耳に心地よい「声質」の個性と世界観〜私の好きな歌声と声への探究心〜
私が音楽を聴くとき譲れないポイントが一つある。
それは圧倒的に「声」だ。
正確には声質と言ったらいいだろうか。
そもそもどんなに売れている曲であってもメロディが良くてもかっこいい演奏であっても、自分の好みでない声ならあまり聴こうとならない。
どうやら耳が敏感らしく、例えばあまりにも圧の強い声というか耳をついてくるような力強すぎる声だったりすると疲れてしまうのだ。
ずっと聴いていたくなるような飽きない心地よい声というのが重要。ハスキー系が多い。
声楽的に発生方法が正しいというよりも、やっぱりその声での表現力や世界観も聴くときのポイントで、そこも譲れない。
そんなわけで、勝手に私が好きな声質の持ち主たちを紹介したいと思う。
ノラ・ジョーンズ
チル系と呼ばれるようになってしまって聴いたら眠くなる人も多いと思うが、それは曲の雰囲気もあるとは思う。ハスキーなだけではなく、時にはブルージー。
正直カバーの方が好きで、これはなぜだか飽きずにずっと聴ける。
この声でいいメロディを歌うと、やっぱりいい。オリジナルのアルバムより良いと思う。
WilcoというアーティストのJesus,Etc.のカバーが特に好き。
ロンドンのジャズクラブRoniee Scott’sでのピアノトリオ、ジャズ寄りのライブDVDも最高だった。1st,2ndアルバムのゆったりとした曲調で有名になってしまったのでそのイメージが強いが、自分的にはピアノトリオのジャズの要素強めでたまにブルースやカントリーもありみたいなのが、これこそノラ・ジョーンズの本来の姿よねって感じ。
産後しばらく間が空いてしまったせいか、実は復帰後の声が以前のように出ていなくて少し残念だったが、徐々に本来の声や歌い方を取り戻してきたみたいだけど…。やっぱり声や歌い方って維持していくのは意外と難しいものなんだなあと考えさせられた瞬間であった。
ロッド・スチュアート
ハスキーの元祖的な存在。バンドFaces時代が特に好き。妙に酒が飲みたくなる。
スティング
めちゃめちゃ好み。しかもいまだに声が変わっていなくて神。
耳の奥にずっと残ってる心地いい感じ。映画「LEON」の主題歌の「Shape Of My Heart」が有名。
ジョン・メイヤー
これでギターもうまいとかズルい。
この声で何人も女を落としてきたんだろうなと想像。
スティングよりさらに声が低いところがたまらない。
ジャスティン・ティンバーレイク
ハスキーとはまたちょっと違うけど、この人のミックスボイス?的な柔らかい声質がすごく耳に心地よいし、抜群の歌唱力。アイドル出身だからダンスもうまくてかっこいい。
ピンク
パワフルな声だけど、耳は疲れない。そしてロック。
女性だけどかっこよさもある貴重な声。ジェンダーレスで、人気があるのもわかる。
エアロスミスのボーカルスティーブン・タイラーとのデュエットは最高
アデル
この人の声もピンク同様パワフルだけど疲れない。
哀愁があって浸れる。
ラナ・デル・レイ
このアンニュイさがたまらない。
歌唱力というより、声の良さと世界観を前面に出してもいいんだと示してくれたアーティスト。声そのものもそうだけど、エコーやリバーブなどを多用して音の在り方に可能性を感じさせてくれる。
ブライアン・アダムス
80年代に大人気だったらしいが、2022年にリリースしたアルバムで実ははじめて知った。王道のハスキーって感じ。昔と声が変わってないところがすごい。
ニッケルバック
濃い、濃いハスキー。ここまで低音のハスキーは珍しく、脳内に響き渡る余韻がすごい。
これでやるロックがめちゃくちゃかっこいい。
GAO
この方もまた日本のジェンダーレスの先駆けというか、最高に耳に心地のいい声だなあと思う。
上杉昇
元WANDSの上杉さんです。WANDS脱退後もバンド活動を経て今はソロをメインに活動しているようです。
上杉さんについてはまた後日書きたいと思ってます。
日本人は他にもあげるとキリがない。
誰もが知ってる有名な人だと尾崎豊も好きだし、BUCK-TICKの櫻井さんも、エレカシ宮本さん、あとは秦基博とか、小田和正、スピッツ草野マサムネ、玉置浩二、、うーんまだまだいるが。
とりあえず新たな発見があるような人を書いていきますね。
坂本サトル
バンド時代(JIGGER'S SON)の若い時の声がより好みではあるが、こういう声の人って最近なかなかいないよなあ。
ざっと思いついたところでこんな感じ。
書ききれなかったけど、男性黒人アーティストの声もまろやかで色気があって大好き。黒人の人たちは何かもう文句なしでみんなうまくて表現力もあって、声質で勝負しなくても十分な歌唱力で黙っちゃいますね…
アッシャー
ちなみに、きれい系で普段ならあまり関心を持たなさそうなのに、低音の心地よさもありそれがかっこよくてめちゃくちゃ惹かれた声がこの人↓
Laufey (レイヴェイ)
Instagramで歌っている動画を見つけて良いなあと思っていたら、(その頃はまだ曲もリリースしていなかった)あれよあれよという間に世界中で注目され、グラミー賞にノミネートされるまでになってしまった。やっぱり聴く耳あるわと自画自賛してしまった。笑
バークリー音楽院出身なだけあって、作った曲も素晴らしくチェロやギター、ピアノの弾き語りも最高。
なぜかハスキー気味の声が大好きだということに気が付いた。おそらく、ハスキーな声は空気が漏れているせいなのか、少し声の圧を逃がしてくれるからなのかもしれない。柔らかく聴こえるというか。
ハスキーという感じじゃなくても、声質が柔らかい方がよい。女性でもどこかかっこよさを感じる声というのが決め手。
自分にも参考になる歌声たちでした。
声への探究心は続く。。