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産休クッキーと妄想


妊娠した人の「幸せアピールがウザい」と言う人がいるそうです。

実際に聞いたこともあります。

しかしそれは妄想です。

産休クッキーを貰った人が自分勝手に頭の中で作り出した妄想。

「あなたがクッキーを渡すのは幸せをアピールしたいからですか?」

と確認したわけではないでしょう。現実ではありません。貰った人の妄想です。多くの人は現実ではなく、このような妄想の世界に生きています。

「あの人はこう思っている」「あの態度はこう考えているに違いない」

これも妄想です。妄想が強い人ほど、人間関係で苦労することになります。

妄想は必要のない思考や不安を生じさせ、妄想をさらに膨らませます。

妄想が強い人ほど、抱えている問題や悩みがこじれることになります。なぜなら問題や悩みは、現実の世界で起きているからです。

妄想は、問題や悩みの原因を歪めて認識させます。問題や悩みを解決するためには、妄想を辞めて現実と向き合うことです。

妄想が強い人は、妄想と現実の境界があいまいです。たいていは妄想を現実と思い込んでいます。ストーカーはわかりやすい典型例です。

現実を直視したくないから、妄想に逃げ込んでいる場合もあるでしょう。無意識にこちらを選択している人の方が多いでしょう。ほとんどの人は目の前の現実世界を見ていません。

問題は当人がそこに気づいていないことです。

産休クッキーを貰った人は、あれこれ妄想を働かせずに「良かったね」で済む話です。仮に幸せアピールが本当だったとしても。

妄想は嫉妬や妬みを生み、いつのまにか怒りに変わります。

妄想が原因となっているトラブルは家庭や職場など、あらゆる場面で起きています。

妄想を辞めるためには、妄想している自分に気づき、現実(目の前の事象)を改めて観ることです。

気づきが大切。

プロフィール
西山 純一 
大阪マインドフルネス研究所
https://www.mindfulness-lab.com/

メンタルトレーナーとして多くのプロアスリートや経営者、アーティスト、医療従事者、教師や心理士、学生やビジネスマンなど幅広い人にマインドフルネスをベースとしたマインドの使い方やメンタルコントロール、食事改善や運動、ダイエットを指導。

指導歴は18年 1000人を優に超える人達に指導してきた。

20代前半でアメリカのパーソナルトレーナー資格を取得して、大手フィットネスクラブや関西のスポーツ強豪大学や高校でスポーツトレーナーとして活動。

同時期に大学で心理学の単位を取り、心理カウンセラーとしての訓練も受ける。専門僧堂や禅寺でも禅や瞑想を学び実践する。

プロアスリートや年商数十億円を超える経営者をクライアントに持ち、うつ病を始めとする精神疾患やガン患者、難病患者のカウンセリングやメンタルケアも行う。

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