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体調悪いなら無理しないで。この一言でトラブル発生【教師の失敗談】

「体調悪いなら無理しないで」

この声かけで生まれたトラブルがある! なんでやねん!

コロナの感染防止策として、体調不良の生徒は登校しないようにと教員は生徒に呼びかけているのだが、注意が必要です。

トラブルを生まない一手を先に打っておく必要があるのです。その一手を紹介します。

■実際にあった事例

ある女子生徒が咳をしていた。

僕の同僚の先生は、その生徒に対して「無理したあかんで。咳とかの風邪症状があったらお家で休んでよ。
今はどの生徒にも、風邪の症状がある場合は登校しないようにと言ってるねん」と心配しながら笑顔で優しく伝えていた。

当然その言葉に嫌味はない。その生徒とその先生は普段から良い関係である。

しかし、その晩、生徒の保護者から電話がかかってきた。

「娘は咳をしていますが、冬になると毎年患う喘息の咳なんです。今年もお医者さんに受診してもらいましたが、コロナではないと言われました。ただの喘息なんです。学校に登校させてはだめですか?」

医者には「登校可能」と言われ、先生には「登校しないでほしい」と言われた生徒は混乱し、保護者は不信感とまではいかないが、疑念を抱いたのだ。

■トラブル防止の一手(早く帰る教師術)


  • 咳や鼻水を出していて風邪症状と思われる生徒に声をかけるとき、早退を促す前に「体調悪そうだけど、お医者さんに診てもらった?」と確認の声かけを生徒に行うこと。

  • 朝のSTのときに担任から「風邪症状がある場合でもお医者さんに登校可能と言われた場合は、登校可能です。」とあらかじめ全員に伝えておくこと。(鼻水の原因が単に花粉症という場合もあるからね)

トラブル防止の一手を一言で表すと「お医者さんが登校可能と言ったら登校可能だ」というルールを教員が心得ておくことです。

コロナウイルスに罹っているかどうか、容態的に登校可能か判断するのはお医者さんだ。学校の先生が人の身体を診るプロでもないのに、生徒の風邪症状を見て「学校に来ないで」とつっぱねるのがまずい。

まあ学校の先生も教員委員会から”風邪症状の生徒は登校させないように”という通知に従って動いているんだけどね。

教員が頭に入れておくべき事実は「病状を診る権威性は教員より医者の方がある」ということだと思います。

「お医者さんに診てもらった?」などとあらかじめ声をかけて、風邪症状の生徒に対応しましょう。

その生徒に同情しよう。「喘息ってつらいよな。ましてや、このご時世は咳をするだけでも冷たい視線を感じるよな笑」。きっとその生徒は、自分を理解してもらえたと感じ、安心する。


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