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味も懐も深い、浅草のチャージスポット。「THE REVIVAL HOUSE」(田原町)のバターチキンカレー

最近通いまくっているカフェがある。

ある日ふと、降ってくるかのように「あ、食べたい」と思うあの店のごはん。カフェだけど、わたしにはごはん屋さんだ。

田原町の交差点を一本入ったところに、「THE REVIVAL HOUSE(ザ リバイバルハウス)」はある。

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入り口を入るとカウンターが数席。いつ行っても笑い声が聞こえる。近所の人もいれば、遠くからくる人も。サクッとごはんを食べていくもよし、テイクアウトもできる。

しばらく前からここのごはんの虜になってしまって、昼夜2食分食べることもザラにあるくらいには惚れ込んでいる。

その月によって変わるメニューはどれも丁寧で、繊細で、あたたかいから不思議だ。今月はキーマカレーとバターチキンカレー。

今日はバターチキンカレーにした。

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ゴロッとした柔らかいチキンに、コクのあるルゥ、クリームのまろやかさのあとにしっかりスパイスの辛さ。家庭料理に見えて家庭以上のクオリティ。ひと口ずつ大口でモグモグする至福の時間。

煎ったナッツをミキサーでペーストにしているようで、このひと手間が口当たりなめらかでまろやかな味わいを生んでいる。そんなことを聞いてしまったものだから、いま私はミキサーを家に導入しようか本気で迷っている。

そしてこの、つけ合わせの玉ねぎ! アチャールと呼ばれる玉ねぎの漬物。お酢の酸味とコックリした砂糖の甘味のバランスが絶妙で、もうこれだけずっと食べていたい。と言ったらお店の人に笑われたけど、毎日食べたいくらいのおいしさ。

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白砂糖でもはちみつでもないアチャールの甘さの正体は、なんときび糖だった。レシピを聞いて、家で三温糖で作ってみた。でもやっぱりきび糖じゃないとあの味にはならないみたい。

「なんかきび糖のほうがいいと思って〜!」とアハハと笑う店長の彼女、飲食店ははじめてだというから驚きしかない。神がかったセンスの持ち主だ。彼女の話を聞いてるだけでおなかがすいてくる。

しかもオープン当初はごはんを提供する予定もなかったらしいから、近所にこの店があって心の底から感謝している。

しっかりボリュームもある男前なカレーは、800円でスープもついてくる。良心的。

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美味しいごはんと、底抜けに明るいお店の雰囲気。お客さんも個性豊かで、そして礼儀正しい人ばかり。

このお店にいると自己紹介をされたり名前を聞かれることが多い。肩書きとか職業じゃなくて、名前を大切にする文化がこのお店にはある。そんなところもすごく好きだ。

セクシャリティもナショナリティも、このお店はぜんぶまるごと受け入れてくれる。そんな味わいも懐も深いお店。だからきっといろんな人がやってくるんだろう。

ひとりでふらっと来て、しっかりコーヒーまで飲んでおなかも心もチャージされて家路につく。

めちゃくちゃに落ち込んでる日も、ごはんを食べてコーヒーを飲んで、他愛もない話でゲラゲラ笑って。お店を出る頃には悩んでたことすらどうでもよく思えてくるから不思議。

REVIVALという名前のとおり、どんなコンディションで行っても復活できるお店。だからこの店はわたしにとってチャージスポットであり、パワースポットだ。

また食べたくなってきちゃった。


---追記---

10月もバターチキンカレーは継続らしいです。やったー


THE REVIVAL HOUSE



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