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聞こえない子どもの意思決定力は、日常の生活の中で様々な経験を与えることで身に付く

私が学生時代の頃は将来、どんな
仕事をやりたいかというイメージが
湧かなかったのは事実です。

「公務員や、自動車工場、銀行などの企業で
パソコンを使う仕事ぐらいしかできる仕事は
ないかな」と思っていました。

しかし勉強ができず、成績も悪く、体力の
面でもごく普通の人とは少し違って弱かった
ので、仕事に就いたとしても続けられる
のだろうか、またどんな仕事につけばいいか、悩んだことがあります。

その時に母親が
「みんなとは違って体力的にも違うし、
身体が小さいから
座って何かの仕事をする」
その方が負担がかかりにくいから向いてる
ように思うと言いました。

母親の言うように、そんな仕事を
考えるようになりました。
自分でも、体力がいる仕事は向いて
ないかな。というか自信が
ありませんでした。

小学6年の時くらいから、家でパソコンを
使って自分のHPを立ち上げ、ブログ
更新をしてみたり、インターネットで、
色々調べたり、Word、Excelを使っていた
時期がありました。
そういう経過もあって、パソコンを使った
仕事に就こうかなという方向で将来を
みてました。

聾学校(耳が聞こえにくい子どものための学校)では企業と連携し、その聞こえない学生が、
この企業で働くことが適切かどうか試験、
面接や現場体験など兼ねて総合的に判断し、
採用するというサポートがありました。
(進学は別です。)

30代になって今、思うことは
ろう者(聞こえない人)達の活躍あるいは、
仕事をしてる姿や、情報を聞こえない
学生達や保護者のみなさんに提供し、
選択肢を広げてあげることが、とても
大事だなと思います。

そうしないと聞こえない子ども達は自分の
事を自分で決めるという意思決定の
機会を与えられず、自分のことを自分で
考え、決めることに慣れないまま卒業
してしまうことも多いようです。
今はSNS時代だから、随分変わって
きているとは思いますが。

なので、社会に出た時に聞こえない
人(ろう者)自身が、
何かがあったとき自分の事を自分で
決められないとき、ご普通の聞こえる
(聴者)大人たちから見た時、
「もう大人なんだから、自分のことは
自分で決めて」と言うのではないでしょうか。

自分のことを自分で決めることができない
イコール子供みたいだ。知的障害
というふうに捉えてしまうこともある
かもしれません。

母親から「この子は聞こえないのですが、
自分で決められない。しゃべれない。
知的障害なのか?」と聞かれたケースが
実際にあるそうです。

知的かどうかは、専門の病院で診断を
受けないと分かりませんが、

普段の日常生活の中で
・家庭で聞こえる(聴者)が聞こえない
人(ろう者)に対してコミュニケーションの
仕方(話し方)を知らない
・情報収集し、判断する習慣が少ない
・自分の事を自分できめることに慣れてない
・自分で、人に意見など伝えることに慣れて
ない
などとということから考えられるのでは
ないかと思います。

聞こえる人(聴者)達は耳から入る、
たくさんの情報を得て自分のことを
自分で決めたり、いろんな人の声が自然に
入ってくるから経験を積み重ねていくに
つれて、自然に意思決定力や判断力、
考える力が伸びてきます。

じゃあ、どうすればいいのか。

それは、幼少期からさまざまな情報や経験を
与え、自分の事を自分で決めることに慣れる
ことや「普段から考える」ことの習慣を
つけることがとても大切です。

そうすれば、誰でも意思決定力は鍛えられる
のではないかと思っています。

とはいえ、耳が聞こえないことがあって
様々な経験をさせてあげるときに、

「危ないから、一人ではやめときなさい」
(状況によって本当に危ないと思ったときは
止めないといけませんが)

「あなたには無理」

という大人の都合で子どもの行動範囲を
決めてしまうと、子どもは「危ないんだ、
やめとこう」と認識し、行動範囲を
狭めてしまうこともあります。

やはり、育った環境や、自分がいる周りの
環境などそんなことが子どもに、どんな
影響を受けるかで変わってくると
私は感じています。

聞こえない子どもがいる、聞こえるお父さん
やお母さんは、色んな手探りの日々を過ごし
ながら、子育てしてることを聞いたことが
あります。

自立支援施設や、学校だけでは
限界があるかもしれません。
当事者である私が、コミュニケーションを
通じて、サポートをすることができます。
ぜひ、ご相談ください。

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林原未来
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