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表裏一体。

私は、私のことしか書けない。

何故なら、私が作り出した人物に、責任がとれないからだ。


空想やフィクションのことまで言い出したら、キリが無いのは分かっているけれど…
それでも、人の幸せを願わずにはいられないという、頭の中お花畑のおめでたい性分なので、私に物語を書かせても、きっと、全てがハッピーエンドで終わってしまうであろうことが 暗に分かる。


以前、友人に言われた
『 みみ。の文章を読むと、苦しくなる 』
という言葉が、決して自信の持てるものではない、この、雑多で稚拙ちせつで散文的なものを綴るモチベーションの一つであろう。

一見、批判にも思えるそれは、私にとって、恍惚こうこつとして最高の褒め言葉に値した。

声にならないもの達を、言語化する。
雑巾を、固く絞るように…
ふるいにかけて、残ったもの達を掻き集めるように…
自分の頭の中や感情と対峙して、苦悩や迷い悩みをあらわにした末に出来上がった文を読んで、同じように苦しさを覚える。
何の救いも無いように思えるこの感想は、狙い通りに他ならない。

多少の脚色や誇張こちょうはあるものの…
私が書く ' それ ' は、いつだって、もう一人の私。


闇と光は、表裏一体だという。

私が言葉を綴る時、その対面にある光を、あがきながら探している。

そして、今も…


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