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子育ての多様性をもっと広げたい

発達多様性(発達障害よりも今の時代に合った言葉だと思う)のある子どもを育てる親であり、当事者でもある私のつぶやき。


生まれつきの違い

街中で小さな子どもが

「ママ大好き!」とか

ママにニコッと笑いかけるとか

遊んでほしくて構ってくるとか

そういう姿を見ると、コレがあるから子どもは自然と愛されるんだよね…と思いつつ、実は私、3人の子どもがいるのにとても他人事なんだよね。


今日、仕事で患者さんから

「近所の3歳の女の子がね、私のこと〇〇ばぁば、大好きって言うのよ。

 かわいくてねーー。

 最近、投げキッスを教えたら、上手にしてくれるのよー。

 ついいろいろ買ってあげちゃうわー!」

と聞いて、ビックリしたところで。


そりゃかわいいわ。

そんなことができちゃうのか!

愛されるなぁーー、と思った。


初めての子どもだった長男は、とってもクールな赤ちゃんで。

寝ているか、ひと声あげて起きたらオムツと授乳…そうしたらまた大人しく寝てる。

いわゆる手のかからない子どもだった。

でもなんだか心の通わせ合う感じがずっとなかったし、育てている実感もなかった。

母親ってなんなんだろう?と思いながら育ててた。

周りのママはなかなか泣き止まないとか、なかなか寝ないとか、背中スイッチがどうのとか、いろいろ悩んではアレコレ考えて毎日過ごしているようだった。

なんだか置いていかれている気がした。


そんな長男も小学6年になる。

感覚も考え方も行動も人とは違ってて、親としてどう関わっていったらいいのかすごく悩んだし、私の接し方が悪かったのかなっていう罪悪感がどこかにはあった。

そんなモヤモヤしながらいろいろと試行錯誤してきた私だったけど、やっと最近心穏やかになれて。

今日はふと、心のうちをポロッとつぶやいてみようという気持ちになったんだよね。

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アメブロで出会ったJoeさん

私が長男の療育話をアメブロで書いていた時代にふと知ることになったJoeさん。


モラハラ対策カウンセラーさんなんだけど、感覚が私の困っていることにすごく近くて、気になって読むことが多かったの。

でも深くまで理解できなかったのが、最近特に腑に落ちるようになってきて。

そんなタイミングでJoeさんが発達障害の子育てについても言及するようになって。

この方の見解は私の感覚に近くて、いつも背中を押されるように感じてる。


まぁその感覚ってホントに人それぞれだと思うし、同じように発達多様性の子育てをしている方のnoteやブログを読んでもホントにそれぞれ。

しっくりと心に響くとか、モヤモヤを代弁してくれてるとか、私はそういう言葉に出会うのが救いになってて。

同じように発達多様性のある子どもを育てているママだったら、きっと同じように思ったりするんじゃないかな。

子育てのやり方や考え方が一般的ではないから、同じような考え方や感覚で実践している人の言葉やや考え方、価値観を共有したり学びたいって。


今日、打ち抜かれたのはこの記事↓



うん、私もそんな気持ちだった。

目の前の赤ちゃんを愛おしいって思えない自分が母性なくて、母親失格なんじゃないかって思ってたよ。

でもママ友の家で同じくらいの歳の男のコに会ってビックリしたの。

2歳の時で、我が子とはまるで違ってた。

ママ大好きを連呼して、私のこともみかんちゃん!ってくっついてきてくれて。

悪いことして怒ったママに

「ごめんね」って、ほっぺにチュッてして。


隣で我が子はオモチャに夢中で、人と関わろうとする姿って見られなくて。

私のこと、大好きって言うこともないし、ギュッとかチュッとかもない。

むしろ抱っこしたら嫌がる。

なんだろうなって思ってた。

そして、そんなふうに思う自分もイヤだったよ。


次男は逆ね。

嫌なことがあるとよく頭を床に打ち付けてた。

それやると言うこと聞いてもらえるってわかってたり、自分に一斉に注目がくるのも知ってる感じで。

コレも2歳のとき。

その頃は私、よく次男に叩かれてた。

なんで叩かれるのかよくわからなかった。

涙が出て止まらなかった。


その頃にこの記事に出会えてたらなって思う。

もう少し冷静になれてたかもしれないし、でも無理だったかもしれないな。

私も正直いっぱいいっぱいだったし、どうしたらフツーに生活できるのかもわからなかったし、母親としての自信もなくしちゃってた。

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愛情深いママでいたかったの

ずっと悩んでいたのは、きっと私が愛情深いママでいたかったからなんじゃないかなって思う。

月並みだけど、子どもにたくさん愛情を注いであげたかったのよ。


でもね、実際は注ぐというより吸収されるか、投げ返されるかみたいな感じ(笑)

エネルギー交換できるような感じにはならなかったのよね。

淡々と接するのも、私のキャラでは無理難題で。

常に愛情あふれる家庭にしたいっていう想いばかりが空回りしてた。


スキンシップや大好き!というような直接的な愛情表現じゃなくて、

相手が愛と感じられるようなさりげない表現とか、

返さなくてもいい受け手のプレッシャーの少ない表現とか、

表現ってホントは多岐にわたるっていうのを子どもを通して実感するには時間がかかったかな。

思い返せばいろいろあったし、試行錯誤を繰り返したなーって思う。


時間はかかるけど、Joeさんの言うように落ち着くよね。

相手を尊重し、無理強いさせず、やりとりを大切にしてきたら。

学校や勉強に適応させることよりも、その子の心とその子のタイミングを大切にしてきたら。


その中で、母親も自分のことを大切にすることが大事なんだって気づけたのも良かった。

それを腑に落とすためには、まだまだ言語化を繰り返さないと難しいけど。

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自閉なんて失礼しちゃう

自閉症ってセンスのないネーミングだと思う。

閉じてるわけじゃないもの。

心は確かに開いてないかもしれないけれど、それは私には自立しているように感じる。

赤ちゃんの頃から「自分のことは自分で決める」というスタンスを持ってるのはスゴイと思うし、人に影響を受けずに自分らしさを突き進める姿には生きる強さだって感じる。


そりゃね、そんな感じだから周りの環境に合わせて対応したり、時には相手を喜ばせて利益を得る、みたいなスキル弱いのよ。

理解のない環境とか合わせなきゃいけない学校とかでは生きづらさ満載だけど、自分の力で生きる力はちゃんと持ってるって思うわけ。

むしろ、これからの時代にはピッタリな性質なんじゃないか、とさえ思う。

だからその性質を生かして、自分で考えて自分で決める、それをちゃんと繰り返せる環境を提供すれば、その子のやり方でマイペースに成長していくんじゃないか、と思ってる。


悩みながらもそれを尊重してきた長男は、今、自分で学び方を選択できる。 

これ、長男の考えを言語化したときのメモ。

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生きる上で必要と思うスキルを長男に考えてもらって。(一番下の社会性のみ私が提示)

学校に行かないことで、生きていく上で何が大切なのかをものすごーーく考える時間があったのね、長男は。

私も一緒に話してきたし。

バカ話もしたし。


人よりそういうことを考える機会がちょっと早かったかもしれない。

でもそんなタイミングだったし、本人もそれを実感してた。

そんな中で、1年じっくり考えてきて、6年に向けてひとつの判断をすることができたのがスゴイなって思ってる。


長男が生きる上で大切に思っているスキルの中でも6年の1年で挑戦したかったり頑張ってみたいものは赤で囲った4つ。

それを仕事のスキルにつなげられたらいい、とのことだった。

人とのつながりや関わりは、今は選択しないとのこと。

だから家で十分学べる、という決断だった。


これは私も尊重したいと思う。


こんなふうに考えて選択する機会とそれを実行できるツールがあれば、本人に必要な学びができるんじゃないかって今は思える。

学校に行かない選択は尊重したいけど、行かない代わりを親が提供することはかなり難しく、ツールもまだまだ少ない。

でも少ないけど、少しずつ増えてきているのは確か。

親も情報収集能力と判断する力が必要になってきているな、とヒシヒシ感じる。

それがこれからの時代なのかな、と思う。


ちなみに三男は生活の中で学ぶ力より、映像で学ぶ力の方がはるかに高いので、すまいるぜみの幼児向けがちょうどできたらしいから、コレがいいかもって思ってる。

自分のタイミングで自分で操作することが好きな三男にぴったりの教材で、世の中を知るツールになるかなって思う。


次男?

次男は自然から学ぶ人じゃないかと思う。

本質をつかめたら強いタイプ。

今は大好きなヒョウモントカゲモドキを飼うことを大切にしようと思ってる。

お金がかかるからね、餌代とか。

習い事よりもトカゲラブなの、彼は。

思いっきりハマってほしいと思う。

学びが体験型の彼は、学校に通うこともひとつの学びのツールだと思っているから、しんどいときは休みつつも学校に通うことを大切にしたいと思ってる。

今後、どうなるかわからないけれど、適度にクールダウンしたり、好きな世界にハマりながらも、世の中のルールをなんとなく感じつつ、微妙なさじ加減を一緒に学べたらと思う。


そんな感じで、私は自分を大切にできるようになってから、子どもたちを見ていく視点も軸もできてきた気がする。


発達多様性の子育ては取り組み方も自分とのバランスもものすごーーく難しい。

でも軸が決まればあとはどんなふうに成長していくのかフツーの子育てでは得られないようなワクワクとドキドキがサイコーよね。


なかなかそんなふうに思えない日々が続いたけれど、子どもと向き合って、ひとつひとつ丁寧に関わっていけば、ふっと開ける時って来るんだと思う。


これからも発信を続けて、同じように悩み、考えているパパやママとつながりたいなぁ♪







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