膝よりもピノ
職場復帰から1ヶ月経った。
週3日・1日3時間から働き始めて、2週間慣らしてから週4日・1日4時間に増やし、また2週間慣らして週5日・4時間勤務に。
最初は3時間だけど家に帰ったらグッタリ。帰ってすぐに仮眠をとった。介護の仕事は立ちっぱなしの動きっぱなし。そして常に利用者さんの動向に注意を払い業務の時間を意識して動く。休みの間、ひたすらぼんやりしてたのでギャップも激しかった。1週目はひたすらグッタリして少し慣れてきたところで勤務日数と時間が少し増えて、またグッタリ。
そんな中、復帰後初めての3連勤をしてる途中に膝が痛くなった。それまでは帰宅後に仮眠をとって夜寝たら疲れが取れていたが、膝の痛みが取れない。3連勤後の2連休で膝の様子観察。1日休んでも膝の痛みが取れなかったので整形外科と整体に行った。
靭帯損傷を診てくれた整形外科に膝の様子を話すとレントゲンを撮ってくれた。
軟骨は綺麗だが膝の骨に少し変形が見られ、少し水が溜まっているらしい。左足の靭帯が伸びてることで不安定になりグラグラする。その左足を庇って左膝がグラつき、変形した骨が刺激されて水が溜まるという仕組みらしい。左膝を固定する為に左膝用のサポーターを勧められて着用することにした。
その後、「ごだい整体指導室」へ。
ご夫妻共に友人だし、ごだいさんは四六時中身体のことを考えているような整体オタク。信用できる。
私の身体の滞っているところを流してもらい、日常の心がけも教えていただいた。筋肉を鍛える為にも運動した方がいいのか尋ねると、「膝に水が溜まっているのは炎症している証拠。炎症している間は痛めないように休ませる方が良い」とのこと。
そんな訳で、今現在の私の足はこんな感じに。
顔には傷があるし、足はこんなだし、何か海賊みたい…。
そして、もうひとつ困ったことが起きた。
休養の間はむしろ痩せたのに働き出したら太り始めた。理由はわかる。朝9時から13時までの勤務。私は今まで夜型で朝も遅く、食事は朝昼兼用と夕食の2食だった。働き始めてから朝は何も食べずに朝9時から13時まで働いて、帰ってからご飯を食べてグッタリして仮眠。食べる量は増えてないけど、たくさん動いてから食べて寝る。しかも働き始めてから便秘気味。生活習慣が変わったのと更年期も相まっての変化だとは思う。理由はわかる。わかるけどショックだった。
昼食を食べて寝なければいいのでは?
夜早く寝たらいいのでは?
仕事行く前に朝食べたらいいのでは?
いろいろ思う。
少しずつ夜早く眠る生活にしていきたい。朝食べて、仕事後に食べずに寝たら違うのかな。少しずつ変えたらいいのかも知れないけど、太ったことにかなりダメージ受けた。膝サポーターするよりも何かショック!
でも、ふと、何でそんなに太ることがショックなのかな?と思った。
もともとぽっちゃり体型だから、これ以上太ると肥満の域に入るという恐れもある。「太れば左足にも膝にも負担かかって余計にしんどくなるんじゃないか?」という不安もある。だけど1番は肥満児だった頃のトラウマだなぁ。
小学6年の頃にクラスの男子が作ってた「好きな女子、嫌いな女子ベスト3」で、「デブでブスだから」という理由で嫌いな女子3位に私の名前が書かれてたのがショックだった。男子が隠れてコソコソ作ってたリストを好きな女子に選ばれた一軍女子が男子から取り上げて「男子って嫌ね!」と言いながら見せびらかしていた。本人は好きな女子に選ばれてるからええかも知れんが、嫌いな女子ベスト3に選ばれた我々3人は笑えない。
その頃からダイエットして、中学2年で12kg体重減量に成功した。しかし痩せたことで態度変わった男子に対しても不信感が募った。
太ってた頃の嫌な思い出や、太ったらまた嫌われてしまうのか? という恐れがあるんだと思う。人は人と割り切れている方だけど、思っていた以上に人から嫌われる怖さや不安があって、太ることに対する嫌悪感に囚われてることに気づいた。当時平気なフリしてたけど、こんなに気にしてたとは。太ることが気になって「美味しくご飯を食べること」という喜びや料理に対する意欲も激減してしまった。
「太るの嫌だ! 何で太るのよ!」というネガティヴ思考の囚われが極まった時、「太って困ることはあるのだろうか?」と思った。
太ったら何が困る?
・太って見た目が悪くなって人に不快感を与えるんじゃないか? 嫌われるんじゃないか?
・太って醜くなった自分を見るのが嫌!
・太って左足に余計に負荷がかかるかも知れない!
よく考えたら、大半がまだ起きてない出来事。微妙に太ったお腹周りや腰回りを鏡で見て落ち込む私はリアルタイムで起きてはいる。でも、2〜3kgくらい太っただけで、「もっと太るかも?」とか、太ったことに対する嫌な気分に1日の大半を費やすのは勿体無いし面白くない。
ヨダレ垂らしながら「美味しくなれー!」と、美味しくご飯が食べられるように集中して料理できるのが私の喜びであり、才能だというのに!!!
それに私が太ったくらいで嫌いになる人なんてめちゃくちゃしょうもない! 事実、小学生の同級生男子とはほぼ縁切れとる! まだつながってる同級生男子に聞いたらそんなこと忘れとったし! 私が落ち込む原因作った奴らみんな忘れとる!!! そんで、そのランキング作った時も深い意味はなくノリでしか作ってへん!!! そんなもんにいつまで私は囚われとるんや!!!
その頃の私はショックを受けても平気なフリをしてた。デブでブスだから嫌いな女子ベスト3と書かれて悲しんで泣いたら余計にバカにされると思って、軽蔑の眼差しで男子を見た。ランキングを見せびらかす一軍女子も軽蔑した。軽蔑することで、傷ついた自分の心を守ったんだ。太ってたことで、ブスだと思われ、クラスの大半の男子から嫌われてるんだと知ってショックを受けたのにそれを隠した。封じた泣きたかった悲しい思いが、今頃現れたのか。今だったら、ちゃんと悲しんでくれると思ったのかなぁ。
そう思うと、太ったことを気にしてショックを受けてる自分は煩わしくなくて、ただただ可愛い。よしよし。嫌われて悲しかったんだねぇ。嫌われたりバカにされるって悲しいよねぇ。
傷ついたあの頃の私が聞きたかった言葉って何だろうな。
それはきっと
「どんなに太ってもバカにしないし、どんな○○も嫌いになんてならないよ。どんな○○もずっと好きで居るし離れないよ」
じゃないかな。
「こんな私ではダメだ!」と手を離したのは私自身だった。
年齢的にもこれからは衰えることが増えていく。その現実を受け入れて、それでも自分を好きでいることこそが人生の実りを得ることだと思って受け入れていこう。
「見た目的に膝の方がやばいのに太ることばかり気にする私はやっぱり女なんだなぁ」なんて思いながらピノを食べたら星型のピノを発見!
「いいことある気がする!」と星型ピノ食べてるくらいなんだから大丈夫だろう。
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