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人前でご飯が食べられない!?会食恐怖症人生史-きっかけ-


はじめに

苦手なもの・場所と生きていく

高所恐怖症、集合体恐怖症、暗所恐怖症…世の中には様々な恐怖症があります。
メジャーに知られているものであれば、友人や家族に打ち明けやすく、普段の生活でも回避できます。

では、生活に必須の行為が怖かったらどうしたらいいのでしょうか。

当たり前にできることができない

私は人と一緒にご飯を食べるという行為が怖くてたまらない、会食恐怖症(外食恐怖症)でした。

・運ばれてきた食べ物を目の前にするとそのお店から逃げ出したくてたまらない
・家族や仲のいい友人とでさえも外食に行くことを想像するだけで吐き気がする
・旅行でさえも食事が心配で行きたくない
楽しさを感じられない毎日でした。

人と一緒にご飯が食べられない私は欠陥人間で、誰よりも不幸で、一生幸せになれないとさえ思ってました。

この記事では、そんな症状を抱えてしまったきっかけや具体的な症状、辛かったエピソード、(完治ではないものの)克服までの道をお話ししていこうと思います。

これまでの人生

私はものすごい田舎で生まれ育ち、中学校の友達はみんな保育園から一緒の幼馴染でした。
一学年一クラスしかないため、色んな人と出会ったり、新しいことに挑戦したりといった、大きな環境の変化というのをあまり経験しませんでした

昔から緊張強いな面はありましたが、緊張のせいで普段通りに振る舞えない、そのせいで恥ずかしい想いをしたという経験はありませんでした。(覚えてないだけかもしれませんが…)

高校生くらいになり、「自分は緊張するとご飯が食べられない人間なんだ」と自覚が芽生え始めます。それでも緊張してご飯が食べられないことがダメなこと・恥ずかしいことという感覚がありませんでした。

発症のきっかけ

ドキドキワクワクの新生活

大学入学を機に一人暮らしを始め、大学ではどんな友人ができるかな、勉強も遊びも思いっきりやろう、と緊張半分・わくわく半分で新生活がスタートしました。

教室で偶然隣の席になった子と一緒に大学の食堂に行った記憶があります。
「緊張するから少なめにしよう」と量を調節して食べ切ることができ、
「なんだ、量さえ調節すれば食べられるじゃん」
と着実に成功体験を積み重ねていきました。

高校時代から好きだった人とのデート

ところが、この成功体験で身につけた自信を一気に壊してしまう出来事が訪れます。

それは、高校時代の友人で且つ私がずっと好きだった男子とデートの約束ができてしまったことです。
数日前から、
緊張する…けど楽しみ!どんな服を着ていこうかな!…でもやっぱり緊張する…。
を繰り返し、当日を迎えました。

午前中に集合し、刻一刻と近づいてくるランチタイム。もう食欲はありません。
「さっきジュース(炭酸)飲んだから今あんまお腹すいてないかも…。」と誤魔化しながらお店へ向かいました。
予約しておいてくれた・ご飯をすごく楽しみにしていた、という相手の期待に応えなきゃと必死に目の前の食事を口に入れます。
しかし、どうにも味がしません…。

「お腹いっぱいだったら残していいんだよ」と言ってくれたため、残してしまいました。
食べきれなかった、美味しさを感じられなかった、相手に気を遣わせてしまった、食事の時間を楽しめなかった…、
私は恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいでした。

失敗できないというプレッシャー

それでも2回目のデートに誘われ、今度は花火大会へ行くこととなりました。
花火大会なら、食事は食べ歩きみたいな形式だし、食べられる量の屋台ご飯を買えばいいや、とご飯のことは気楽でした。

ところが相手を目の前にすると、前回のデートでうまく食べられなかった経験がフラッシュバックしてしまいます。
今回こそは失敗できないとプレッシャーを感じ、再び緊張が私を襲いました。

…その結果、フランクフルト一本をちびちびと食べるのが限界でした。
この時をきっかけに「こんな少量でさえ、うまく食べられないなんて恥ずかしい」という感覚が大きく膨らみ、私を地獄へ突き落としました。

ここから先が苦しかった

この2度の食事に関する失敗から、段々とあらゆる場面で苦しむこととなってしまいました。
また、インスタ映えを狙って食べ残しをする人が続出していたことが社会問題となっていた時期でもあり、
こんな少量しか食べないなんておかしいと思われたら…
食べきれないのに注文するなんて非常識な人だと思われたら…
食事に対する異常な恐怖感もありました。

今思えば、他人の目を気にしすぎていたし、おかしいとか恥ずかしいとか決めつけて自分で自分を苦しめていたんだと思います。

続きは次回へ

ここまでお読みいただきありがとうございました!
文章を書くのが不慣れなもので、今回はここで一旦ストップします。

これから少しずつになると思いますが、会食恐怖症に関する自身の体験を話していこうと思います。

読んでいて、もう少しここ詳しく聞きたい!ということや質問等ございましたら、コメントをお寄せいただければと思います!
また、応援コメントも大変励みになります(記事を書くという意味でも、完治するぞという意味でも)。
これからもよろしくお願いします*


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