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【クソマイ旅行記】トランジットで爪痕残したシアトル

クソマイ(クソマイノリティ)です。消えたと思った写真たちがでてきたので、車イスユーザー女子1人旅の思い出を。

あれは数年前ラスベガスからの行きか帰り(もはや曖昧)にトランジットで立ちよったシアトルでの話。
※オカルト要素が少し含まれるため、心霊が苦手な方は薄目を開けてみてほしい。※

クソマイがラスベガスからシアトルに到着したのは深夜12時過ぎだった。海外にいく時は慎重になるのだが、深夜着に何の危機感も感じてなかった。空港のベンチで寝るか~と本気で考えていたが知人のアドバイスでホテルに泊まることに。
いつもなら宿泊するホテルは入念に調べるが仮眠をとるくらいなので、空港から近いところに即決した。これが、後にクソマイを恐怖体験へと導く。

そして、深夜ターバン巻いた方々に怪訝そうに見られながらタクシー乗り場で待っているとき初めてピリッとした緊張感を感じた。アメリカで深夜の人通りの少ないタクシー乗り場、ターバン巻いてこちらをチラチラ見てくる男たち=クソマイ、殺される?そんな妄想でくらくらした頃、やっとお迎えが来てホテルに到着。

そのホテルはこじんまりとして陰鬱な感じのホテルだった。モーテルじゃないよね?と思いながら入ると明るい受付のお姉さんがいた。ホッと一息したのも束の間、部屋までの案内係の初老の男性が来て私のボストンバッグを無言で持って歩きだした!新種の引ったくりか!?それにしちゃ歩く速度はスロー。そして、なぜ無言??怖いんですけど。とにかく無言で部屋到着。チップを差し出したら、なんとその男性はチップをスルーしてズカズカと部屋に入ってきたのだ!!
チップをスルーするアメリカ人がいるのか!と衝撃を受け、はっと気付いた!

ホテルの部屋に知らない男性と二人きりになっとる~!!!

クソマイがパニクっていると、男性は黙々とお湯を沸かし始めた。
お湯?かけるのか?クソマイにそれ、かけちゃうのか?もう、頭の中でいろんな妄想しながらただ、ただその男性の後ろ姿を見守ることしか出来なかった。
お湯が沸いて何をするかとドキドキしていたらインスタントコーヒーをいれだした!

シアトルだから?だからコーヒーを振る舞うのがマナーなのか?

そして、その男性は黙ってコーヒーを手渡しさっさと部屋を出ていった。チップなしで。私はほっとしてコーヒーを飲みながら改めて部屋を見渡した。
するとドア近くの壁に覗き穴のような穴があった!実際の写真↓

恐々中を覗こうとした時、何かが見えた気がして、ひゃあぁ!!と深夜に1人肝試しコントを繰り広げる、クソマイ。さすがに、どっと疲れが出て、一人用ソファーになんとか移乗し、眠りについた。だが、まだこれで終わりじゃなかった…。

朝方の5時頃、下からドーンと物凄い音がして目が覚めた。え!?何?と思っているところでソファーがガタガタと動き出したのだ!地震か?海外で地震は勘弁と思ったがどうも様子が違う。ソファーだけが揺れている…揺れが収まってから念のため確認したがやはり地震情報はなし。なんだ、ポルターガイストか、と眠りにつこうとしたが、

眠れるわけがない!!


そもそも壁の穴は何なの?あのホテルの男性は人間だったとゆーことでおけ?てゆーか、下には何があるの?誰か答えて~!!と、頭の中ぐるぐるでそれから一睡もできず、ホテルが用意したタクシーで空港に向かった。

タクシー代はホテル持ちなのでそこだけでもよかった、が、タクシー運転手がこう聞いてきた!!
「○○ドル(実際より高値)ホテルに請求するけどいいか?」
やめて~!なぜ聞くのよ~!!怖い~!!心身共に疲弊しまくってた、クソマイ。

「…いーんじゃない?」

どうか悪事に加担したことは、皆さん広い心でスルーしてやってください。

そして、帰りの空港でやっとシアトルコーヒーをゆっくり堪能し、シアトルに心を許しかけた、その時!!
搭乗口が変わったという空港のアナウンスが。。

ひえぇ~!!!!真逆やんけ~!!!!!やばい、間に合わない!

コーヒーを一気に飲み干し、必死の形相で搭乗口に向かって車イスをこぐ、クソマイ。





クソマイのちょっとした油断を見逃さない。シアトルよ、なかなかやるな。今度は目的地としていくからな、待ってておくれ!

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