していたんだけど、想像がディープすぎて涙が流れることもあった。寝る前に空想しすぎて興奮して寝れなくなることもしばしば。1時間~3時間は空想してた。今じゃ、ふとんに入って3分で寝落ちする。
3月2日(火)
確定申告の書類を作った。一日かかった。経費の計算が大変だ。一年分を一日でやるからダメなんだな。とにかく数字が苦手。むずかしい。
収入なんかちょろっとしかないのにさ。もっと稼いで、税理士さんに丸投げできるようになりたい。
夕方になってやっと計算ができたけど、外は風がびゅうびゅう吹いていて、たぶん春一番。頑張って外には出たけど、風が凄すぎて、心が折れた。
しかも、風で傘が折れちゃったから途中で帰ってきた。ショックするぎる。あーあ。お気に入りのレインボウの傘よ、ごめんね。
3月3日(水)
オムライスって無性に食べたくなるときがある。黄色い玉子に赤いケチャップ。あの色合いを見てしまったらもうアウト。黄色地に赤って、食欲をそそる色彩だ。
だけど、何気においしく作るのが難しいんだよねオムライスは。
〇〇ホテルのレシピとかいろいろやってみたけど、シェフの腕がないから、イマイチ美味しくできない。
開き直って、冷蔵庫の中の材料で、のこり物を処理する手段としてオムライスを作ってみた。冷凍ごはん、セブンイレブンのサラダチキン、卵、ニンジン、ピーマンの切れ端……。安っぽいチキンライスにバターだけで焼くシンプルな卵をのせてみた。これが最高にうまかった!
3月4日(木)
6歳の姪がランドセルを注文したらしい。入学は来年だけど今から準備するのだ。黒地に紫の縁取りが入ったシブくてカッコイイ色合いだった。
むかしは男子は黒、女子は赤って色が決まっていたんだよ。みんなそれをあたり前のように守ってた。
わたしは赤が好きじゃないからランドセルが嫌いだったなぁ。
水色が良かった。今選べるとしたら水色地にピンクの縁取りにしたい。黄色の縁取りでもいいね。
「かっこいいね!ブラック&パープル」とメールしたら、「ブラックじゃなくてダークブラウン」だと言われた。
いいよね、こういう自己主張って。
3月5日(金)
今日は、いい知らせと悪い知らせの両方があった。幸いなことに悪い知らせが先で、いい知らせが後だったので、相殺され、今、気分的にプラマイゼロの状態になっている。
海外ドラマを見ていると、「いい知らせと悪い知らせ、どっちから聞きたい?」というセリフが良くあるが、わたしは悪い知らせから聞きたい。
前向き状態を常に更新していきたい。
3月6日(土)
めずらしく日本のドラマを見た。NHKの東日本大震災10年特集ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』。何気なく見始めたら最後まで見てしまった。
ドラマの中で佐野洋子さんの絵本『100万回生きたねこ』がキーアイテムとして登場する。そのせいなのか、私が書いてる絵本ブログの『100万回生きたねこ』回のビュー数がアップしていた。びっくり。
TVの力はまだまだ大きいのだな。
3月7日(日)
梅を見に行こうと亀戸天神に行った。ちょっと遅すぎて梅はもう散っていた。菅原道真公をお祀りしているので合格祈願の絵馬がたくさんあった。
そうか、3月は入試と卒業式のシーズンだ。そういえば目がかゆい。
花粉も飛んできてるのかな。春だな。
10629歩いた。やっぱり一万歩を超えると、「歩いた~」って感じがする。
そして疲れる。昼寝して爆睡した。
3月8日(月)
今日、はじめて自分の子宮を見た。まんまるで、気持ちよさそうなベッドのように見えた。
なぜだか分からないが、涙が流れた。
悲しいワケでも寂しいワケでもなかった。
わたしは妊娠をしたことがない。妊活もしたことがない。
年齢的にもう子供は望めない。
この気持ちよさそうなベッドに、赤ちゃんを迎えられなかったのは、残念だなとは思った。たぶん、心地よいと思うんだ。
先生は、婦人科検診の再診で異常がなかったことを喜んで涙したと思ったに違いない。
3月9日(火)
なんだかやる気が起きない。
海外ドラマファンのためのマガジンもお休みしてしまった。
そういう時は、無理して執筆をしない。
映画を見て元気をつける。
大林宜彦監督の『転校生さよならあなた』(2007)と『ねらわれた学園』(1981)を見た。
ほんとに癒された。特にリメイク版の『転校生』は、想像以上に良かった。
原作とも前作ともまったく違う展開だけど、死について描いた映画で癒されるということは凄いことだと思った。
3月10日(水)
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』ファイナルシーズンでのドゲットの言葉が忘れられない。
彼女は、「高校卒業検定に合格したら、ご褒美として夜に朝ごはんを食べるんだ」と言っていた。
「子供の頃、ママとそうやってお祝いしたからそうしたいんだ。」って。
ドゲットのように子供の頃に嬉しかったご褒美って何だろうと考えた。
明治ツインクルチョコレートかなぁ。
玉子型のちいさなチョコの中に、ラムネや星型のチョコが入っているお菓子で、ひとずつつワクワクしながら食べていた。
宝物のように思えた。
今となっては、大人買いできるけど、あえてそうしたくはない。
高級チョコレートとはまた別の特別なご褒美チョコなのだ。
3月11日(木)
東日本大震災から10年。10年前のあの日、私は東京の会社の8階にいた。今まで体験したことのない大きさの地震だった。机の下に隠れて、2週間前に起こったニュージーランドの地震を思い出し、「このまま床が抜けてしまう」と恐怖を感じた。
地震はしばらくすると収まったが、長かった。そしてビルが反動で揺れていた。
会社がタクシーを用意してくれて、同じ方向の人と一緒に家に帰ることになった。しかし、車が全く動かない。都心は車がぎゅうぎゅうの状態だった。牛歩よりも動かない。車の外を見ると、たくさんの人が歩いて帰宅していた。
20時くらいに会社を出て、朝の4時ごろ家についた。港区から大田区まで8時間かかった。金曜日から土曜日に日付も変わっていた。
大地震になすすべもない自分の姿にショックをうけた。
自分の生き方を考えるきっかけとなった出来事だった。
3月12日(金)
この5年、在宅勤務だから、リアルな人との関わりあいがほぼない。
自分で情報を取りにいったり、コミュニケーションを取りにいったりしないと、ほんとに鎖国状態になってしまう。
コロナ禍で、zoomというものが一般化したのだから、zoomイベントを利用しない手はない。
今後、「参加したい」と思ったイベントには参加してみることにした。
3月13日(土)
今日は雨。
風もすごい。
こういう日は散歩にも行けない。
映画鑑賞して家でのんびりしよう。
『レディ・バード』と『ブックマート卒業前夜のパーティーデビュー』を見た。卒業シーズンにピッタリの映画。
両方にビーニー・フェルドスタインが出てる。ジョナ・ヒルの妹さん。
彼女のこと好きだなぁ。
3月14日(日)
昨日の雨が嘘のような晴天。
こんな日は、散歩に出かけずにいられない。
公園を一周して桜の様子を観察しながら歩いた。
咲いている花もあった。
開花宣言だ。
鼻がかゆい。
一本堂でできたてのパンを買って帰った。
湯気がホカホカのできたて食パンをちぎって食べる。
月に一度の密かな楽しみ。
3月15日(月)
第93回アカデミー賞のノミネート発表があった。
昔は空想で自分の名前が呼ばれることを妄想できたが、今となっては遠い世界の出来事になってしまった……。
賞というものに縁遠いからこそ、受賞する人と落選した人の僅かな違いに敏感だ。グレン・クローズは8回目のノミネートとなった。彼女は一度もオスカーを獲得していない。
受賞できない理由は何なのだろう。もし、受賞したら泣いちゃうかな?
今回は、助演女優賞の行方に注目している。
3月16日(火)
随分前にアップした映画のレビュー記事のアクセスがたまにグン!と伸びることがある。昨年の6月に書いた
『過去4作のジョーを比較して見えた、映画『若草物語』の役割と時代性』のビュー数がすごく伸びていた。
理由を探ろうとしたけど、わからない。
過去にもDVDが発売されたり、放送があったりすると上がることがあった。
不思議だけどなんだかうれしい。
3月17日(水)
久しぶりにお会いする方とZoomミーティングをした。
お話が盛り上がって楽しかった。
実際に合うよりも、オンラインミーティングというのはハードルが下がって良い。
在宅勤務でもともと引きこもりだから、自分からも多くの人に声をかけて映画、ドラマのことや、自分のやりたいことについて、お話していきたい。
3月18日(木)
メールだけで指示をもらって仕事をすることには、良い点と悪い点がある。
良い点は、「言った言わない」の行き違いが起こりづらいこと。
文章が証拠として残るので、これはありがたい。
悪い点は、文章表現の問題で相手の言っていることが理解しづらいこと。
文章表現力には、相性があると思う。言っていることがものすごく伝わる人は、相性がいいのだろう。
相性がすれ違うと、「意味が分からない」となる。
そうなると、メールで何度も往復することになり、相手の人も、「こいつ、なんでわかってくれないんだ」と思うだろう。
こういうときは、電話がやっぱり手っ取り早いかなとも思う。
でも教訓を得た。今後意味が分からないときは、サンプルをメールして、これで良いかどうか聞くことにする。
3月19日(金)
映画『ミナリ』を見た。想像以上に共感ポイントが多かった。
監督の子供時代のエピソードを映画化している。
自分の子供時代も思い出して、作品にできるエピソードがあるかどうか考えてみようかなと思う。
日本橋で大和屋の鰹節を買った。
三越でしゃけを買った。
これが、おいしいんだ。
3月20日(土)
上から目線で話してくる人がいると、顎がしゃくれてしまう。
ロバート・デ・ニーロみたいな感じで。
夫と話しているときはいいが、他人と話しているときにそうならないようにしなくちゃ。
地震があった。大きなのが来そうで怖い。
3月21日(日)
あなたは、他者の期待を満たすために生きているのではない。
他者もまた、あなたの期待を満たすために生きているのではない。
___嫌われる勇気(岸見 一郎、古賀 史健著)アドラー心理学___
3月22日(月)
うまくいったら喜ぶ、ことは大事だけど、いつまでも成功に囚われてしまうのが欠点。喜びをスルメのようにしゃぶり尽くすのはもう卒業して、喜んだら次へ。
失敗も同じで、自分のミスを分析したらそれを経験値にして、次へ。
と、気持ちを転換できるように。
3月23日(火)
桜がだいぶ咲いてきた。天気が良い朝は、必ず散歩に行くことにしている。
川辺と公園は、桜の木がたくさんあるし、花壇も手入れされていて紫、黄色、ピンク、赤と、色とりどりの花も咲いている。
ぽかぽかと温かい日差し。眩しい朝の太陽。
自然の中に自分も存在しているんだと感じる貴重な瞬間。
3月24日(水)
#noteを読み合う会 に参加した。3人の方の記事を読んだ。
フェルミ推定という言葉を知った。
餃子の思い出を読み、餃子を作りたくなった。
仕事を辞めると決心した女性の話を読んだ。
偶然に同じグループになった人たちの物語。
みんな、それぞれ今を生きているんだと感じた。刺激になった。
顔を見て話せるのは、やはりいい。
人見知りだとか言っている場合ではないな。
3月25日(木)
芥川龍之介の「杜子春」の冒頭を暗証する。というのを姪の小学校でやってるらしい。
「おねえちゃんは全部できるんだよ。おばちゃんもやってみな。」と、5歳の姪に言われて、その場で暗証をさせられた。
まったく、覚えられない。
「ある春の日暮れです。唐の都、洛陽の西の門の下に…….杜子春がいました。」と適当に言ってみた。
それだけで、爆笑された。
「杜子春がぼーっとしていると、黒猫が通りかかりました。」と続けて創作してみたら、大爆笑して「笑わせないでよ」と怒られた。
なぜ爆笑するのかは分からないけど、物語を作る面白さと、創作の持つパワーを感じた。
3月26日(金)
桜がいよいよ咲いてきた。ほぼ満開にちかい。週末はお花見したいけど、今年もシートを敷いての飲食禁止。切ない…….。
3月27日(土)
晴れて、桜も満開!
満開の桜をじっと見ていると、花の中心がこっちを一斉に見返しているようにも見える。
家で映画を3本も見た。充実した休日だ。
3月28日(日)
「進撃の巨人」アニメ版を毎週楽しみにしていたのだが、ファイナル・シーズンなのに、今日で放送が終わるなんて。ちょっと混乱。
しかたないから、漫画を読むことにする。だって、続きが気になって仕方ない。
3月29日(月)
いろんなアイデアが頭の中で生まれているのだけど、まとめて、実現させるにはどうしたらいいのか。
とりあえずは、アイデアを書き出すことにしよう。
だれかに相談したい。
3月30日(火)
春になってきた。新生活に踏み出す人へ向けておすすめ映画を考えてみた。
自分の中でも意外なことに、『マイ・フェア・レディ』が頭の中に浮かんだ。
大好きなオードリー・ヘプバーンが、嬉しさを爆発させる「踊り明かそう」が、新生活に挑む不安から開放された音楽のようにも感じるから。
3月31日(水)
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