朝を迎えに。

好きな花はミモザ。みちのおくに咲いている。

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最近の記事

自分のことは棚に置いておいて、他人の家庭事情は常に気になる

※読書感想文ですが、感情強めです。 『三千円の使いかた』  著 原田ひ香仕事と結婚、家庭内での役割や家計管理に悩む御厨家の女性たちは、同じ町に住む家族であるが、それぞれ生きるステージも、悩みも、考えの深度も違う。 この作品は73歳の琴子、その息子の嫁である55歳の智子、さらにその娘の長女29歳真帆、次女の美帆24歳の、三世代四人のそれぞれの視点から、人生と家計について考えるストーリーだ。 「年齢で他人を見るなんて下品だ」という意見も最もだが、私は見てしまう。年齢とはつま

    • アトピー×登山 「日焼け対策について」

      痒くなるけど山に行きたい! 日焼けすると真っ赤に腫れ上がるけれど、天気がいいのは大好き! 会社員になってから登山の楽しさを知り、同時に自分の身体がアトピーであることを思い知らされた筆者の体験談と、アトピーと付き合いながら登山を楽しむ方法を模索する記事です。 ※注意事項※必ずお読みください※ 同じ悩みを持っている人の助けになれば良いな、と思い記事作成いたしましたが、筆者は医療従事者でも専門家でもない一般人のため、こちらで紹介する対策や心がけには不適切な情報が含まれる可能性が

      • アトピー×登山「痒くなるけど山に行きたい! 身体と向き合うきっかけ」

        痒くなるけど山に行きたい! 日焼けすると真っ赤に腫れ上がるけれど、天気がいいのは大好き!  会社員になってから登山の楽しさを知り、同時に自分の身体がアトピーであることを思い知らされた筆者の体験談と、アトピーと付き合いながら登山を楽しむ方法を模索する記事です。 ※注意事項※必ずお読みください※  同じ悩みを持っている人の助けになれば良いな、と思い記事作成いたしましたが、筆者は医療従事者でも専門家でもない一般人のため、こちらで紹介する対策や心がけには不適切な情報が含まれる可

        • バターを滴らせながら食べる、背徳のレーズンパン。

          『黄昏の彼女たち』サラ・ウォーターズ著 私はかなり感化されやすいほうで、作中で美味しそうに食事しているシーンがあると、自分もお腹が空いてきます。今回のお題であるスイーツで紹介したい作品は、イギリスの小説家サラ・ウォーターズの『黄昏の彼女たち』で食べられたレーズンパンです。 女性同士の不倫を軸に、第一次世界大戦前後の混乱と、女性蔑視、女性の社会進出を扱い、上下巻に分かれたなかなかの重量がある作品です。 あらすじは、戦争により男家族と収入を失い、没落した上流階級のフランシス

        自分のことは棚に置いておいて、他人の家庭事情は常に気になる

          弁当が好きだ。

          −−煮卵、梅干し、鶏肉を醤油で焼いたやつ、じゃがいもをシャキシャキに炒めたやつ、白いごはん−−    弁当を詰めるのが好きだが、特にこだわりはない。冷凍食品や惣菜を使わないのは、単に金がないだけだ。手間を買って食費を安くしている。  実家にいた頃から弁当は毎朝詰めていた。自分と、父の分。父のはついでだ。ひとり分もふたり分も、手間はあまり変わらないから。父の分は私が詰めなくても母が詰めるので、彼女の仕事を少し減らす助けはできていた。  弁当を詰め始めたのは、ただ母の役割を

          弁当が好きだ。

          創作への恐れと憧れ

          夢中になれることのひとつに、『絵を描く』があった。いまはペンを持っても、心が踊らない。 昔は創作をするのが好きだった。未知の世界を歩き、少しずつ景色が露わになっていく感覚に、夢中になった。創っている最中がなにより好きだった。少しずつ現実に足を下ろしていく、私の創作物。私は、私の作品が好きだった。 あのときの興奮を、いまは感じることができない。 頭の中で空想をこねくりまわすのは今でも好きだ。だが実行できない。実行ができないのは、完成させる体力がないからだ。家に帰ればもうヘ

          創作への恐れと憧れ

          『アクアマン』

          また映画を観始めたので、感想と日記がてら書いていくことにする。 同僚から勧められ、ネットでも話題だった脳筋アクション映画『アクアマン』。DCは好みじゃないのでわざわざ映画館では観ないのだが、憧れの先輩と最近仲良くなった友人の好みとあり、観る気力が湧いてきた。 いや、友人と映画に行きたい口実に、ちょうどいい作品だっただけだ。 それと、毎週楽しみにしているポッドキャストのラジオ『熱量と文字数』で、アニメ監督でありアメコミの熱烈なマニアである長濱博史さんが、公開前だったアクア

          『アクアマン』

          『バーティミアス サマルカンドの秘宝』 感想

          5年ぶりの再読。魔術師という特権階級になるための英才教育を受ける少年ナサニエルと、彼の奴隷として召喚された陽気で減らず口の妖霊バーティミアスが主人公だ。 社会人3年生になってから読むと、また違う切り口が見えてきた。ナサニエルが嫌悪し蹴落とそうとしている目上の大人たちは、普通の大人だということ。その普通には「欲深さ」や「いじわる」、「他人を出し抜く」などのネガティブなイメージを多く含む。だがそれは、彼らが自分の地位や生活を守り、より良くしたいという、むき出しでまっとうな生存

          『バーティミアス サマルカンドの秘宝』 感想

          履けない靴を

          友人の靴を借りる夢を見た。 内容はよく覚えていないが、友人の靴が羨ましくて借りたという感情は残っている。 靴を借りた友人は、1番長い時間を共に過ごした親友といえる。そして、1番近くで見てきた女性だ。 ********************* これは正夢にはならない。 私の足は最小サイズのパンプスでも余裕ができるほど小さいが、友人は男性のように大きいために女性もので合う靴が少ない。真逆なのである。私は友人と靴を貸し借りすることなど、そもそもできない。 私と友

          履けない靴を