地方では避けては通れない問題があります。あなたは大丈夫でしょうか。
地方の飲食店で常に上位にランクインするであろう問題点。それは、スタッフの確保です。どんなにいいお店であろうと、どんなにお客さんが来ようとスタッフがいなければお店は回らない。ギリギリの人数や少ない人数でその日はどうにかなってもその日のサービスが行き届かないのは地方では致命的です。
まず先になぜ「地方の飲食店ではサービスが悪い事」が致命的か説明しましょう。都会と違い地方の飲食店(観光地は除く)は一見さんで繁盛している店は皆無です。新店舗がオープンしたらとりあえず行ってみるが、結局普段行きなれたお店に戻ることが多いです。
店員や経営者を知っているお店に行く。常連さんや知人で経営がなりたっているお店がほとんどです。
そんな常連さんや知人に新しいバイトのサービスが悪いとどうなるか。本当に仲が良いお客さんであれば誤魔化しがききますが、そこそこの常連さんからしたら印象悪化で客離れを招きかねない。
さらに、たまたま一見さんなんていた日には二度と来てもらえないし、文句だって言われることもあるでしょう。店内で言われる分はまだフォローできるかもしれないですが、外で言われた場合は一気に口コミで広がってします。これが地方にとってサービスが行き届かない場合は致命傷となる理由です。
まず一番大切なこと「人件費はケチるな」
繁盛店は必ずスタッフを多く入れている。
スタッフをケチっている店は衰退している。
これをわかっていない経営者が多いです。そして、決まって言います。「繁盛したらスタッフも多く入れるよ」
「店がヒマなのにスタッフなんて雇えない」
ハッキリ言います。
「店がヒマだからスタッフ雇えない店はもう潰れます」
というより潰したほうが賢明かもしれません。きっとオープン当初はそれなりにスタッフも導入していたでしょう。それでヒマになる。
間違いなく経営者の手腕の問題じゃないですか?スタッフがいて、料理が良くて、店の雰囲気も作っているはずなのに、お客さんが増えない。
これはきっと料理も普通かそれ以下。雰囲気も普通かそれ以下。他にも多くの原因が考えられますが、間違いなく言えることは、「経営者の責任」です。
なにも1人や2人で回せる規模の店舗に3人も4人も入れなさいって話ではないです。ある程度お客様が来店した場合でも対応できるぐらいの人数は確保してシフトを組みましょうって話です。
スタッフをケチった時の負のスパイラルです。
どんなに雰囲気が良かったり、料理が美味しくてもこうなりますよね。地方で「美味しい店」「おしゃれな店」が続かない理由がここにあります。そんなお店をいくつも見てきました。
逆にサービスの重要性を理解していると次のスパイラルになります。
この場合、料理が普通、雰囲気が普通でもこのスパイラルになるというメリットがあります。
そうです。最初にも言いましたが「地方は人にお客がつく」のです。個人のファンも出来るでしょうし、全体的な接客のファンになる人がメチャクチャ多いのです。
スタッフの確保の重要性がわかってもらえたでしょうか。次に本題のスタッフの確保についてです。
アルバイトを探している人は何を気にしているかわかりますか?
間違いなく1番は「時給」です。次が「働く時間」と「働きやすさ」です。これは自分がアルバイトの立場になって考えると簡単にわかるのですが意外と経営者側になるとおろそかにしがちなんです。よく「働き甲斐あります」「賄い豪華です」とかうたっている飲食店ありますけど、アルバイトがやりがい求めていると思いますか?美味しい賄いを食べに来ているわけでもないですよね?「お金」がほしいのです。
僕の店舗がある大分県ではいま最低賃金が2020年時点で792円です。大抵の居酒屋は800円、850円で募集しています。地方のコンビニでもいま1000円とかそれ以上もらえます。そんな中わざわざ時給の低い飲食店で働きますかね?
飲食店のアルバイトのイメージ
「きつい」 「忙しい」 「休みがない」
実際は違いますと言いたいところですが明確に説明できる経営者がどこにいるでしょう。楽そうなスーパーやコンビニで働こうってなりますよ。
そして、「接客が好き」=「飲食店」ではないです。アルバイト募集している接客業なんて飲食店以外いくらでもあります。
「将来自分のお店をもちたい」そんな向上心を持った人が繁盛していないお店をわざわざ選びません。学ぶことがないからです。
経営者や社員「いいアルバイトがこない」
はい。でました!!これを口に出しちゃう経営陣は非常に多い。
・いい人材は沢山います。
・教育が出来ない自分たちの問題です。
・いい待遇で雇えない店舗運営の問題です。
アルバイト雇う余裕ない経営なら辞めた方がいんじゃないでしょうか。
アルバイトに好かれないお店が繁盛店にならないのではないでしょうか。
少し厳しい言い方ですが心のとめておくべき事柄だと思います。
最後に確保の仕方ですね。
待遇の改善が決まれば募集です。地方は大学なんてありませんので、学生は、高校生か、短大、専門学校ぐらいですかね。ただ、お酒を提供するお店でのアルバイト禁止にしている学校も多いので注意が必要です。
掛け持ち可能な人を探したり、もちろんSNSでの発信は必須です。大概SNSで見つかります。そこで待遇が良ければほぼ決まります。そこからさらに輪が広がります。アルバイトに気に入られるお店はアルバイトが入れかわってどんどん入ってきてくれます。そして、卒業しても食事に来てくれます。未来の客への投資と思えば時給もおしくないのではないでしょうか。
働いてくれて、宣伝もしてくれて、バイトも紹介してくれて、お客さんになってくれる。最高のパートナーでしょう。
まとめ
アルバイトの重要性
・スタッフの数をケチればクレーム、料理の遅延のもと
・スタッフを雇えば繁盛店への第一歩
アルバイトの待遇
・人件費はケチらない
・アルバイトはお金を求めている
・アルバイトは最高のパートナー
1人で開業して、ずっと独身生活を送ってきたので全て1人でできると思っていました。しかし、従業員、嫁に支えられ、今では子供にも支えられている気がします。1人の力には限りがある。1人でも応援してくれる人がいればずっと頑張れるんだと自覚しました。よかったらサポートしてもらえませんか。