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【2.5次元】コスプレイヤー兼Vtuberが「かわいくなりたい!」という気持ちを呪いから魔法にするために

この記事は、2021年の夏に開催されたミスiD2022に参加する上で、自分が【2.5次元Vtuber】として当該オーディションに参加している時にFANBOXで書いた記事のリライトになります。
内容の大幅な変更はありませんが、『オーディションの決意表明』ではなく今後『コスプレイヤー兼Vtuber』として活動していく上で、どういう考えを持っているのかわかりやすい記事にしました。

オーディションの時の元記事は下記URLからご覧ください。




可愛くなりたい(強い決意)

私が2.5次元の体で「御子柴しげ」で活動する上で、決意表明と夢について色々と配信などでお話してきました。

でも、何故コスプレイヤーの肩書とVtuberの肩書を同時に名乗ることにしたのか、ミスiDのオーディションに参加することにしたのか、どういう想いを持っているのか、話していなかったと思います。
ミスiDに応募したのも、いきなり思い立っていきなり応募したのではなく、やってきた活動が地続きになっていたからこそ挑戦できたものでした。

この記事では、ミスiD2022の「私の魔法は負けない」というキャッチコピーになぞらえて、私が思う「『かわいくなりたい』という気持ちを呪いではなく魔法にする」というテーマで話していきます。

かわいいは魔法

「かわいい」って思えると、自分のことだったらもちろん、自分以外の何かでも心がきゅーーんってなって幸せになれるのすごいですよね。
赤ちゃん!かわいい!とか、ネコチャン!ワンちゃん!かわいい!とか。
このお洋服かわいい!とかも、この色合いがかわいいとかも。

でも、自分の中のかわいいを見つけるのって、実は意外と難しくて。
かわいいと思ったものを友達と共有できなかったり、年齢とか性別とかのせいで「そんなのが好きなの?」って言われちゃったりして、自分の思う「かわいい」を信じられなくなっちゃったりすることがあったりして。
でも子供の時に「かわいい!」と思ったものって、ずっとずっと大好きだったりするの、何となくわかってもらえる気がします。

だからこそ、自分の中の「かわいい」は、イコール「大好き」の集合体でした。
例えばちっちゃな時の私の中の「かわいい」は、折り紙を買うと一枚しか入っていない金色と銀色、美味しくないのにパステルカラーと細かい形と模様が目を引く落雁、小学生の時に初めて見たモデル雑誌で見た大人っぽい黒髪ストレートの女の子。

でも折り紙は金色と銀色だけ欲しがると大人たちを困らせるし、落雁は「お供えだから、かわいいってなるものじゃないよ」と教えられちゃったり、大人っぽいモデルの子を友だちに見せたら「めっちゃおばさんじゃん!」って言われちゃったりして、自分の「かわいい」って普通じゃないのかな?ってなってしまいました。

何故か時たま呪いになる

「自分のことをかわいいといっちゃいけない」風潮ある

前項の最後でも言った通り、自分のかわいいを全面に押し出すと周りにつぶされちゃうことってありますよね。
それに加え、「自分のことをかわいい」って言うと、「自意識過剰」「鏡見ろ」「自信ありすぎだろ」みたいに言ってくる人がいるくらい、この世界ってみんなイライラしちゃってて。

ほんとはメイクとかスキンケアとかして、自分で自分をかわいい!って褒めてあげた方が、絶対幸せだし可愛くなれるはずなのに。
結局、周りの空気とかに押されちゃってちっちゃくちっちゃくなっちゃうんですよね。

芸能人の方でも、「自分は結構かわいい!」って言っちゃうと、バッシングを食らったりしてて、みんなそんな言うの?!って思ったりします。
みんな適度に他人は他人、自分は自分ってできて、優しくできたらいいなって思うけど、でも他人が気になっちゃう気持ちも理解できるから難しい。

そんな風に自分を押し殺していると、「自分なんて…」ってなって夜中に宇宙のすみっこでしゅんしゅんになっちゃう。
クレオパトラですら鼻の形が嫌いで自分を一生不細工だと悩み続けたらしいのに、もっと普通の自分はどうなるんだ…とか意味ないこと考えちゃう。

悲しいけど、それくらい誰もが誰かに影響を受けちゃうんですよね。

「KAWAII」すら私物化しようとするやつがいる

しかもしかも、他人のKAWAIIにまで口出ししてくる人がいるらしい。
下記の事件を知っていますか。

誰も自分のKawaiiを邪魔される筋合いはないって、心から憤慨する話です。
コスプレの文化は特に、正解はなくその人が表現したものが愛の形です。
ウィッグじゃなくて地毛のままでも、衣装の色を間違っちゃってても、作品のことを実はそんなに知らなくても、衣装を作るっていうことはそれだけでどでかい愛情表現なんです。

やったことない人は、一度なんでもいいので推しのアクセサリーとかだけでも手作りしてみてほしいです…!
現実で再現するってすごく大変なので、推しのことを深く深く見ることができて、「この赤はピンク寄りよりもオレンジなのかー!」とか、「このアクセサリー、顔より大きく描かれてて二次元っぽくて可愛い!」とか、「この子だからこの色選んだのかなー!」とか、もっともっと好きになることができるんです。
そんな風に愛を込めてできたKAWAIIに、誰かが文句を言う権利は絶対にないです!

行き過ぎたルッキズムの中、出会ったもの

自分のことかわいいって言ってたら自意識過剰って言われるだとか、痩せてなくちゃ可愛くないとか、いいねが付かないから可愛くないとか、そんな呪いがこの世には大量にかかっています。
かく言う私も、たくさんのコンプレックスに悩んできました。
でもそれが変わるきっかけが、私にとってのコスプレとVtuberでした。

コスプレは、メイクを一生懸命勉強して、そして大好きなキャラクターに近づくためにたくさん努力するきっかけになりました。
自分の価値観が、「スタイルがいいからかわいい」ではなくて、「大好きな推しが最高にスタイルがよくてかわいい!」に変わった瞬間だったのです。
大好きな人にみたいに自分もなりたいという気持ちは、理屈じゃないなって本気で思える瞬間でした。
それって多分、コスプレだけでしか感じ得ないことじゃなくて、例えばロリータファッションとかでもいいし、ブレザーしか着たことないから学ラン着てみたかったとかでもいいし、爪の色を変えるだけでも感じられる気持ちだと思います。

そしてVtuberも、私にとっては人生の変革でした。
始めた当初はすんごく流行ってるし、ゲーム実況してみたいからってだけの理由でした。
でも、自分の内面を全部詰め込んでできた姿に入り込んだら、それは新しい自分でありながらも、ずっとずっと私と生きてきた大好きな自分だったのです。
私にとってのボーダーコリーは、私が一番辛かった時にそばにいたワンちゃんです。
私も彼女みたいになりたいと、ずっと思って生きています。
賢くなりたい、可愛くなりたい、優しくなりたい、そんな願いがいっぱい詰まっているのが、今の私なんです!

そうしてバーチャルの世界で大好きな自分になれて、大好きな人たちに出会っていきました。
そして、もっともっと「大好きな自分」になっていきたくて、一見真逆のものである「二次元を三次元で再現するコスプレ」と、「二次元の世界で生きるバーチャル」を融合したいと思ったのです。

私がどう「かわいくなりたい」か

上記に書いたように、「バーチャルの自分の姿」は大好きな自分自身なので、2.5次元の姿でも自分自身として生きていくのが、私の中の「かわいい」の表現です。

昨日、11月25日の誕生日お祝い配信で「夢に一歩近づく話」として、コンセプトカフェで働くことを告知しました。

これは、単純に私が「自分のカフェバーを持ちたい」という夢を叶えるための第一歩でもありますが、私がもっと2.5次元の体で「かわいくなりたい!」というのが理由です。
コスプレはたくさん写真を撮って0.1秒の奇跡の一枚を追求することが多いですが、私は今大好きな私自身になるのが目標です。

「かわいくなりたい!」という気持ちを呪いから魔法にするために

「かわいくなりたい」という気持ちを呪いにしないために、魔法にするために、どうするのがいいのか整理しながら書いてたんですけど、結論、誰かのためにかわいくなろうとするのではなく、自分の「かわいい」と「好き」を追い続けるのが最強だと思います。

私の中のかわいいは、昔折り紙の金色と銀色や、落雁のパステルカラーだったりしたけど、そのもの自体への好きじゃなくて、そういったモチーフや色使いのものが好きだということに変わっていきました。
それは良くない変化じゃなくて、ずっとずっと好きだったものが私の中にずっといてくれたから、好きが広がっていって心の支えに変わっていきました。

今もし、少しでも自分のことを好きになれない、自分はかわいくないと思っている人がいたら、それはもしかしたら誰かのふとした言葉によって、呪いがかかってるかもしれません。
そしたら、どんな世界でもいいのでバーチャルでもリアルでも、日本じゃなくてもどこでも、最初は自分が全然好きになれなくても、どこかにフラッと遊びに行っちゃいましょう!

きっと私がバーチャルの世界に飛び込んで気づいたように、好きなものを好きでいることで、もっともっと救われる心があると思っています。
もっともっと優しい世界になるように、誰もが大好きな自分になれるように、そんな世界になるように、私も私の大好きを好きでい続けていきます!


2021.11.26 御子柴しげ

この世界を愛しているよ。


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