コーチ兼デザイナー独立後1年で7つのリアル:2023年振り返り
こんにちは。コーチのすぐです。コーチングに出会い、デザイナーとして新卒で入ったヤフーを2020年に退職し、コーチ兼デザイナーとして活動しています。
昨年の10月に独立し、1年ちょっとが過ぎました。節目に冒険の書を記録することは、振り返ったときに有意義なので、あまり整理しようとせずつらつらと書こうと思います。
タイトルは、コーチの方がやっているPodcast「独立後のリアル」からインスピレーションを受けています : )
1.フリーランスデザイナーのお仕事ちゃんと頑張った
独立する前に、コーチングの学びの同期で経営者のあっくん(マズロー安達)からUIデザインの副業のお誘いをいただきました。
ただキャリアに悩んでいる時期で、「もしかしたら来月サラリーマンを辞めるかもで今は忙しいかも」と伝えると「あー、ちょうどいい!」と言われ、独立後にデザイン会社のMaslowのパートナーとしてお仕事がスタートしました。
彼はその後、経営に役立つ思考を分かりやすく伝える発信し続け、今では5万フォロワーになっていて、びっくりです。
お仕事をいただけないとフリーランスとして活動できないので、繋がりとご縁に本当に感謝しました。
独立後の前半は、仕事面においては色々実験していました。コーチとしての活動もですが、高校生が修学旅行で事業提案をするVery50のメンター活動や、ボードゲームでマーケティングを学ぶMarketing Townという研修講師もやったり、独立を決めた沖縄のうるまでワケーションもしたり。
自分が今まで培ってきたデザイナーとしての仕事以外もしていると相対的に給料は減る&発生しないので、うーんやばいとなった時期もありました。
その後は、Opsurというクリエイターのマッチングサイトでお仕事を紹介いただいたり、0からお仕事を探すムーブもしました。
フリーランスのきついところは案件が終わった次のタイミングで、お仕事を探すムーブをすること。メンタル的にも正直きつかったですが、だからこそお仕事があるから自分は生きられていることも実感しました。
クライアントで言うと、計10社ほどで、納品ベースだったり、時給ベースでお仕事させていただきました。
(フリーランスの時給についてもちゃんと考えて、サラリーマンとの年収換算表を作りましたよん)
働き方については、今までインハウスの会社で働いていたので、基本的には働く仲間は固定。クライアントワークでは常に関わる人が変わるので、コミュニケーションや信頼を気づくのがとても大変。
しかし、その分成長をとても実感しました。デザインのスキルや幅で言えば、やはりクライアントワークはとても力がつきます。
一方で、深く考え、プロダクトを成長させるには、やはりインハウスの自社サービスに関わるのが良いことも体感できました。デザイナーとして圧倒的に成長したいのであれば、フリーとして活動する期間は人生の中であっても良いと思います。
ですが、自分の場合はデザインが好きと言うより、仲間と一緒にプロダクトを成長させるチームでの活動が好きなので、正直クライアントワークはなかなかキツイと体感した1年でした。
現在は、オンラインカウンセリングサービスのcotreeにて、業務委託契約でデザイナーとして活動しています。
会社のミッションへの共感と、開発のメンバーのカルチャーがとてもフィットしていて、今後はこちらの活動がメインになりそうで、デザイナーとしてもとってもやりがいを感じられています。今後もいろいろ発信していきます。
(令和6年能登半島地震で、多くの方が心配を抱えているかと思います。少しでも誰かに相談したいと思った時は、ぜひ悩みを打ち明けられるカウセリングもご活用下さい。)
2.キャリアについていっぱい考えた
キャリアについてもすごく考えました。cotreeに参画することになったのも、軽く転職活動をした流れでjoinしました。
デザイナーとしては、歴まだ6、7年目ですが、デジタルの領域は時代が浅いので培ってきたスキルはかなり需要があり、自分にとっての大事な稼ぎ柱になっています。
一方で、超一流のコーチになりたいという想いが強く、デザインとコーチングの両立にとても葛藤しました。
転職活動に関しても、対人支援系だったり、特にコーチングやカウンセリング、メンタルヘルスに関わる自社プロダクトにデザイナーとして関われる会社だと、日本だと数は絞られるし会社のフェーズによっては、UIUXデザイナーが求められてない場合もあります。
その意味で、cotreeに出会えたこと、そしてお仕事させてもらえていることはとても幸運でした。
転職活動するにあたって、サイトを作り直すか悩みましたが、Notionでポートフォリオをまとめ、自分のビジョンミッションも更新しました。
ポートフォリオをまとめるのは中々ハードですが、自分の実績を整理することは、自分の活動を言語化しまとめる良いトレーニングだと改めて体感しました。
3. コーチング資格取得、いっぱい自己投資・探求した
2021年にTHE COACH Academyでコーチングを学び、全過程を修了して、認定コーチ資格のCACPを2022年2月に取得しました。
当時でスクール10人目でした。今振り返ると、遥か前のことに感じます。
それだけ、今年はコーチング関連の学びにとっっっっっても自己投資しました。
まず、独立直後に2つ目のスクール「トランジションコーチングスクール」にて、毎週3時間の講義を半年間やりきり、加えてワークショップの参加、箱根の合宿など、講師の喜多さんの学んできたエッセンスをひたすら吸収させていただきました。
このスクールに行った理由は、THE COACHでの学びは僕の土台になっている一方で、人に向き合う覚悟の甘さがあるんじゃないだろうか?と自分に問いが立ったこと。
喜多さんのコーチングを見た時に、問いかけやその姿勢に一切の無駄がなく、これは学ばなくてはと直感が判断しました。
半年間学んでみた感想は、その極みは本物だった。だけど、自分の流派とは違うかもしれないということでした。でも、それ以上に自分についても、いっぱい向き合いました。
僕はこれからもどこかに留まるのではなく、これだ!っていうものをひたすら探求し続けるのかもしれないです。
4.ゲシュタルト療法のオンライントレーニングを1年間頑張り、2024年はもっとガチる
トランジションコーチングスクールでの自分の違和感を感じつつ、たどり着いたのがゲシュタルト療法でした。
初めて、1DAYのWSでゲシュタルト療法をクライアントとして受け、その世界観に魅了されました。
その後、ゲシュタルトコーチングの4DaysのWSに参加し、ひろさんのゲシュタルトオンライントレーニングを1年受講し、今年はオフラインで1年間ゲシュタルトをがっつり学びます。
ゲシュタルト療法はセラピーであり、心理療法ですが、その人が感じる全てを共に探求するアプローチは、心身に不調がある人だけではなく、自分の人生を主体的に生きようとする人にもワークします。
その背景には、さまざまな叡智が詰まっており、人生の変容をサポートするトランスフォーメンションコーチ、超一流のコーチになる僕にとっては、人生においても大事な探求の旅となりそうです。
しかしまぁ、2023年でもコーチング関連の自己投資はまた100万近くいきました。2024年はどうなることやら。
5.海外デザイン書籍の翻訳本を出版した
「デザイナーのための心理学」という海外のデザイン書籍の翻訳を担当し、マイナビさんから出版されました。
実はこの書籍、学生の頃に翻訳を担当したのですが、一時挫折してしまい、人生の未完了になってしまっていました。
ですが、コロナを経てUX DAYS TOKYOの菊池さんに出版の目処が立ち、再度チャレンジしないか?とお誘いいただき、無事世に放たれることができました。菊池さん、ありがとうございました。
翻訳という活動は、作者の意図、言語や文化の壁、そしてその領域の知識がなければ人に伝えることはできません。読めば読むほど、改善点や良い表現方法の気づきの連続。
デザイナーとして、しっかり大企業で働き、独立しコーチとしても活動し始めたタイミングでまた声がかかったということも、とても不思議で示唆に富むもののように思えました。
出版にあたっても、コミュニケーションや納期の制約などいろんなことがありましたが、とても学びに富むチャレンジとなりました。
6.免疫マップ無料WSを企画し、先輩コーチとベータ版をリリース
独立してから、何かコーチングの魅力を発信する企画をしたいと思い「日常で役立つコーチング心理学」というnoteを始めました。
その記事の1つで、「人が変われないメカニズムを洗い出す免疫マップ」を解説するnoteを書き、好評だったのでTHE COACHのコミュニティー内で無料のWSを何回か実施させていただきました。
これがかなり良かったので、外部向けに展開できないかぼやぼや悩んでいたところ、先輩コーチで成人発達理論の講座をやられている三神良子さんにお声がけいただき、なんとWSのコラボを企画することになりました。
コーチングセッションは、守秘義務の観点から外部からはクローズドであり、探求のプロセスというものは曖昧さが存在します。
一方、ツールとしての免疫マップは自分の改善目標と、それに相反する阻害行動を書き出し、アクセルとブレーキの存在を可視化することで、自分の強力な固定概念である免疫に気づき、克服のアクションを踏み出すことができます。
感性ではなく、論理的な人にも受け入れられやすく、ビジネスや組織開発にも応用できるところに、大きな可能性を感じています。
自分はデザイナー出身なので、ご依頼いただいたりょうこさんとさきさんとWS作り上げるプロセスにも葛藤がありましたが、それを乗り越えリーダーシップを発揮することも、自分のチャレンジとなっています。
まずは第一回のベータ版をリリースし、ありがたいことに参加者も集まりました。大変感謝です。また春にもう1回ほどベータ版を実施し、正式版をリリースしていく予定です。
もしご参加・気になる方いれば、お声がけいただくか、今後のご報告をお待ちください!
現在は対人支援者・コーチ向けの講座ですが、これを一般の方、ビジネスの現場、組織に対しても届けていきたいです。応援いただけるととってもうれしいです。
7.GTCチームコーチングの立ち上げをプロボノで関わり、受講生としても参加
Generative Team Coaching略してGTCの、チームコーチングの講座のLPやマニュアル、バナーのデザインをプロボので関わらせていただきました。
コーチングを学び出してからずっと気になっていた、プロセスワークと2者以上の組織にコーチングするシステムコーチング。
どちらも気になるも、お金がどんどん飛んでいくので、うーんどのタイミングで学ぼうかぼやぼや考えていたところ、「プロセスワーク入門」の翻訳者であり日本の第一人者のマツケンさんがFBにて、新しいプロジェクトを立ち上げるとのポストを拝見しました。
「気になります!」とコメントしたところ、時が流れてしばらくしてデザイン面で協力いただけないか?と、宇宙のタイミングでお声がけいただきました。
プロボノチームでの活動も、チームとして何かを作り上げるプロセスが本当に素晴らしく、何より同じ信念を持ち作り上げる過程が、まさにGenerateされている感で、文化祭みたいでとにかくすごかったです。
プロボノとして活動したリターンとして受講費も割引いただき、参加者としてもめっちゃ楽しんでいます。体験した生の声は、静かなインターネットに書きました。
ヤフーを辞める時に僕が葛藤したのは、チームを離れるということ。ずっとサッカーをやっていただけに、チームで働き、チームで何かを作り、勝つということにはずっと思い入れがありました。
パーソナルコーチとしてクライアントに関わる場合、クライアントの個の内面という宇宙のような世界、人生に関わらせていただく時間は、この上なく光栄であり、奥深いものです。
しかし、人の人生はたくさんの人との関わりや、仕事、チーム、組織の中で生まれています。パーソナルコーチングでは、セッションを通してその人生に触れさせていただきますが、その先の現場を見ることができません。
しかし、特にプロセスワークのチームコーチングでは、個人、関係性、フィールド、システムという4つの視点でチームを見ることで、その場に何が生まれているかに立ち会うことができます。
対立が生まれることがありますが、それはそれぞれの大事な想いがあるから。相手の立場を理解し、それぞれがその現場で何が起きているかを感じられた時、チームや組織の大切な何かだと認識できた時、対立の炎はそのチームだからこその色であると意識が変容していく。
何事も万能なことはないですが、組織開発においても、チームコーチングはこれからの時代きっと来ると思います。
さいごに
1年間を振り返り、今年は「実験の年」であり、「準備の年」だったなと思います。ここに書き出して思うことは、「え、めちゃくちゃに頑張ったやん!」ということ。
自分にも他者にも、仕事にもたくさん向き合いました。ちゃんと見える形で結果も出した自分 is えらい。
今年の目標は、「覚醒の年」にすること。自分の感性を大事にし、愛を持ってより人と接していきたいです。そして、スピリチュアリティ(霊性)をビジネスの現場でも実践していきたい。
今年も、たくさんの人と人生を分かち合えますように。
すぐ
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