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「言いたいことが言えない」体感とバイリンガル子育て

長男が日本語の勉強を独学で始めた。
彼のペースでのんびりと
創意工夫しながら。

幼い頃に少しだけ
日本語のレッスンを
次男も交えて3人でやった。

イタリア語の習得に
少々手こずっていた2人に
さらに難解な日本語を
詰め込むのは酷だな、と
感じたのでやめた。

混血児は必ずバイリンガル
またはトリリンガルなどに
育てるべきだというのも固定概念。

ごく一般的な信念を
そのまま我が子達に
あてはめる必要はない、と
腑に落ちてからの日々は
とても軽やかで楽しかった。

アニメが好きな長男は
たくさんの作品を見ながら
日本語への興味が湧き上がり
言葉を習得しようと独学を始めた。

音楽が好きな次男は
日本語の読み書きに
興味を示さないけれど
耳コピが得意。

彼はある日突然
サザンオールスターズの歌を
車の中で歌い出した。

興味が湧いたときや必要なとき
それなりの行動をとれば
言語は身につく。

私がイタリア語を
学び始めたのは25歳。
ここで暮らし始めた頃の
会話レベルは賢い幼稚園児くらい。

身体は大人で眼の前のことが
だいたいわかるのに
周囲の人にすらすらと
言葉で説明できないという体験は
貴重な感覚だった。

流暢に話せないと
「なにも知らない」と思う人もいたし
ただ言葉がわからないと
瞬時に理解する人もいた。

日本語の習得に苦労しなかったので
「言いたいことが言えない」
という感覚の体感は
いろいろな理由で
言いたいことが言えない人間の
抱えるもやもやを感じる
絶好のチャンスだった。

言葉の習得も伝え方の技術も
それをやりたいと感じたときが
絶好のタイミング。

ふと湧き上がる
「やってみようかな」程度の動機が
気がついたら長いキャリアに
なったりもするのが人生の醍醐味。

やりたいことをやって
言いたいことは少なくとも
自分だけには言い放題言う。
これは我が人生からの学び。

早朝スケッチをしてから
身支度して針仕事へ行ってきます。

素敵な1日をお過ごしください。

(はてなブログ「アレコレ楽書きessay」2024.5.15転載)


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