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後悔 についての考察。

ある人は、『 後悔は無い 』と言う。
また ある人は、『 後悔はしたことが無い 』と言う。

対して私は…
思い返せば、後悔しか無い生き方をしてきたように感じる。

掲げてきた目標が高過ぎるせいか、自己を高く見積もり過ぎるがゆえの副作用なのか…
何度反芻はんすうしても、飲み込めない気持ちや言葉たちが、行き場を失くしたまま 私の中に置き去りにされているのだ。
いっそ、腐りでもしてくれたら捨ててしまえるものを、全てが真新しい顔をして鎮座ちんざしているせいで、どれを手にしても 当時の感情が体現出来るという、非常に厄介極まりないものに成り果ててしまった。
私と相対した人なら
『 また、その話? 』
という場面に遭遇した経験を、幾度となくしたことがあるだろう。
' 好き ' が良くない方に転じて、言葉尻を捕まえてこだわってしまう性分なのも、多分に影響しているように思う。

にも角にも、これまで、顔色や空気・行間を読みすぎて、常に受動的な言動しか選択してこなかった為…
後悔というより、' 心残り ' によく似た様なものばかりだ。

『 思っていることがあれば、言えばいいじゃないか 』
よく言われる 台詞の一つ。

だがしかし、どうだろう。
能動的つ主体的に言動する人達のせいで、私のこれまでは 随分と振り回されてきた。
だからなのか、『 自分の心に、素直に 』と言われても…
行き過ぎたそれは、まるで子供の駄々の様に、我儘わがままに、自分勝手に思えてならない。

自制じせいと、自省じせい自責じせきが上手くなった。
疑う余地のない正論より、無茶苦茶な自論で、人の心が動く場合があること。
相手を責めるより、自分に落ち度があったと認める方が楽なこと。

会得えとくした。


そして、これまで、一心に恨み言をつらつらと吐露してきた訳なのだが…
今や、副産物を享受できるようにまでは成れ…
昇華しょうかされなかった想いや言葉たちが、こうして 私に文字を綴らせているのだから

       まあ、これも また一興いっきょう

【 一興 】
ちょっとしたおもしろみ。それなりの楽しみ。

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