睡の花、そして、瓜南直子。
毎年、蓮を見に行く。
歩いて10分ちょっと、高校のグラウンドの傍らに、蓮池がふたつある。ひとつの池は、白い花ばかり。もうひとつは、赤ばかり。
今年はちょっと出遅れて、7月の半ばに行ったらば、白い花はもうほとんど終わっていて、赤い方は青々とした茎と葉が丈高く繁っていた。
池の端の木陰にはベンチがあって、水辺の風はさらさら涼しい。
ベンチでゆっくり景色を眺めたり、本を読んだりするミメオをよそに、わたしはカメラを片手に池のまわりをうろうろする。
傘のような大きな葉を従えて、天を仰