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エモねぶた 想像だけの 存在に リアル登山は 苦しい秋か

まもなく廃止路線になるバスの終点は県境の峠である。そしてバスを降りて山を登るのだ。初めての山だったのであれこれ調べたが、実際にどんな山なのか登ってみないとわからない。

最初は林道だったので歩きやすい。多少の登りはあるが風景を楽しむ余裕がある。さらに歩くといよいよ階段が続く道が現れた。ここからが正念場だ。階段を歩く。階段は結構な距離がある。

一人で歩いているしあまり人とすれ違わない。みんな沢から上るレベルの高い人が使う別ルートから向かったからだろう。

そうなると色々頭の中で連想しながら上がらなくてはならない。「ねぶた?」意外なものが頭の中に浮かんできた。ねぶたは青森の祭りだと思うが、本物を見たことが無い。メディアを通じてどのようなものかわかっているから浮かんできたのだろう。まあいい、謎ではあるがねぶたを想像しながら困難な階段を歩けば、苦しい気がまぎれるというもの。

でも途中で疲れてきたので何度も休憩をする。そして歩く。正直苦しさが襲ってきていた。さてどのくらい歩いたのだろう。ついに階段が終わって平坦な道が続いているところに出てきた。
「とりあえずよかった」と思ったとき頭に浮かんでいた謎のねぶたがエモいことに気づく。疲れから解放されたことで想像したものがエモく?いや、エモすぎるようになったのだ。

「想像したもので想像を加えてみよう」頭の中で現れた謎のエモすぎるねぶたと現状を思い浮かべながら頭の中で再構築。まだ頂上まで距離があるが、とりあえず短歌を詠んでみた。

エモねぶた 想像だけの 存在に リアル登山は 苦しい秋か
(えもねぶた そうぞうだけの そんざいに りあるとざんは くるしいあきか)

今回は趣向を変えて、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。(お題:エモすぎる謎ねぶた

今日はこちらの記事「まもなく運行終了する金剛バスに乗って水越峠に行き、金剛山を目指してみた」をモチーフにしています。

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