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VR音楽プラットフォームを作る、その前の準備。

福岡でテクノ/ハウス系のトラックメーカーをしているmimyです。
前回、VR音楽プラットフォーム「sono」を作りたい、という記事を書きました。

記事を書いた後、ありがたいことに「協力するよ」と言ってくれる人が少しづつ現れてきてくれました。
私はクリエイターが今よりもっと収益を得られる世界を作るためにこの事業をやると決めたのですが、それに共感してくれる人がいるお陰でとても励みになっています。

ところでVRプラットフォームを作るには開発のための資金が必要なんですが、資金調達を実現させる前にまず今できることから始めようと動き出したところなので、今回はそれについての記事を書きます。

やることその1:VR音楽イベントの開催

VRChatやClusterなど、現在すでに存在するVRプラットフォームでも、DJイベントやライブイベントはたくさん開催されています。
実は私の以前からの知人にもVRChatでライブイベントを主催している人がいて、つい先日もイベントが行われていました。

HataさんはJohnny Henryというバンドでもライブ活動をされていて、VRChat界隈ではご存知の方も多いかもしれません。
Hataさんとは同じ福岡に住んでいるよしみで何度かリアルのライブやクラブイベントでもお会いしているんですが、私がVRの音楽プラットフォームを作りたいと相談した時も快く話を聞いてくださって色んなことを教えてくださいました。
そんなHataさんから伺った話を生かしつつ、私もVRChatやClusterなどでイベントを開催してみようと考えています。
自分で実際に経験してみることで、VRならではの困ったことや改善したい点を見つけて自分のプロダクトに落とし込むとともに、VRでのイベントにどのくらいの人が集まりどのような形態でどのようなジャンルが好まれるかなども検証していく予定です。

やることその2:コミュニティとメディアの形成

私が考えているプロダクト「sono」は、DJやアーティストがVR上で音楽イベントを開催し、ユーザーが心ゆくまで永遠に踊り続けられるというサービスです。
なので、sonoの中にイベントを行ってくれるDJやアーティストの人がたくさん集まっていることが大前提になります。
そのために必要なのはコミュニティ作りなんですが、これをVRではない従来型のプラットフォームを用意することで実現させます。
どういうものかというと、トラックメーカーやDJ、レーベルなどがユーザー登録を行って自分たちのイベント告知やリリース情報の発信を行えるサービスです。どこにどんなジャンルの音楽をやっているトラックメーカーやDJがいてどんなイベントをやっているかがこのサービスの訪問者に一目でわかるクラブミュージックガイドのようなもので、ユーザー同士がコミュニケーションを行える機能も実装してコミュニティを形成します。
元々こちらのガイドを作る構想は2年前からあり、当時はLaravelかRubyOnRailsを使った個人開発の勉強用で「国内のトラックメーカーやDJの活動を一覧で見渡せるサービスなさそうだから作ってみようかな」と思いついたものでした。
ガイドにはメディア機能も持たせて、国内アーティストへのインタビューやクラブイベントの紹介、注目リリースの情報、広告などを掲載します。

VRのサービスを作ろうとしているのになぜ従来型のプラットフォームを?と思われるかもしれませんが、まだまだ現時点ではVRの世界に慣れ親しんでいる人は極一部です。「VRって聞いたことあるけどよくわからない」「まだ体験したことがない」という人のほうが一般的だと思います。なので、まずは馴染みのあるタイプのプラットフォームでアーティストの認知を高め、そこからVRの世界のイベントに入ってもらうきっかけを作るために用意するものです。
そしてまた、sonoで好みのアーティストに出会った時に、そのアーティストがリアルで行うイベントにも足を運んでもらえたらとも考えています。リアルでの音楽体験は素晴らしいものだという実感が私自身にあるので、リアルとVRの世界を循環させることで音楽シーン全体の活性化に繋げることを目標にしていきます。

やることその3:レーベル運営

テクノやハウス、エレクトロニカといったジャンルの音楽レーベルの運営をします。最初のリリースはテストとして自分の曲を出しますが、その後は周りのトラックメーカーの方々にお声掛けしてリリースを重ねていくつもりです。
私の周辺にはカッコいい曲を作るトラックメーカーの方がたくさんいるので、もっと世の中に知ってもらいたいし、やはりリリースはアーティストの収益化の部分に直結するのでレーベルの運営を行います。
リリースした楽曲はbeatportなどで購入できるほか、各種音楽サブスクリプションでも配信できるようにします。

将来的には音楽NFTでの販売も考えています。
NFTの仕組みで販売すると、例えば100枚限定の楽曲を販売した際に、転売された場合でも二次流通によるロイヤリティをアーティストに発生させることが可能になります。
sonoの技術/事業アドバイザーになってくれている方がいるのですが、その方がCTOを務めている会社で音楽NFTのプラットフォーム開発を進めているという話なので、まだ決まりではないですがこちらも上手く結び付けられたらと考えています。

その他の動き

8月〜9月は色んな情報を拾うためにあちこちセミナーや交流会に顔を出してました。以下一覧。

この他にも、今集まっているメンバーで半日合宿を行ったり、スタートアップカフェで相談したり、人に会ったり電話でsonoについて話したり…
動き回ることで色んな繋がりが出来てきたので、また新たな展開が生まれそうな予感がしています。
とりあえず、下記のプログラムはとても面白そうだったので参加申し込みをしてみました。

定員100名の参加者の中から、全5回の国内研修で英語のピッチをして選ばれた10名がサンフランシスコの海外研修に参加できるそうです。
サンフランシスコに行けるかどうかは別として、スタートアップ起業に必要なあれこれを身につけられるワークショップということでとても楽しみにしています。

あとは本を読むのと、クラブミュージックガイドの開発のために手を動かすのと諸々。早く形にしたいとはやる心を抑えつつ、出来るところから一歩づつ着手していきます。
引き続き、一緒にやっていく仲間も募集しているので、興味のある方がいらっしゃいましたらお気軽にお声掛けください。

最後に宣伝!先日BandcampでEPを出しました。良かったら聴いてくれると嬉しいです。


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