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【書評】DMOのプレイス・ブランディング

日本国内では近年DMOやDMCなど地域創生を目的に各地でどんどん立ち上げられていますが、本書では、海外のDMOで成功例の紹介だけではなく、プレイス・ブランディングを打ち出しています。

単なる観光系の物産品によプロモーションではなく、一般の地元住民も巻き込んだ概念で、自分は初めて聞いた言葉でした。地域住民が誇りを持てるようにブランディングを行うことが重要ということです。

それに引き換え、日本はオーバーツーリズムなど地元住民と観光系事業者との対立が起こる例が良くあるのはなぜでしょうか。それは、ブランディングの趣旨等々ステークホルダーにきちんと理解いただいていないことが大きいのかと思います。

本社が東京や外国のヨソモノが入ってきて、利益は地元に還元されず、地元には観光客だけが増え、近所で観光客がゴミを捨てられたりしたら、誰しも良いイメージは持たないだろう。まずは、地元住民にしっかり理解いただくことが何より大切。

本書にはプレイス・ブランディングを実践するための10の手法が書かれているので、観光系事業者及び自治体の関係者には一読をお勧めします。



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