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エストニア共和国 | ミュージック・ジャーニーvol.6

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
本日は、ヨーロッパ北部のバルト海、フィンランド湾に面した森と湖の国、エストニア共和国にご案内いたします。

バルト三国のひとつで、IT先進国として知られるエストニア。至るところに美しい街並みが残り、その周辺には豊かな自然が広がっています。
インターネット電話サービス「Skype(スカイプ)」が開発された首都タリンは、13世紀から16世紀にかけて貿易都市として栄えました。旧市街に残るタリン歴史地区は、1997年、ユネスコの世界遺産に登録され、ラエコヤ広場や太っちょマルガレータ、旧市街を囲う城壁など、素晴らしい景観を求めて、毎年多くの観光客が訪れます。

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歌と踊りはエストニア人の生活の一部
1869年にエストニアで初めて開催された「歌と踊りの祭典」は、2008年、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。現在でも国の一大イベントとして、首都タリンで5年に1度開催されており、150周年を記念して開催された昨年2019年の祭典には、世界中から集まった2万5千人を超える歌手と約10万人の聴衆が、会場を埋め尽くしました。

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この祭典のフィナーレでは、全員が民族衣装を身にまとい、エストニアへの愛と誇りを胸に秘めた大合唱が披露され、多くの人の心を引きつけます。
それでは、フェスティバルの雰囲気を少しでも感じて頂ける映像をご覧ください。

豊かな自然に囲まれたエストニア
エストニアは、国土の約4割以上を森林が占め、緑豊かなラヘマー国立公園をはじめ、湖や湿原といった美しい自然が凝縮されています。また、バルト海に浮かぶ2,000以上の島の中でも最大の島であるサーレマー島には、紀元前650年頃から人が生活を営んでいたといわれ、穀物を挽くのに使用されていた木造の風車群が、この島の象徴となっています。

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エストニア北岸のカスム村で開催される毎年恒例のヴィルフォークフェスティバルや、神秘と平和の場所として知られるヴィル・ラバ湿原でのウォーキングなど、自然に包まれた美しい土地で四季折々のイベントを楽しむこともできます。

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ヴィルフォークフェスティバル(カスム村)

酪農が盛んなエストニアの食文化
エストニアの主食はパンやじゃがいもです。なかでもライ麦パン、黒パンは最も人々に愛され、世界中で食べられている有名な食品の1つです。また酪農が盛んなため、乳製品を使用する料理が多いのが特徴となっています。
中世の頃から食卓に並び、今もデザートとして楽しまれているカマ(Kama)は、濃厚なヨーグルトに、小麦などを混ぜて作られています。

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歌をこよなく愛するエストニアの文化
「歌」を生きる活力とするエストニア人にとって、合唱は自国の文化の誇りとなっています。2000年、民音の招聘により来日したエストニア少女合唱団「エッレルヘイン」の透き通る歌声は、全国の会場を感動で包み込み、多くの人を魅了しました。

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ここで、駐日エストニア共和国大使館カイレ・ユルゲンソン特命全権大使夫人が推薦する音楽をご紹介します。

1. トゥルヤック混声合唱団
はじめに、今年結成50周年を迎える「トゥルヤック混声合唱団 指揮:キル・リッカー」の合唱をお楽しみください。合唱団が創設されたエストニアのサク市は、長野県佐久市と姉妹都市であり、長きに渡り、友好の絆を深めてきました。近い将来、トゥルヤック混声合唱団が佐久市に訪れることを願っています。

2. エストニアラジオ・チルドレンズ・ミュージックスタジオ(指揮:カドリ・フント)
続いて、エストニアを代表する作曲家のアルヴォ・ペルトが作曲した「テントウムシの歌 作曲:アルヴォ・ペルト」をお聞きください。エストニアでは、テントウムシは幸運と幸福の象徴とされており、エストニア人にとって大切な思いが詰まった曲です。

こちらからご視聴いただけます。※Spotiifyでのご視聴となります。

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3. カーリー・ストリングス
最後に、エストニアで愛される有名なフォークバンド「カーリー・ストリングス」の演奏です。彼らは日本公演の経験もあり、心に響く曲の数々を披露しました。再び日本を訪れたいとの気持ちを込めて演奏された「やさしさに包まれたなら」をお聞きください。

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皆さん、エストニア共和国への音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力:駐日エストニア共和国大使館、株式会社ハーモニーフィールズ

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/9601/min-on-music-journey-no-06-estonia/

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