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水叉直
2022年2月4日 22:29
一度門をくぐったガデアが再び坂を下りてきたのは、十数分後。ノイのことを知るものはいなかったそうだが、客人としてもてなすことを伝えられる。 ガデアと共に坂を登り門にたどり着く頃には、周囲の鬱蒼と茂る木々にも負けないほど密集していた人々は、いつの間にか姿を消していた。 木製の巨大な門が、ギシギシと苦しそうな音を立てながらゆっくりと開く。その先に広がる光景に、レガは感嘆の声を漏らした。「凄い。ヤ