信州長野からきた女 ~絵から詩を~
本日は企画に参加してみましょう。それはこちらの企画。
実は前回もこちらの記事で参加したことがあります。
今回は小説だけでなく詩もOKとのこと。というわけで詩にチャレンジします。
-------------------------
信州長野からきた女
信州長野から旅をしているひとりの女
目的がないように見えるが目的がある
故郷と同じ名を持つ地域が近畿にあると知ったのは
半年以上前のこと
そこは河内国と言われた地
河内の中でも南側
三方を山に囲まれた奥河内
故郷長野駅には元国鉄と新幹線がある
だがこの旅先の地には私鉄しかない
「長野」と書かれた行先の私鉄に乗って目指す先
到着したのはふたつの私鉄のターミナル「河内長野駅」
女は緊張気味に駅を出て歩く
街の雰囲気は地域によってそれぞれ
女はそのことに全く興味はない
目的もなく歩き
ようやく見つけたのは
シャッターが降りるアーケード
その名も「長野商店街」
女はこの街にきてようやく親近感を持つ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?