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できないことよりできたことを褒めてあげよう

メンタルを病んでいる人に向けられる優しいことば。

わたしの今年の夏は「辛い日々だった」と残したように、できないことばかりの日々だった。↓こちらより。


この場所をあまりネガティブな言葉で埋めることは避けたいのだが、情報発信の場としては記録に残しておきたいので、わたしの「抑うつ状態」にも触れておきたい。

わたし自身の感覚で表現すると…

・元気がない(表情が乏しい、暗い)
・声が小さくなり、スローに話す(話をすることも億劫になる)
・心から笑えない
・物忘れ、ミスが増える
・イライラが止まらない
・感情のコントロールができない
・涙が止まらなくなる
・楽しいと思えることがない
・人に会いたくない
・家事や買い物など身の回りのことも疎かになる
・過食→食欲減退
・まとまった睡眠が取れない
・倦怠感と疲労感
・頭痛、吐き気、目眩などの身体症状

もう少し具体的に説明すると、元気がない〜ミスが増えるまでの症状に関しては、普段のわたしとは正反対の姿であったため、自分でも「おかしいな」と自覚しやすかった。職場の同僚も気付くほど変化が明らかだった。

ボーっとして周りに気をくばれないこともあった。
娘を連れての外出時、赤信号であるにもかかわらず道路に飛び出そうとしてクラクションを激しく鳴らされたのだ。その瞬間ハッとしたが、あわや娘を事故に遭わせていたかもしれないと思ったら怖くてたまらなかった。

イライラについては、ほぼ家庭でのできごと。もうずっとイライラしていた。それが嫌で嫌でしょうがなかったし、その姿を娘に見せることも辛かった。

過食は10年前にも経験があったが、日頃からストレスがかかると食べてしまいがちではあった。ただ、その程度が度を越していた。お腹がいっぱいになろうがとにかく詰め込み、結果的に苦しくなって自ら嘔吐することが度々あった。自分ではコントロールできない食欲が数ヶ月続いた時には、普通の状態ではないことを自覚した。

イライラと過食は、抗うつ薬を飲み始めて次第におさまったのだ。(環境変化により、ストレス要因が減ったことも影響していた。)
そうすると今度は食欲がわかなくなった。食べることが大好きだったわたしには考えられない状況。はじめは無理してでも食べていたが、その負担は大きく、無理に食べることはやめた。内容には気をつけて、食事をするよう心がけた。それでも体重はどんどん減っていき、人生で一番の痩せ期を経験することとなる。
現在は、体力が落ちぬよう運動もしつつキープするようにしている。もともと痩せていたわけではないので、身体が軽くなって動きやすいとも言える。

人に会うことは、この夏以降かなりハードルが高くなってしまった。実はこの背景には、身体症状症になった原因も絡んでいる。
(別の記事で詳しく書こうと思っている)

投薬治療を始めて3ヶ月目。
抑うつの状態は回復傾向にある。まだ取り戻せないこともできないこともあるが、できたことに目を向けるようにしている。

この状態になって一番辛いのは、母親の役割を十分に果たせなくなったことだ。娘への罪悪感を常に抱えて過ごしている。今でもカウンセリングの際に娘のことを話そうとすると涙が止まらない。

「辛い、苦しい」

これが本音であるが、それでも娘がいるからわたしは生かされている。

うつの人にみられる精神状態の一つに「希死念慮」というのがあるが、わたしはこの状態にだけは陥らなかった。
それは、娘がいるから。娘のために元気になりたい。その気持ちが強くあるから。生きていたいのだ。


カウンセラーさんに言われたことがある。

「ことばで伝えてあげてください」
身体が辛いのはあなたのせいではないよと。愛しているよと。

これはわたしにもできることだ。

「かーさんはあなたをあいしています」

かーさんとはなぞう




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