minami to coffee

おいしいものと、コーヒーの記録。

minami to coffee

おいしいものと、コーヒーの記録。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

令和の物々交換と、「コフィノワ」のエチオピアGedeb・Shakiso(蔵前)

その週、わたしはとんでもなく追われ、落ちていた。 いったい何に追われ、落ちていたのか思い当たる節がありすぎてもはや思い出せないが、いろんなことが一気にやってきていた。とにかく感情がせわしなかったことだけは覚えている。 大人げないが、そんな落ちてる自分をさらけ出させてくれて、受け止めてくれる仲間がいる。 学生時代の3人で組まれたグループLINE。ちょいちょい連絡はとっているが、数日ぶりの連絡でいきなり届いたのがこれ。 「住所教えてくれない?」 普段なら一瞬戸惑うだろう

    • 思いだして、きっとまた恋をする。あのお店のレモンパイ

      ときどき思い出しては、無性に食べたくなるケーキがある。それはまるで発作のように。 それが東京・台東区にある「洋菓子レモンパイ」の「レモンパイ」。絵本から出てきたような昔ながらのケーキ屋さんで、レトロな外観が目を引くお店。 レモンパイという名前だけあって、看板商品はもちろん「レモンパイ」。 営業時間は短いけれど、早くいかないと売り切れてしまうくらいの人気商品。それはファンが多いことの裏付けでもあるし、納得だ。だってわたしもリピートしているから。 看板商品のレモンパイは、小

      • また再開しようかな

        • シンプルだけど懐かしい。手土産にもぴったりな「ルスルス」の夜空缶

          仕事柄、手土産を持っていく機会が多いので「手土産アンテナ」は常にオンにしています。 だがしかし ウチの近所には「ザ・観光地行ってきました」感満載のお土産、もしくは「賞味期限、今日中」の半生系お土産が多くて。溶けそう、焼けそう、腐りそうなこの季節は手土産選びにかなり苦労します。まずチョコレート系は除外されちゃうしね。 すてきな手土産を渡せるひとって、印象に残りやすい気がして。あと、おいしい手土産をくれる人に悪い人はいない気がする。そんなこと思うの、自分だけかな。 そんな

        • 固定された記事

        令和の物々交換と、「コフィノワ」のエチオピアGedeb・Shakiso(蔵前)

        マガジン

        • コーヒー
          4本
        • 手土産
          1本
        • おやつ
          6本
        • ごはん
          8本

        記事

          ひとつまみの鰹節と、忘れられないお味噌汁。「3代目ときやま商店」(青山一丁目)

          よく行くフランス料理店のシェフに勧められて、気になっていた「3代目ときやま商店」。 父島の、後味がほんのり甘く感じる塩をおみやげに持って行ったら「調味料が好きならここ好きかも」と勧められたのがきっかけ。 全国からよりすぐりのレアな調味料を集めたというこちらのお店。青山一丁目という立地にしては渋すぎる名前だ。しかもフレンチシェフおすすめとあり、もう絶対やってくれそうなお店。 調味料屋さんだけど、おむすびとかお弁当も売っているらしい。美味いに違いない。 ひとりで行ったら散

          ひとつまみの鰹節と、忘れられないお味噌汁。「3代目ときやま商店」(青山一丁目)

          味も懐も深い、浅草のチャージスポット。「THE REVIVAL HOUSE」(田原町)のバターチキンカレー

          最近通いまくっているカフェがある。 ある日ふと、降ってくるかのように「あ、食べたい」と思うあの店のごはん。カフェだけど、わたしにはごはん屋さんだ。 田原町の交差点を一本入ったところに、「THE REVIVAL HOUSE(ザ リバイバルハウス)」はある。 入り口を入るとカウンターが数席。いつ行っても笑い声が聞こえる。近所の人もいれば、遠くからくる人も。サクッとごはんを食べていくもよし、テイクアウトもできる。 しばらく前からここのごはんの虜になってしまって、昼夜2食分食

          味も懐も深い、浅草のチャージスポット。「THE REVIVAL HOUSE」(田原町)のバターチキンカレー

          バーツアンと呼ばせて。「ビーフン東」の中華ちまき(新橋)

          「空腹」をわたしの辞書で類語変換するなら「美味しいものを食べるには最高のコンディション」だ。 とにかくお腹がすいていた。 コロナを言い訳に先延ばしにしていた健康診断をついに受けてきた。最後の悪あがきで丸一日、サラダしか食べていなかった。気分はウサギだ。丸一日ウサギ気分を味わっても、減った体重はウサギ一羽分にもならないから、人生そんなに甘くないらしいことを知った。 検診をするクリニックは汐留で、朝イチで申し込んだから終わるのが昼前。我ながら完璧なスケジュールだ。前日の夜か

          バーツアンと呼ばせて。「ビーフン東」の中華ちまき(新橋)

          「おかえり」があったかい。父島とラオスの豆

          ほぼ毎日飲んでいる、安定した美味しさのエチオピア・イルガチェフェにしておけば間違いないんだけど、その日の気分は違っていた。 いつものコーヒー豆とは違う場所にしまってあった、ラオスの豆を取り出した。 この豆は4月に父島に行ったときに宿の方からいただいたお土産だ。「0メートルの旅」を読んでから、島に行きたくてウズウズしていた。父島は、日本では珍しい国産コーヒーが採れるエリア。友人も、会社の人も父島に行っている。勝手に呼ばれてる気がした。 旅先では必ずご当地コーヒーを買ってい

          「おかえり」があったかい。父島とラオスの豆

          塩辛界のマリリンモンローに乾杯。「天麩羅処ひらお」いかの塩辛(福岡)

          毎回、ここの塩辛に完敗する。 ご当地グルメは現地で食べるのがマイルールなんだけど、例外的にお取り寄せしてしまうものがある。「天麩羅処ひらお」の、いかの塩辛だ。 出張で福岡によく行っていた頃は必ず寄っていたのがこのお店。リニューアル前の天神と大名のお店、懐かしいな。 福岡にある天ぷらチェーンなんだけど、安い・早い・うまいの三拍子が見事に揃ったお店で、時間をずらして行ってもいつも並んでいる。 ただしすごい回転率なので、行列してても割とすぐ食べられるからいい。 店内はカウ

          塩辛界のマリリンモンローに乾杯。「天麩羅処ひらお」いかの塩辛(福岡)

          海苔はいつ食べるべきか。「うまいラーメンショップ椿」のねぎラーメン(玉造)

          これを前にしたら、どこから手をつけるだろうか。 わたしはまず、ネギ下にある麺を引っ張りだして食べる。猫舌だから。 冷たいネギの下のほうが、麺が少し冷めている気がする。ネギをモサモサと左右に分けて、真ん中めがけて箸を入れる。ちょうどネギと麺の山の境目あたりが狙いどころだ。 麺をレンゲに乗っかるだけ乗せる。ふーっ…と息を吹きかけて、思いっきりすする。 美味しい… スープをひと口すする。あーーっ。身体じゅうにじんわりと染みわたるスープ。この塩気がたまらない。ふわふわと浮い

          海苔はいつ食べるべきか。「うまいラーメンショップ椿」のねぎラーメン(玉造)

          岩塩をかけていただく、味の風物詩。「味館トライアングル」のスイカのケーキ(麹町)

          実は、ハムとスイカが得意じゃない。 だからわたしが作る料理にはハムがないし(生ハムは好き)、すすんでスイカを買ったことがない。 でも唯一、例外的に無性に恋しくなるハムとスイカがある。 それが「味館トライアングル」のハムペーストと、スイカのケーキ。味館は「アジカン」ではなく「みたち」と読む、麹町の知る人ぞ知る小さなお店。 おじいちゃんシェフとマダムがいつもニコニコ迎えてくれる、創業35年以上の老舗創作フレンチ。 ハムペーストは、ランチやディナーの前菜として、お店で焼い

          岩塩をかけていただく、味の風物詩。「味館トライアングル」のスイカのケーキ(麹町)

          ピーナッツが、とまらない。「ほていや 中塚商店」(田原町)

          ここ数週間で配りまくっている手土産がある。 それが「ほていや 中塚商店」の豆菓子。わたしはここのピーナッツが最強おつまみだと思っている。 数年前にこの店の豆に目覚めてから、勝手にこの豆屋の非公認エバンジェリストをやっているくらいには好きだ。なんてったって、想像を絶する美味しさの豆がここにはある。 こう言ったら失礼だけど、見た目は普通のピーナッツなので非常に映えない。だけどわたしはこのビジュアルを含めて推している。 お世話になった人に「賄賂です」と渡すと、かなりの確率で

          ピーナッツが、とまらない。「ほていや 中塚商店」(田原町)

          おやつ…ではなくスイーツ。パレスホテル東京(大手町)の「チョココルネ」

          このチョココルネは「大手町名物」だと思う。 パレスホテル東京の地下にあるペストリーショップ「スイーツ&デリ」の「チョココルネ」がときどき恋しくなる。 はじめて食べたのは8年くらい前。「チョココロネが250円!高い!小さい!しかもコルネ!」と思ったものの、気になって手を伸ばした。 それは私の知るチョココロネのサイズよりかなり小さく、社会人になりたての自分には高級すぎる、いわゆる「スイーツ枠」だった。 ものすごく甘党でもなければコロネ大好き!というわけでもないんだけど、は

          おやつ…ではなくスイーツ。パレスホテル東京(大手町)の「チョココルネ」

          風のようなコーヒー「ミャンマー ユワンガン」

          コーヒーを風に例えることは、きっともうないと思う。 念願のミャンマーコーヒーを手に入れた。それもユワンガン。 コーヒーはシングルオリジンばっかりで、家でいれる時はエチオピアの豆がここ数年の定番。でも最近はアジアの豆にもハマっている。 台湾、中国(雲南)、インド、インドネシア、タイ、ベトナム、ラオスあたりは飲んだ。国によって個性的な風味。かなりクセがあるから毎日飲むわけではないけど、たまに恋しくなる。 ただしミャンマーだけは飲んだことがなかった。私の知る限りでは日本の店

          風のようなコーヒー「ミャンマー ユワンガン」

          わたしは餃子に恋をした「餃子の王さま」(浅草)

          「ここの餃子、すっごく野菜食べてる〜って感じがするんですよ」 そんなこと言われたら、食べるしかないじゃん。美容室で読んだBRUTUSが餃子特集のせいで、わたしの腹はすっかり餃子っ腹になっていた。そんなわたしは万年野菜不足だ。 王さまとの出会いは3ヶ月前。その一度しか食べていないのに、あの味を忘れられずにいる。そしてカメラロールに残された数枚の写真と記憶を頼りにこれを書いている。 私にありがちなことなんだけど、本当に美味しいものに出会ったときは決まって写真が少ない。 断

          わたしは餃子に恋をした「餃子の王さま」(浅草)

          お礼に「推し」のフードを紹介します

          お礼に「推し」のフードを紹介します