登園拒否はあらゆる視点と行動から考えたい
この春、三男の登園拒否が激化した。
環境の変化に弱いから仕方ないんだけど、わかっていても
「行きません!」
と頑なに拒否する姿を見ていると、不安は募る一方。
どんどん行けなくなったらどうしよう?
年長でこうだったら、小学校なんて無理じゃない?
どうしても感情が先にあふれてしまって、絶望感から動けなくなる。
「私の脳みそってこうなんだよね、いつも。」
最近、常駐してくれるようになったもうひとりの私がそっとつぶやく。
そうだ、私には考えられることとやれることをやって、頼るところに頼って、進んでいくしかないんだった。
なんとか気持ちを切り替えられた私は、三男の気持ちを切り替えるために、三男の好きなことを考える。
そう、幼稚園に本当に行きたくない場合もあるんだけど、三男の場合、多くは気分だったりするんだ。
私だって、感情は絶対と思っていたけどそうじゃなかったし。
そんなお話。
気分と現実
私は気分=本当の気持ちだと思ってた。
先日記事にもしたけれど、感情に思考が従うような生き方をしてきたから、湧いてきた感情とかそのときの気分って、絶対的に感じてたのよね。
だけど、この記事の中にエピソードとして出てきた「一気に夫への気持ちが冷めたのが夫の対応で元に戻った体験」をして思ったのよね。
感情って絶対的なものでは全然なかったって。
それをどう料理するかは自分次第だし、自分以外の影響でも左右されるものなんだって。
そうとわかればいくらでも対策は考えられるのよ、自分に対しても子どもに対しても。
イヤな感情が湧いてきたときは、いい感覚を得られる何かでご機嫌を取ればいいの。
好きなことやモノに頼ってもいいし(自分のご機嫌は自分で取るってやつね)、人に頼ってもいい。
三男を見ていて湧いてきてしまう不安な気持ちを、ひとまず置いておく。
できることをやりながら、誰に何を頼れるかを考えるのが大切。
そして、自分に対しては仕事に気持ち良く出発できるように考えてあげる。
私の心の変化
長男が登園拒否になったときは私に余裕がなさすぎた。
長男は心細かったと思うし、長男が我慢するしかなかったのね。
もっと理解して、もっと心に余裕を持てたらよかった。
そうしたら長男の気持ちに気づいてやれたのに。
それでも個別配慮や他の子と別行動を考慮してもらってたんだけどね。
かなりのVIP待遇。
だけど長男の心を開くことも、安心させてあげることも、長男のペースを理解することもうまくできなかったのよね。
発達特性のある子の子育て3回目。
だいぶ上手くなってきた。
多分、上手くなってきたのは、対応のバリエーションが増えたのもあるけど、私が自分の気持ちのコントロールを少しずつできるようになってきたのも大きいと思ってる。
三男の登園拒否。
絶望感でいっぱいになりながらも、なんとかなったのは自分で抱え込まないことを実践できたから。
私のとった作戦
まず、夫に相談。
これは今までもやってたけど、今までは話すだけだったの。
夫のタイプによってはね、話すだけで自分にできることを考えて行動してくれると思うんだけど、うちの夫は理解することと自分が行動することは別みたいで。
夫は7時に仕事に行く。
私は9時に三男を送ってから仕事に行く。
だから私が対応するしかないのかも、夫には頼めないし、と思い込んでいた私と、自分が動かなきゃいけない状況ではないと思っていた夫。
それを変えたのは、私の提案だった。
私「今までも長男や次男、三男の登園・登校拒否に、遅く出る私が対応するしかないって思って頑張ってきた。
でも行きたくない子どもを無理やり行かせるってお互いにめちゃくちゃ消耗するし、いいことないの。
現状で円満解決は難しい。
今までは私が仕事を転職して、仕事を減らしてなんとかバランスを取ってきたけど、もうこれ以上は無理だよ。
夫ちゃんの方で何とかならない?
子どもの話をして、通勤先が遠くならないように配慮してもらってるっていうの、前に話してたから、考えてもらってないわけじゃないのわかるんだけど。
私にはもう、仕事を辞める以外に方法が取れないよ。」
夫は職場に相談して、出勤時間を遅らせるという時差出勤で対応するようにすることにした、と教えてくれた。
よくよく聞くと、ケースバイケースで対応を考えてもらったというよりは、そういう制度があるらしい。
夫「どんな人でも選べるんだけど、使ってる人はあんまりいないね。
朝遅く出る代わりに帰りが遅くなるんだけど、結局朝早くても残業することになるから、オレにはあんまり変わらないかもね。」
オオーーイ、それができるんだったら、何度も仕事を辞めようと泣きながら過ごした私はなんだったんだーーーー!!
もっと早くそれをやってくれーーーー!!
と正直思ったけれど、一歩進んだことを喜ぶことにした。
朝、いつもいない夫がいてくれて、朝やっている家事や支度を一緒にやってもらえる安心感は思った以上に大きかったんだもの。
めちゃくちゃ心が軽くなったんだよね。
それから幼稚園の先生には、また行きしぶりが出ていることを漏らしておいた。
先生はビックリしてて。
園ではそんなそぶりが見られないみたいで。
やりたくないと言ったら無理には誘っていないし、楽しそうにおもちゃで遊んでいるし、来ちゃえばそれなりに楽しんでいるような感じだ、と。
ここが難しいのだけど、長男は気を遣って、我慢して、合わせていたのね。
後でわかったことだけど。
そういう長男がいたから、「そう見える」というのは信用してできないと思ってる。
でもそれだけではないのよね。
いろんな視点で目の前にいる子を見る。
決めつけない。
見守ってくれている人の話をたくさん聞いてみる。
その中で、自分なりに考えてやつてみて、上手くいった方法を積み重ねていく中で、こうなのかな?を増やしていく。
4月から始まった療育も拒否で一時期悩んだけれど、軌道に乗ったら特別に対策しなくても良くなった。
そこからすると、幼稚園には何らかの不安要素はあるのは間違いないと思う。
だけどね、それだけでもないんだなって思ったエピソードがあった。
先日、やっぱり行けなくて。
仕事の日だったから遅出にしてくれている夫に任せて先に出勤したのね。
いつもならパンクして、ギリギリで何とかやってきたんだけど、任せて行けることのなんとありがたいことか!
私は無理だろうと踏んでいて。
私だったらちょっとお手上げ状態だったと思う。
それで、根を上げて前の職場でも出勤を8時半から9時半に変えてもらった経緯があった。
そのときよりもいろんなことがわかってきている三男は、以前よりも手強い。
夫はどうするのかなって思ってた。
結果、10時には行けたらしい。
ゲームで気持ちを切り替えたら、前向きに進めたようで。
気持ちの切り替えの部分が大きかったんだろうという結論が出た。
そうなのか…気持ちで変わるのか。
はじめの一歩が難しいだけで、エンジンがうまくかかれば何とかなるタイプなのかな。
あんなに嫌がっていて、あんなにも拒否的だったのに、気分ひとつで切り替わるものなの?
私にとっては半信半疑なのだけれど、その線で行くなら次の対策はこれしかないと思った。
「幼稚園で好きなオモチャ」
視覚優位な三男は、言葉で言っても難しいことが、見せたら秒で切り替わることがよくあるのね。
早速先生に話をして、幼稚園で好きなオモチャを写真に撮らせてもらった。
全部で8枚。
すぐにコンビニでプリントアウトし、翌日の登園で使ってみることに。
↑例えばコレ
幼稚園で作ってめちゃくちゃ気に入ってたみたいで、これを先生が持ってきてくれた途端、これはベッドで、これは〇〇で、と説明が止まらなかったの。
ここまでテンション上がるものなら、切り替わりそう。
で、案の定、翌日この写真を見せたら、グズグズしてたのが切り替わった。
やっぱり気持ちの切り替えの問題??
ダメな日もあった。
そんな日は三男の中で朝の順番があって、何かを終えてないときだった。
朝、いつもやるルーティンを一つ一つこなしてから、登園する時間を予告して、その時間になったら声をかける。
そのときに上手く切り替わらなかった場合に、この写真が効果を発揮する。
そんなイメージが少しずつできてきた。
気持ちを切り替えるための下準備が結構大事らしい。
下準備があって、最後の極め付けで一歩踏み出せる、そんな感じだよ。
また、朝のルーティンでいちばん効果が高いのはWiiパーティだということが良くわかってきた。
短時間でいろんなゲームができるし、途中でやめやすいし、上手くいくことが多いから気持ちも上がりやすいみたい。
気持ちのコントロールか。
なんか私にも心当たりがすごくあることだよなぁ。
感情を落ち着かせるためには
私にも置き換えて考えてみると、ベースに感情が落ち着かない状態があると、感情の振れ幅は大きくなる気がする。
感情が優位な私は湧いてきた感情に振り回されやすいんだけど、現実が上手くいってるときや慣れていることをこなしているとき、予測できる範囲で動けているときって、意外と問題なくスムーズに生活できてたからね。
でも今は仕事がパートで自分に裁量があまりない状況で、子どもたちも予測不能という毎日の中、私はドキドキしながら過ごしている時間が多いの。
仕事ではそれでも何とかなることが多いのは17年の経験がまだあるからで。
でも今の職場は自分の考えとは違う方針を取っているのか、それとも私が非常によくコントロールされていた職場にいることが多かったからか、違和感も多いし自分の行動も判断しきれないことが多い。
やっぱり自分で担当を持って、自分の裁量で動きたい…だけど、それは今の働き方では無理だ…ずっと葛藤していること。
その葛藤がベースにあると、何となくいつも落ち着かない。
三男の登園拒否、なんて現実ですぐに落ち込んでしまう。
また子どもに関しては、ひとりひとり個性があることや特性の違いがあること、成長と共に変わってくる部分が大きいことから、こうしておけばオッケーっていう決まりがなくて、その都度対応になるでしょ?
それがなんだか落ち着かなくさせるのよね、私を。
どこまでやればいいのか、際限がない感じがして。
やってもやっても上手くいかないことはいっぱいあって、また私ダメじゃん、に歯止めがかからない。
マジメな人ほど陥らない?
どこまで子育てを頑張ったらいいの?っていう。
頑張ったからって結果が出ないのが子育てだとしたら、じゃあどこに折り合いつけるの?って。
感情の揺れ動くのが大きくなるのは、そうやって「私ダメじゃん」が発動したときなの。
子育てって上手くいかないことの連続じゃないね。
でもやれることはやりたいし、やったことがかえって良くなかったかもっていう結論はすごく落ち込む。
感情をザワザワさせたり、落ち込ませずに日々穏やかでいられるにはどうしたらいいのかって考えた。
で、私は最低限ができたら丸にしようと思ったの。
だって作れるとしたら最低限のルールじゃない?
で、それは食べて寝て、朝それなりに元気に目が覚めることという部分を守ることなんじゃないか、と思った。
三男の登園拒否のベースに、寝不足も少なからず関係しているのを感じているしね。
ちゃんと食べて、早めに寝て、朝、起きるのがしんどくないことが子どもにとって一番大切なことだって実感してるのよ。
ちゃんと寝られていたら情緒も安定するし、脳も成長するんだもの。
それは大人でも同じ。
私だって寝られないとつらいからね。
だから自分が寝られること、子どもたちが寝られること。
子育てで最低限やるべきこと。
そう考えて睡眠を見ていたら、調子が悪いのがすぐにわかる。
自分だってちょっと眠れない日々が続くとしんどいし、調子がいい時って寝つきがいいんだよね。
睡眠の大切さ、改めて感じたなぁ。
子育てっていうのは自分のコントロールがベースにあるし、子どものベースを整えてあげることっていうのが親にできることなんだろうな。
まとめ
いつものごとく、全くまとまってないんだけど、まとめて終わりにする。
「自分の思い込みや決めつけだけで、登園拒否を定義しない」
がまず大事。
最低限、夫と担任には事実を共有する。
あとは具体的に考えられることと、対策をいくつか挙げる。
それは本人を変えようとするものじゃなくて、本人の気持ちを変えるものや本人が変わらなくても周りが理解することを考えるのがコツ。
本人を変えようとするのがいちばん遠回りになることが多いもんね。
はぁ、少し整理できた。
来年までにできる限りの準備を小学校とおうちとでやってみて、それでも難しかったらまずは夫の勤務体制で何とかなることなら何とかしてもらい、ダメなら私が勤務日調整をする、もうそれしかないもん。
覚悟を決めて、今できることを意識していこう!
サポートのお気持ちがとっても励みになります😊✨その幸せの気持ちを他のたくさんの方へつなげていきたいと思います🎶