白色と、黒色


白色が好きだ。

これから何色にでも染まれることができる、どんな色にでもなろうと思えばなることが出来る、どんな変化も受け入れられる、自由の象徴のような色。

白色を保っておくには入念な磨き入れが必要であるが、うまく白色を保てるのは強者の証だ。

白色をいかに白のまま生かすことができるか。黄ばませることもなく、錆びてしまうこともなく、くすんでしまうことのないように、いかにうまくコントロールできるかには、腕試しをされているような気分になり、「かかってこい」と言いたくなる。



黒色もまた、好きだ。

何色にも染まらない、高貴な者の証。
絶対に何色にも染まってやらない。どんな色を混ぜようが変わらない色。強い意志と覚悟が感じられる。

漫画のキャラクターの主線に黒が使われるように、主軸の輪郭をなぞれることのできる色。

そして、配色としてのしまりがいいので、比較的誰にでも似合う。誰かの良さを引き立たせることのできる強い色。光沢がかかればどれだけ黒色を大事にしているかを表すことが出来、マットであれば美しくやわらかい質感も表すことができる。


白は陽をあらわし、黒は陰をあらわす。

陽があるから陰が存在し、
陰がなければ陽は引き立たない。

互いが絶対的な存在であることを、お互いがお互いを尊重することで示し合わす。


そんな、白色と、黒色。

あなたは、どちらが好き?

あなたの染まりたい色は、何色?

あなたが気持ちを高められると感じるのは、何色?

また、あなたが好きな色は?





読んでくださってありがとう!

また、会おうね。




千川 悠里(10)

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