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散文・詩

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不安定な精神状態の時や、心が強く揺れ動いた時に書いた言葉のかけらを集めたマガジンです。
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記事一覧

「壊して?」

 最近人間関係の中の恋人という存在の違和感に耐えられなくなっている。基本1人行動が好きだし、邪魔されたくないし、ああだこうだ言われたくないし言いたくないから、どんなにいい感じになった人とも恋人にはなれなかった。
 自分の心の奥深いところにある芝生の霜柱を、誰かがサクリと踏んだ音が聞こえた時、とてつもない警戒心と恐怖が生まれる。と、同時に快感を覚えてしまうのだからもっと怖くなる。

 「可愛い」「好

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どろり、

街中で君と眼が合って、ごろりと揺れた視界に映ったのは、君じゃなくてあの日飲んだ清涼飲料水のラベルだった。

すれ違い続ける世界、裏切られ続ける世界、眠らない世界、本当が何かがわからなくなったまま、騙し騙し日常を続けられていることに半分安堵し、もう半分で強く反発している。

醜いものに対する醜い攻撃、愚愛に対する羨望も、全部ひっくるめて人間の醜悪と呼んで、ミルクにでも溶かして飲み干そう。そうすれば少

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 家の外の音が、エアコンの音が、心臓の鼓動さえも遠のいていく。その代わり耳に響くのは、Xが名前を呼ぶ声である。Xは透明な腕で僕を抱きしめ、「ここにいたのか」と笑顔を見せた。その瞬間に僕は安堵し、Xの名前を口にしようと息を吸ったところから記憶がない。

 ふと見渡すと、そこには誰の姿もなく、ただ抱きしめられていた感覚だけ残っていた。誰だっけ、あの時僕と一緒にこの静かな夜を過ごしてくれるはずだった人間

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おぼえて

 下北沢駅の前、路上で屯するバンドマンたちは、終電を逃すか否かという、答えの決まったお決まりのクエスチョンを肴に、缶チューハイで酒盛りをしている。卒業シーズンの三月も今日で終わるというのに、少しも緊張感のない街だ。閉店時間が過ぎたスーパーマーケット、やたらと細いコンビニを横目に路地を曲がると、1人の女がフェンスに寄りかかってしゃがみ込んでいた。嫌なことでもあったのだろうか、目は虚ろで、かろうじて缶

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