あなたはサンタクロースについて説明できますか？

クリスマスとはそもそも何か？
そしてサンタクロースとはそもそも何か？

みなさんはそれを説明できるでしょうか

クリスマスやサンタクロースの起源には諸説あって
宗教的なことも絡んできますから
なかなか一言で説明するのは
難しいかも知れません

しかし日本ではクリスマスの「そもそも」をすっ飛ばして
サンタクロースの存在や
イベントとしての盛り上がりばかりに
クローズアップしていますよね

私はクリスマスの起源などについては
本来子どもたちにきちんと教えていくべきだと思っています

はたまたみなさんは子供の頃に
サンタクロースの存在を信じておられたでしょうか

いつだったか見たテレビ番組で
サンタクロースを何歳まで信じていたかという話題になり
それを聞いた子どもが泣いてしまったんだそう
つまり、心から信じていたことが壊されてしまったんですよね
1人の子どもを傷つけてしまったことについて
テレビ局に抗議していいものかどうかという
話だったんですが

難しいところですよね

なぜこんなことが起きるのでしょう？

もしキリスト教の国であれば
親は子どもたちにサンタさんについて
きちんと説明するはずです

私は日本に足りない部分はここなんじゃないかと思うんです
つまり、ごまかしたり濁したりしないこと

私たちが子どもの頃
サンタさんについてだけじゃなくても
大人が説明しにくい質問すると
なんと返されたのでしょうか？

「そんなことお母さんは知らない」
「そんなことまだあなたは知らなくてもいい」
「大きくなったらわかるから」

誰しも言われたことがあるでしょうね

一方、たとえばドイツのクリスマスだと
24日のイブには
街中が祈りに包まれるような雰囲気があります

ちょっと遅い時間になっても
子どもたちは静かに歌いながら街を歩いていたりするんです

幼い頃からそんな環境にいる子どもたちは
クリスマスやサンタクロースについても
自然と学んでいく部分もあるかもしれません

そういう土壌は「信仰心」から来るものじゃないかと
思うんですよ

キリスト教であれ仏教であれイスラム教であれ
天には「なにか」があると「信じる」気持ち

それは祈りの心です

特定の信仰を持っていてもいなくても
私たちは日々祈ることがありますね
祈りは伝わるとも言われているし
平和も人々の祈りからはじまるもの

サンタクロースという存在は
そんな「祈りの心」を醸成させるためにあるのかもしれませんね

2022.12.23
下向峰子