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台湾 藺草と生きる人々を訪ねて (前編)

藺草編み  台湾伝統工芸のはなし

【はじめに】
出張で年に何度か訪れるようになった台湾。訪れるたびに、人々の心のやわらかさに驚く。

この地で生まれたものはみんな親戚なんじゃないかと思うくらい、人と人との距離が近い。

それは、「他人」ではなく「そばにいる誰か」とでもいうような、ちょっと不思議なほっとする感覚。

少しずつ彼らが住む、台湾のことを知りたくなっていった。そんな中、ネットで見かけた藺草(いぐさ)編み。

わら細工とまた違い、ひと編み、ひと編みがとても細かく細密画を見ているような製品にドキドキした。

藺草編みはどんな手触りなんだろうとか、 誰がどんな場所でどうやってつくっているのだろうと 一目みたく現地に行ったこと、見たことを少し紹介していきたいと思います。

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写真も説明も下手ですが、少しでも台湾の藺草編みのことを知っていただけたら嬉しいです



【藺草のまち苑裡】
新竹市と台中市の間にある苗栗県。 豊かな自然の中で農業が盛んな地域です。苗栗県の南西に位置する苑裡には、藺草を使った伝統工芸品があります。

藺草と聞くと私たちは畳を連想しますが、苑裡の女性たちはカゴや帽子、かばんなどを手編みでつくっています。苑裡の藺草編みの歴史は古く290年もの間、母から子へ何代にも渡って伝統技術が受け継がれています。

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プラスチック製品の普及や他国の安価な草編み製品の流入により、衰退の危機に直面することもあった藺草編みですが、近年ではその価値が見直され地元の人々が「台湾藺草学会」を設立するなど、保存や産業としての仕組みを整える活動が行われて来ました。



【苗栗県苑裡のアクセス】
台北駅から台湾鉄道の海岸線に乗って2時間半。乗り換えなしで行けるため、街から町へと移り変わる風景をみながら、のんびり目的地の苑裡駅まで向かいます。

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目的地の苑裡(ユエンリー)駅。この日は雨が降ったり止んだり。。


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台北から2時間半。片道194元


。。次回はつくり方を紹介します。。

読みに来てくださったり、お友達になっていただけると、とってもうれしいです。