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イスラエル | ミュージック・ジャーニーvol.11

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
本日は、東西文明交流の地イスラエルを、駐日イスラエル大使館の皆様とご案内いたします。イスラエルは、中東のシリコンバレーと称され、世界から注目されるIT先進国です。全土には7,000を超える新たなビジネスモデルを開発するスタートアップ企業があり、起業家たちはサイバー・セキュリティや医療、航空宇宙などあらゆる技術の限界に挑んでいます。

3000年の歴史を持つエルサレム
首都エルサレムは、約3000年の長きにわたり、様々な歴史を見守ってきた世界最古の都市のひとつです。ここにある約220もの歴史的建造物はユネスコ世界遺産に登録されていて、東エルサレムを中心とする「エルサレムの旧市街とその城壁群」もそのひとつです。旧市街を取り囲んでいる城壁には8つの門があり、それぞれの門にはエルサレムの歴史を物語る逸話や伝説が多く残されています。また、門をくぐるとエルサレムのシンボルにもなっている「岩のドーム」や「嘆きの壁」などがあります。

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嘆きの壁

イスラエルの魅力的な観光名所
イスラエルは、レバノン、シリア、ヨルダン、エジプトと国境を接し、西側には地中海が広がっています。細長く狭い国土のため、山や高原、砂漠などへは短時間で移動できます。

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国土の約半分を占めるネゲブ地方は、イスラエルの南方に位置する砂漠地帯で、紀元前3世紀から2世紀にかけて香辛料や香料を運ぶ交易ルートとして発展したといわれ、「ネゲブ砂漠の香の道と都市群」は世界遺産に登録されています。

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ヨルダンとの国境に位置する死海地方には、塩湖として有名な死海があります。湖面の海抜がマイナス 約420 m で、世界の地表で最も低い場所にあるとされ、塩分濃度が30パーセントと海の10倍もあるため人が自然に浮くことができます。また水には豊富なミネラルが含まれ、黒い泥には疲労回復効果や美容効果が期待できることから、周辺には高級ホテルやスパが立ち並び、人気のリゾート地となっています。

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人気リゾート地「死海」で遊ぶ人々

イスラエルの中西部に位置するテルアビブ(ヘブライ語で「春の丘」を意味)は、20世紀に生まれた新しい都市で、政治や経済、文化などイスラエルを牽引する、中東でも有数の国際都市として多くの観光客で賑わっています。

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農業技術大国イスラエルの食文化
イスラエルは、厳しい気候を乗り越え、農地の改良や水不足を補うために、革新的なシステム開発と研究が進められ、時代の先端をゆく農業技術大国となりました。現在では、高い食料自給率を維持しています。
新鮮な野菜や果物を用いイスラエル独自に進化した多国籍料理は大変に魅力的です。
中でも、ひよこ豆をつぶしてコロッケのように油で揚げたファラフェルや、ゆでたひよこ豆に、ニンニクやオリーブオイルを加え、塩で味付けをしてペースト状にしたフムスは有名なイスラエル料理です。

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また、イスラエルは歴史あるワインの産地として知られています。寒暖の差が激しい気候で生み出された質の高いワインは、食卓に華やかさを演出してくれます。

イスラエルの音楽文化
クラッシック音楽でも世界的な演奏家を数多く輩出、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団は、イスラエルの音楽文化を代表する世界で最も優れたオーケストラの1つです。
またイスラエルでは、国際ハープコンクールやアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクールなどの世界的なコンクールをはじめ、キブツ・アイン・ゲブでの音楽祭、キブツ・クファール・ブラムでの室内楽フェスティバル、エイラットでの紅海ジャズフェスティバルなどが開催され、世界の音楽愛好家を惹きつけています。
中でも1961年にはじまったイスラエルフェスティバルは、壮大なスケールでエルサレムに点在する壮観な野外劇場スルタンズプール・アンフィシアターをはじめとする多数の施設が会場となり、世界中から多くの楽団、演劇団、舞踊団を迎え入れて開催され注目を集めるとともに、異文化対話のための、重要なプラットフォームにもなっています。

民音が海外から初招聘したのは、1965年、イスラエルの名ピアニスト、フランク・ペレグです。その情熱的で、力強い古典音楽の演奏は、多くの人を魅了しました。その後もイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(1985年)、エフロニ合唱団(1995年、2006年)、イダン・ライヒェル・プロジェクト(2015年)等を日本に招聘し公演を開催しています。

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それでは、ここでイスラエルを代表する 「エフロニ合唱団」の美しい歌声を2006年の民音公演より3曲お楽しみください。

1.「ほたるこい」

2.「屋根の上のアンテナとソーラーボイラー」

3. 「村の近くで」

〈イスラエル・エフロニ合唱団〉
1980年に指揮者マヤ・シャヴィットの提唱で創設された青少年の合唱団。多彩な民族の伝統音楽をレパートリーとし、イスラエルを代表して世界的な活動を誇る。
世界の合唱シンポジウムなどでも高く評価され、1994年にノーベル平和賞授賞式で歌声を披露したほか、様々なフェスティバルにも参加している。

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〈マヤ・シャヴィット〉
エフロニ合唱団の創設者・指揮者を務め、今日のイスラエル声楽界において、最も積極的に活動する一人。
氏が力を注いできたイスラエル国内および海外の児童合唱団の新作制作依頼を奨励するプロジェクトにより、イスラエル国内で児童合唱団に対する関心が高まり、多くの合唱団が国際的な水準に達するに至っている。

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続いて、イスラエル最高のポップ・アーチスト「イダン・ライヒェル・プロジェクト」2015年の民音公演から2曲お楽しみください。

1.「地の底から」

2. 「一緒においで」

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〈イダン・ライヒェル・プロジェクト〉
1977年、イスラエルのクファル・サバという町で生まれたライヒェルは、ジプシー音楽やタンゴなどから流れてくるアコーディオンの音色に魅せられ、ジャズなどの演奏を開始。22歳のとき、歌手のバック・ミュージシャンとしてプロ活動を開始。その後、様々な国や地域の音楽家たちを招き、“イダン・ライヒェル・プロジェクト”を立ち上げ自主制作を始める。世界へ友情と感動の輪を広げ、音楽の架け橋となっている。幾度となくワールドツアーを行い、世界中の音楽家たちとも共演を重ねている。

イスラエル大使お薦めの音楽家「デビッド・ドール」
駐日イスラエル大使館ヤッファ・ベンアリ特命全権大使より、以下のメッセージと共に3曲紹介していただきました。是非、お聴きください。

「私は、今回紹介させていただくデビッド・ドールの音楽が大好きで、30年以上聴いています。彼は、作詞作曲も手掛ける世界的に有名な歌手、素晴らしい芸術家です。世界各地で人の魂を揺さぶる素晴らしいコンサートを開催し、彼の情熱と魂が込められた息を吞むような4オクターブの美声で、多くの人の心を揺り動かしています。」

1.「世界を守ろう」

2.「天からの声」

3.“OVER THE RAINBOW”

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ビーチ沿いの遊歩道(テルアビブ)

皆さん、イスラエルへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力・写真提供: 駐日イスラエル大使館

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/9812/min-on-music-journey-no-11-israel/

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