不登校長男のワクワク時間
今、長男は週1時間だけ学校に行っています。
今、長男の生活リズムは1年以上かけてやっと確立してきた無理のない状態に落ち着きました。
その中で長男作のすごろくを通して、本人も周りもワクワクできる時間も増えてきました。
そんなお話です。
不登校のカタチはそれぞれ
不登校になる理由も不登校中の過ごし方も千差万別ですよね。
繊細、真面目、学習の遅れ、ショックな経験など不登校になりやすい要因って調べると出てきます。
また不登校になったときの方向性は学校復帰を目指すのか、学校以外で考えていくのか、大きく分けてはこの2つかもしれません。
でもね、不登校になった細かい要因や目指すカタチはその子によって無数にあると思うんです。
長男の場合、学校復帰は現状、目指していません。
対人不安が強いので、今は限定した人との関わりを大切にしたいと思っています。
学習面はまぁまぁのレベルで理解できていたらいいくらいで、自宅学習を本人のペースでやってもらっている程度。
安定した生活リズムを保ちながら、今は学校含め、3ヶ所で個別対応での人との関わりを積み重ねています。
安心した人間関係、大切ですよね。
すごろくでスキルアップ
何かやろうと思うとき、自分の好きなこと、興味のあることって大切ですよね。
長男はロボットを作ったり、難易度の高い折り紙を作る〜創作折り紙などが不登校になってからの好きなことだったのですが、最近すごろくづくりにハマっています。
すごろくを作って、学校やスクールカウンセリングのときに持っていき、先生やカウンセラーと私と3人で楽しむ時間を作ってもらっています。
最初はあんまりパッとしない感じだったすごろくが、回を重ねるごとにバージョンアップしていき、設定も細かくなってきました。
作る→やってみる→うまくいかない部分が見えてくる→作り直す→やってみる→また作り直す
この過程って何かに取り組むときにはとっても大切ですよね。
私も仕事ではこれの繰り返し。
いいサイクルを作れていて、どんどんバージョンアップしていくんですね。
すると、最初は独りよがりなすごろくだったのが、だんだんとやる人がワクワクしたり、ガッカリしたり、感情を揺さぶられるような内容に変化してきました。
コレってすごいな…と一緒にやっていて思いました。
すんごく大切な過程を踏んでるんだよ、とも話しました。
ママは結構感動したよ、だってあんなに感情を揺さぶられるゲームってなかなかないよ。
揺さぶられ方も絶妙で、嫌になる程のダメージでもなく、やったーー!の部分も上がりすぎない、なんというかこう、次こそはやってやる!みたいな気持ちも呼び起こされるような感じ。
このさじ加減がホント絶妙。
上手だなって思いました。
作るたびに進化していくのも面白いです。
やってみて、ああ、コレって悔しいね、とかレベルアップが少なくてすぐやられちゃうね、とかいろいろ好きなように感想を言わせてもらっていて、その中で本人なりに考えて、次の新しいすごろくに生かす…それが上手だなぁって。
今までは積極的に人とは関わらず、少し距離を置いた中で話していたのが、すごろくを介してちょっと前のめりな感じもツボで。
いい時間を持てているなぁーーと思うんです。
少しでもいい、いい時間だったなぁーという経験を少しずつ積み重ねていけたら強いなって思います。
向き合うタイミングはさまざま
長男の子育てを思い返すと、いろいろと思うことがあります。
もう少しこうしていたらなぁとかね。
でもその経験があったからこそ、ここまでの人との関係性の築き方の深さに気づけたとも思います。
そして、今長男が向き合っていることはこれから社会の中で生きていく上でとっても大切なことだと思うから、焦らせたくないし、我慢して見ないフリもさせたくない、ゆっくり丁寧に向き合わせてあげたいという気持ち。
私も同じようにぶち当たったとき、状況に合わせて自分を押し殺し、なんとか波に乗ってやっていくしかなかったです。
だからそのまんまで成長できてなくて、今やっと長男とともにゆっくり自分と向き合っています。
そういうタイミングでもいいし、長男のように周りに合わせずゆっくり向き合ったっていいと思います。
今できること、やろうという気持ちになれること、楽しめることを大切にするっていい。
長男のこれから
長男のこれからはどんなでもいい、と思えています。
毎日の中で、学校では学べないこともたくさん積み重ねられていることがわかるから。
昨日も2つ下の弟の勉強を見てくれました。
「アイツは理解が弱い。ゆっくり説明してもなかなかわからないから、見本見せたり、簡単なのをいっぱいやらせてみたり、いろいろやらせてみたらちょっとできた。」
そういう見方ができるってすごいなぁ…。
教え方もうまいなぁ…。
教えてもらう勉強よりも、教える勉強が合うんじゃないか、なんて思ったから弟の勉強を見るバイトをお願いしてみました。
ちゃんとお給料も出します(笑)
ま、それも様子を見ながら・・・なるようになりますね。
中学に向けて
今長男は小5です。
中学はネットコースにしようって数ヶ月前に決めちゃいました。
変わってもいいんです。
ネットコースならやれそう、と言うので、今のままでも行く場所があるという気持ちは安心感に変わるかな、と思って。
そしたら、今のままでも大丈夫と思えたことで、本人は少し気が楽になったようでした。
だから決めちゃいました。
親も頑張らせないとダメなんじゃないかって気持ちがなくなったから、今の成長をワクワクできるようになりました。
目標に向かって頑張るというやり方もあるけれど、今の長男には今できることを積み重ねることの方が合っている気がします。
母親としての今の気持ち
日々の中で感じてきたこと、考えたことをつらつらと言語化してみたけれど、何だかこれだけやってきた、考えてきたのよっていう自己満足のようにも思えちゃう(笑)
でもそれも仕方ないのかなぁと思うのは、今は決まった形でのゴールがないからかもしれません。
もちろん子育てのゴールって子どもの精神的、経済的自立だし、そのために親としてできることをやっていくのだけれど、いい高校や大学に行って大企業に就職するとか、専門資格を取って専門職に就くとか、そういう私が学生の頃の将来のイメージと今ってだいぶ違いますよね。
AIによってなくなっていく職業、なんてニュースでも聞くし、今後どんな未来になっていくかなんて想像つかないです。
その子らしさを大切にしましょうとか、学校に行かない選択肢もありだとか、どんどんと多様性が当たり前になっていく世の中。
大人の言うことを聞いて一生懸命頑張れば良かった時代ではなくなってきました。
私はまさにそれをやってきたので、伝えて選択させる子育ては試行錯誤の毎日だし、思ってもみない選択に不安になったりします。
その中で、子どもの選択とともに自分の選択も大切にしていいと気づいて。
親も子供も生き方を選択する時代。
自分を知り、感じ、考え、生かし、変化と成長を楽しみたい、生きている実感を感じたい、そんな生き方へのシフト、今、私から実践しています!
と言っても難しいーーー。
noteで出会うたくさんの考えや感じ方、世界観がとっても刺激になっています。
まずはこの1〜2年、長男の中学に向けての動きとともに、自分の生き方、価値観、見直したいです。
皆さんはどんなことを考え、今を生きていますか?
いろいろ教えてくださいね!!
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