プチボワ

文字にすることで明らかになる感情、思考、記憶。駄文を垂れ流します。

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マガジン

  • Long Story Long

    長め

  • 雑記

    いろんな人のエッセイに触発されて書きはじめた雑記たち。2000文字以下くらいでサラッと読める系。

  • 短編

    詩やあまり長くない散文など。

  • つづく。

    『つづく。』シリーズです。

  • 繰り返す日々、打ち破る旅、動き出す足。

    紀行文をまとめています。文章量はバラバラ。

最近の記事

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その川を上るとき

1後悔していた。真っ暗な中、電気もつけずに便器にしがみつきながら意味のない反省をしている。明らかに調子に乗って飲みすぎてしまった。本当ならば今頃は楽しい思い出に浸りながら四軒目の居酒屋を出るくらいの時間だ。それなのに黒滝があんな話をしだしたせいで、僕が一人で勝手に盛り上がってしまい酒が進みすぎた。 大体サークルの新歓だって言うのにろくに新入生とも話せずに終わってしまったのも奴のせいだ。黒滝は相変わらず僕よりも先に「こいつ、『カラスエ』って苗字なのよ、珍しくね?」と勝手に僕の事

    • 날 즣아힌다고

      韓ドラを観はじめて早数年、KPOPにハマりはじめて早数ヶ月、韓国語習得の道のりは長く険しい。 とか言いながら本気で勉強しているわけでもないのでどう考えてもこのままだったら一生かかっても韓国語を喋れるようにはならない。つらい。なんで本気で勉強しないのかと言われても完全に自分の弱さです…としか言えない。 少し前に、「第二言語習得論」についての動画を見たのを思い出した。めちゃくちゃ簡潔に言うと「人が母語以外の言語を習得する時の話」だ。人が言語を習得するのには段階があって、その段

      • 現証

        いやー、いよいよ春ということでやっておりますけれども。今月は結構忙しくしてて、体だけじゃなくて気を使う場面が多い。へこへこ頭を下げては「どうか一つよろしくお願いします…」と言ってばかりで、まあ別にそれは全然良かったりするんだけど。 自分の中でコントローラブルな範囲を超えないようにやっているつもりがいつの間にか飛び込んできた案件に攫われて顔を顰めている。 タイトルはハービーハンコックの名曲"Acrual Proof"の和訳、というか元々仏教用語らしいので元に戻したみたいな、逆

        • In Bloom

          桜が咲きだすといよいよ春だなと感じる。もとい、ここ数日はいわゆる「花冷え」で、「もうこんなものはいらない!」と投げ捨てたコートをもう一度出すか迷うほどである。 大学を卒業した年-もう4年も前になるのか-に初めて開催した仲間内での集まりを今年もやった。初回開催の時は2020年。丁度あのウィルスが流行り始めた頃だ。 今でも覚えているのは、1月くらいに友達と話していたこと。 「なんかヤバいウィルスが中国で流行ってるらしい」「でもインフルエンザより弱いらしいよ」「騒ぐほどのことなの

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        その川を上るとき

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        • つづく。
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        • 繰り返す日々、打ち破る旅、動き出す足。
          2本
        • 詩、あるいは自由律俳句のようなもの。
          8本

        記事

          Colour

          昔-多分高校生の時だと思う。中高一貫且つ小さな学校だったので中学の時も高校の時も英語の先生は何度か僕を受け持っていたために「あの先生だったから〇年生の時だな」みたいな推論ができないんだよな。別にいつだっていいんだけど。 とにかく、先生が書いた板書の、文頭でも固有名詞でもないアルファベットが大文字になっていて、クラスメイトが「先生〜、そこってなんで大文字なんですか?」と聞いたら「気分です!(語気強め)」と返されたのを思い出しました。 僕が「カラー」をイギリス式のスペルで書くのも

          Twice Upon a Time

          急げ急げ、と思う割にいい文章というものは時間が必要で、寝る前の少しの時間…と思って書き始めると全然少しの時間で終わらないこともしばしば。 今週の更新はかなり雑になってしまうかもしれません。ごめんネ。途中まで書いてるやつはいくつかあるから来週はロングで書きます。 3月があっという間に、本当にあっという間に過ぎ去っていっているので驚きを隠せないでいる。この間花見をしたのがもう2週間も前…?僕は本当にどうすればいいのか分からない。 「来年は〜」とか言っていた頃が懐かしい。今年

          Twice Upon a Time

          大谷翔平が奥様を公開した日にも

          『〇〇が××した日にも、僕は△△していた』という表現をどっかで見たことがあるような気がする。アニメ?本?マンガ?詳細は思い出せないけどこれを読んでる人も多分なんとなく分かると思う。分かってほしい。 前半の部分には大抵「世間一般的に広く知られていること」が書かれる。たとえば、「アポロが月に着陸した日にも」とか「東京にオリンピックが来た日にも」とか。 後半はその出来事の大きさと対比させるように、日常と変わらない日々を過ごす自分の小ささみたいなものを書く気がする。ソースとかないの

          大谷翔平が奥様を公開した日にも

          Fiction

          歌詞を書いている。中学生の頃とかはいわば厨二病のやり方だったし、今思えばめちゃくちゃ恥ずかしいのかもしれないけど、それから十年経ってもまだ書き続けているので多分そういう生き物なんだろうな、と自分のことを理解し始めている。 無論年をとった分内容はだんだん変わってきていて、まだ自分の中では体系化されていないけれどなんとなくの「書き方」みたいのは掴んできた。それは純粋に語彙力の向上もあるし、聴いてきた曲数もあるし、「まあこういう歌詞ならこんな感じのことが続くでしょうね」みたいな経

          捨てられない。

          五年くらい着ているコートがいよいよ寿命を迎えている。あちこちが破け始めていて、染み込んだタバコの臭いが毎朝僕を包む。 「さすがに今年はコートを買おうかな」ともう二年くらい言っているのに、中々出会いがなくて-出会おうとしていないのかもしれないけど-寒さを凌ぐために今日も同じコートを羽織る。 新しいコートを買えないのには他の理由もある。意外と思い出が詰まっている気がして、中々別れを告げられない。 このコートでかなり色んなところに行ったな。日本全国とまでは言わないまでも、南は九州

          捨てられない。

          Memories Covered with Tar and Alcohol

          「思い出の店、閉店」というタイトルにでもしようと思ったがろくな記憶もないのでやめておく。 初めて酒を飲んだ居酒屋が閉店した時のことを思い出している。 キャベツがお通しだった。 カルピスサワーが一番うまいとか思ってたのはなぜだろう。 一緒に行った友達が「君は羽生選手に似てるね」とか言われていた。 次に行った時は「星野源にも似てるな」とも言われていた。 ビルの3階だった。 ハイボールのポスターが貼ってあった。 店内は綺麗とは言い難かったが、茶色を基調とした落ち着いた雰囲気の小さ

          Memories Covered with Tar and Alcohol

          Tsundoku

          久しぶりに新刊で本を買ってしまった。ここのところしばらくタフな時間が続いていてあまり本を読めなかった。読書をするにはある程度の心の余裕がないといけない。最近はちょろっと忙しくてショート動画と140文字のポストで快楽物質ドバドバ出してストレスを発散していたので、落ち着いて本を読む暇がない(厳密にはある)という状況だった。 諸々が一旦落ち着いてきてなんとなく本でも読むか〜と思い始めたらそのタイミングを逃してはいけない。そーっと近づいて、ドン!だ。“読書欲”を怖がらせてはいけない

          大富豪になりたい。

          今年で28ともなると、中々トランプでゲームをするシチュエーションは来ない。カードゲームに限らず、テーブルで遊ぶようなゲームをやる事は滅多にない。 小学校低学年の頃はよく親とボードゲームを半ば無理やりやっていたな。今なら親の気持ちがわかる。「なんでこの忙しいのにゲームやんなきゃならねぇんだ」と思うのはそりゃそうだよな。俺も子供ができたら無理やりジェンガとかやらされるんだろうか。多分だけど子供なんて絶対下手じゃん。上手く負けてやるのも難しいのかな〜。と20年越しくらいに親の気持ち

          大富豪になりたい。

          本厚着で失礼します…

          一昨日の夜から喉に違和感(野球選手の「右肘に違和感」みたいに言ってる)があって、昨日の午後くらいから咳がではじめている。 あー、これは完全に風邪ですね…となった。 今日の朝目が覚めるとなんか体が痛くて、「いよいよきたか…インフルか?二度目のコロナか…?」と身構えていたのだが白湯を飲んで一息ついてから体温を測ったらめちゃくちゃ平熱でウケた。朝飯と薬を流し込んだらだいぶ元気が出てきた。腹が減ってただけ…? しかし今シーズンは本当に(また野球みたいな言い方)風邪を捕まえてしまう

          本厚着で失礼します…

          夢の一つも見させてくれよな

          「昨日見た夢がさ〜」から始まる会話、嫌いな人もいるらしいとどこかで見た。確かに「お前の夢の話なんて知らねえよ」と思う気持ちもわかるけど、いい夢見た時くらい人にシェアしたい。 5〜6年前くらいにかなりちゃんと夢日記をつけていた時期があった。今思えばなんであんな情熱があったんだろうな。目が覚めてすぐスマホのメモを開いて寝ぼけながら打ち込んでいた。当たり前だけど寝ぼけすぎてて全然ちゃんと打ててなかったりするけど、それも含めていい日記になってたりする。 しばらくしてほぼ習慣化してい

          夢の一つも見させてくれよな

          二十、三十

          体感ではついこの間まで高校生をやっていて、遅い電車に揺られながら友人とくだらない話をする毎日だった。学校には寮があって、殆どの期間をその場所で過ごしたのだが、一年だけ家から通う期間があった。 あの日々も悪くなかったな〜。と今になって思う。 「年齢なんてただの数字です」なんていうのは確かにそうかもしれないけど、それを言い続けることは結構難しい。100歳になった時にそう言ってるのならまだしも、いい年してまるで高校生みたいな事をやっている人がそれを言ったらかなりヤバい人になってし

          二十、三十

          スマネヨ

          今週の更新が全然できない〜!今年はnoteを頑張るぞ!とか言っておきながらもう土曜日になってしまって焦って筆を(スマホを)手にとっているわけだけど、書いては消し書いては消しばかりで上手くできない…。 最近は「スマネヨ」という言葉を勝手に使っている。韓国語で「ごめん」を意味する「ビアネヨ」と「すまん」を掛け合わせた言葉。多分なんとなく意味が伝わる気がして勝手に使ってるけど果たして伝わっているのだろうか? しかし今日は寒いな。風が強くてホームで電車を待っているだけで凍りそうだ