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エッセイ‪ ꪔ̤

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つらつら綴る 言葉たち。
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記事一覧

三島を読む。『 葉隠入門 』

若い時代の心の伴侶としては、友だちと書物とがある。 しかし、友だちは生き身のからだを持っ…

みみ。
5か月前
8

母に寄せて。

味覚も、遺伝するらしい。 母の好きな食べ物の一つに、赤飯があるのだが… 「 おばあちゃんが…

みみ。
6か月前
4

羅針盤( 自己紹介 )。

物心ついた時から、文字に携わる職業に就くことが夢でした。 あわよくば、物書きになりたいと…

みみ。
6か月前
19

後悔 についての考察。

ある人は、『 後悔は無い 』と言う。 また ある人は、『 後悔はしたことが無い 』と言う。 対…

みみ。
7か月前
3

艱難辛苦。

『 手を叩いた拍子に、この 鼓動が止まったら… 』 暗く静寂な部屋で両膝を抱えたまま、スマ…

みみ。
7か月前
3

事故物件。

『 愛 』は…知る前より、知った後が 不幸になる。 この自論は弄れてはいるが、的を得ている…

みみ。
7か月前
4

パンセ に。

『 人間は考える葦である 』 フランスの有名な哲学者 パスカル・パンセの言葉だ。 「 人間は、自然の中では葦のように弱い存在である。しかし、人間は頭を使って考えることができる。考える事こそ、人間に与えられた偉大な力である。」 という意味なのであるが… 物心ついてから、私は、この言葉を 地で生きてきた。 想像する。 慮る。 思索する。 惟みる。 潜考する。 言い方は、様々あれど… これまで、' 考えること ' で一挙手一投足をし、石橋を叩い

無題。

あなたは、私の 心臓。 あなたの鼓動で、私は 生きている。 あなたの感情に、私の感情も 呼…

みみ。
1年前
4

蝉。

雨が上がると、蝉達は また、一斉に鳴き始めた。 耳を劈くような その命の音が、今は煩わしく…

みみ。
1年前
1

表裏一体。

私は、私のことしか書けない。 何故なら、私が作り出した人物に、責任がとれないからだ。 空…

みみ。
2年前
3

夜永唄。

夜が、こんなに長いなんて… 時計の針は、3 時を回っただろうか。 枕に突っ伏して…

みみ。
2年前
2

トラウマ にも似たもの。

恋愛は、精神衛生上 身体に良くないな。 いつから、こんな卑屈な考え方になってしまったんだ…

みみ。
2年前
4

雨の日 の 記憶。

あの日も、今日みたいな雨だった。 行き交う人の傘は、時にぶつかりながらも家路を急ぐ。 私…

みみ。
2年前
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二歩目。

私は、慎重派な方だと思う。 好奇心旺盛でもある。 興味を持った事柄に関しては、何でもやってみたいし、特に、五感を刺激してくれて、心が震える物事を非常に好む。 そして、とても厄介なことに、これまで、その ' 好きなもの ' にこそ、私の慎重派は遺憾無く発揮されてきた。ひとたび向き合い方を誤った時、ともすれば、自分の元から離れてしまうかもしれない。それならいっそ、今のまま 何もしなければ良い。 やる前から、あれこれ考えて… そうして、多くのことをやらずに 生きてきた。