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「嫌われる勇気」を再読 - アドラー心理学とマインドフルネス

震えた…久しぶりに本を読み進めるうちに何度も目頭が熱くなりました

このご時世にまた売れているという事実にも納得だし、何よりも私自身各章ごとに気づきがあって、言いたいことをどれだけまとめられて伝えられるだろう…

今更ながら完読して、興奮しています

先日、本棚の奥に眠っていたベストセラー本「嫌われる勇気」を引っ張り出してきました。2016年頃に「幸せになる勇気」とセットでお仕事関係の方から頂いたのですが、斜め読みはしたものの、当時心に余裕が全くなく向き合えず、結果響かず、読み終えることが出来なかったのです…

結論からいうと、今回完読して、私が今自分に取り入れようと頑張っているマインドフルネスや心理的柔軟性にも通ずる考え方がここにあったんだ!という一番の驚きと、こんなに長く生きてきて、まだ何も自分のことがわかっていないなぁ、今までの信念やら考え方の一部が本当に間違っていて、自分で自分の首をこんなに絞めながら生きてきたんだなぁ…と現実に気づくこととなりました

今回は特にマインドフルネスとも通ずるパートで、私の目から鱗が何枚も落ちた最終セクション、第五夜の内容を中心に気づきなどをまとめたいと思います。その前にアドラー心理学とマインドフルネスについて簡単に触れておきます

💡アドラー心理学とは

アドラー心理学(アドラーしんりがく)、個人心理学(こじんしんりがく、英: individual psychology)とは、アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)が創始し、後継者たちが発展させてきた心理学の体系である。個人心理学が正式な呼び方であるが、日本ではあまり使われていない。
岸見一郎によれば、もともとはジークムント・フロイトとともに研究していたが、その学説はフロイトの理論とは大きく異なり、たとえば苦しみの原因をトラウマに求めないことなどがあげられる。 (by  Wikipedia)

アルフレッド・アドラーは、オーストリア出身の精神科医で、もともとはフロイトが主宰するウィーン精神分析協会のメンバーだったそうです。学説上の対立から分かれて、独自の理論に基づく「個人心理学」を提唱したのが始まりのようです。欧米では、フロイト・ユングと共に、「心理学の3大巨頭」と呼ばれています

アドラー心理学の理論やコンセプトは説明されている方によって、若干まとめ方や日本語訳が違っていたりして、どれも正しいのでしょうが、わかりずらい

嫌われる勇気」が一番わかりやすく凝縮してまとめてくれていると言われていますが、本書を読んで私が解釈したアドラー心理学とは、「すべての悩みは人間関係の悩みである、人から嫌われる勇気で自由を得ることが可能、人は過去に縛られることなく、今ここに集中していれば変われるし幸福になれる、そして、世界はどこまでもシンプルなのだ」ということでしたが…

皆さん、頭の中が?で一杯になってしまいましたでしょうか?
…なりましたよね。やはりまずは「嫌われる勇気」のご一読をお勧めします!

💡マインドフルネスとは

マインドフルネス(英: mindfulness)は、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。(by Wikipedia)

私たちは、今この瞬間を生きているようでいて、実は過去や未来のことを考えて、「心ここにあらず」の状態が多くの時間を占めています。特に、過去の失敗や未来の不安といったネガティブなことほど、考えを占める時間が長くなりがちです。つまり、自分で不安やストレスを増幅させてしまっているのです。こうした心ここにあらずの状態から抜けだし、心を"今"に向けた状態を「マインドフルネス」といいます。(by NHK)

いま・ここ・私(自分)に集中することによって、穏やかな精神状態が維持できます。瞑想や座禅など、最近は集中するためのプラクティスが色々と世の中に溢れていますね

💡「嫌われる勇気」:自己受容・他者信頼・他者貢献

では本題です。本の最後のパート「第五夜」の内容から…

アドラー心理学では、すべての悩みは対人関係にあるとしています。その対人関係の最終目的は「共同体感覚」を持つことだと言っています。共同体感覚とは、人が他者に働きかけて、自らの主観で他者に貢献できていると思えること。そこで初めて自分の価値を実感できる

自分の価値を認めて自分を好きでいるために、必要な共同体感覚。自分への執着を他者への関心に変えて共同体感覚を持てるようになるために必要な3つの要素について

1. 自己受容
まずは、自己肯定ではなくて、自己受容。自分のありのままを受け入れる。「変えられるもの/自分でできること」と「変えられないもの/自分でできないこと」を見極めて変えられるものに注目する

キリスト教社会の「ニーバーの祈り」:
「神よ、願わくばわたしに、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見極める知恵とを授けたまえ」

上記にあるとおり、変える勇気があるかないか、なのだと

この「変えられないものは受容して、変えられるものに注目」という考え方は、私が昨年コロナ禍で週2回のペースで参加していた、ZENTech社のモーニングオンラインで、今話題の「心理的安全性のつくりかた」の著者、石井さんが心理的柔軟性を身につけるための3原則の一つとしていつもレクチャーされていて、私自身意識的に実践を試みていた行動の一つだったので、ハッとし、ここに繋がっていたのか、と目から鱗でした!

変えられないものに執着せず受け入れる、変えられるところに注目。そのことについて書いた過去記事は先日も掘り起こしたばかりです:

2. 他者信頼
次に「他者信頼」です。裏切られることを恐れていては、誰とも関係は築けない、他者を信頼する/信じるにあたって、いっさいの条件や見返りをなしに信じる。万が一、裏切られたとしても、「悲しい時には、思いっきり悲しめばいいい。痛みや悲しみを避けようとするからこそ、身動きが取れず、誰とも深い関係が築けなくなる」と、説いています

他者を敵と思って疑っている人間には、自己受容も他者信頼もできない

なるほど。私は、今までずっと誰のことも心底信頼など出来ていなかったんじゃないだろうか。転校生で4つも小学校に通った経験から、友達と言ってもみんないつか離れていくもの、結局自分しか信用できない、という概念がずっと根底にあった気がします。だから広く浅く交友は出来ても、深い友人関係を築くことができない。心から信頼できる友人など居ないに等しいのです

しかし、↑このトラウマ的考え方もアドラー心理学ではNGだと。アドラー的に考えると、そうやってその出来事を言い訳に、私が選択して、あえて人と向き合わないようにしてきた、というのが真実

なぜなら、向き合って裏切られて傷つくのが怖いから

トラウマだと言って、育った環境のせいにして、人と一定の距離を置いて、広く浅くは仲良くしても、どっぷり深く付き合えいない。これは半世紀以上生きてきて、今だに出来ていないこと…

トラウマ経験を生かすも殺すも自分次第

本当に幸せになるためには、傷ついてもいいから、もっと相手を信頼して近づかないと。無条件で大切な人や仲間を信頼する

いや〜、本当に痛いところをズキュン!と突かれた気分です

3. 他者貢献
そして、3つ目が「他者貢献」。ここまでできないと、共同体感覚は得られないとのこと。他者貢献とは、仲間である他者に何らかの働きかけをしていくこと、貢献していくこと。それは決して、自分を犠牲にして誰かに尽くすことではなく、むしろ、自分自身の価値を実感するための行為であるとのこと

他者がわたしに何をしてくれるかではなく、わたしが他者に何をできるかを考え、実践していきたい

とあります。自分しか信じれない、自分が一番、でやってきた私には大きな課題。大切な人や仲間から意識して心がけていきたいと思います

貢献感が持てることが大事、幸福とは貢献感である

さらにこの貢献感が持てるようになると、他者からの承認が必要なくなる、すなわち承認欲求が無くなる、と。実は、承認欲求が強いという認識が私にはあります。そこに意味を持たせて一歩前に踏み出していこうとしていた時の自分の下記記事にたどりつくことができましたが、誰かの応援があるからやるのではなくて、「自分が貢献したい」が強くないとダメだ…と気付かされました

💡最後に

アドラーは、人生は点の連続、連続する刹那だ、と言っています。点というのは、「いま、ここ」にしか生きれない、ということ。「いま、ここ」といえばまたもやマインドフルネスです!

過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」には何の関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題でない

これは、私が10代の頃から言い続けていた「明日命が無くなるかもしれないのだから、毎日のその日その日を充実させていれば、生きている限りどんどん良い毎日になっていく」に近い!

人生は点の連続、この考え方は私にあっています。とっても腑に落ちました。自分の人生に意味を持たせられるのも自分しかいない

アドラー心理学に改めてハマりそうです。そおいえば、今度アドラー心理学がベースのメンタルトレーナー資格を取ることになっていたのを思い出しました。これは何かの導きだったのかも。本を読み終えて感動しています!

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長々と最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇‍♀️
何か共感できたり、響いた方はぜひスキかコメントをお願いします✨
まだ、たくさん積読本がありますので関連記事を残していきたいと思います
今後ともよろしくお願いします😆✨

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