療育に行けない三男と向き合った結果
三男の療育拒否に向き合って、現在めっちゃお疲れ中。
私、頑張った。
そして三男も。
結局、これって誰が得するの?
何のために?
それと向き合う記事。
自閉症スペクトラムの特性と療育
発達障害とか自閉症とかって聞くと、問題行動がイメージされてしまう人、まだまだ多いのかな。
でもだいぶテレビでも取り上げられるようになってきて、
「何らかの配慮が必要な人」
って思ってくれる人も増えたかな。
だけど、配慮が必要=劣っている人
ではないってことも、理解してもらえてるかな。
彼らの得意なことは、定型発達の人とは全然違うところにある。
世の中が定型発達の人向きに作られているから、彼らは生きづらいんだ。
それに対して、定型発達仕様に適応するのがゴールではないのよね。
定型発達仕様になっている世の中を理解して、その中で自分はどう生きていくのが合っているかを、親子ともども経験したり考えていく過程が大切なのだと私は思ってる。
じゃあ、療育ってなに?
療育って「矯正」とか「教育」ではないんだよね。
「苦手の克服」でもない。
佐々木正美先生はね、
「自分の認知スタイルを嫌いにならないように、不都合を回避する技術を身につけ実行してもらうための療育」
と言ってる。
私の療育ノート、3冊目のメモ↓
療育初日のこと
療育初日は入園式。
とはいえ、いきなり分離で、親は説明会と書類作成。
子どもたちは、スタッフとおもちゃルームで待機。
療育センターは受診で良く通っていて、三男も良く知っていた。
診察券を見せれば、ああ、あそこねって感じで。
その日もいつものコースと思っていたと思う。
ところが違う部屋に通され、不安なところで私は説明会に行ってしまった。
別れる時の不安な顔が気になって、少しの間はいたのだけど、オモチャで遊び始めたからサッと出て行ってしまったのね、私。
いい思いをしないで、初日を終えたからだと思う。
また行くって言ってたはずなのに、翌週は朝突然行かないになってしまった。
良く考えてみたら、不安だよね。
また良くわからない状況で、ママに置いていかれて…行こうと思わなくて当たり前だ。
療育スタートの先週は拒否
子どもは3人だけだったし、おもちゃで遊べるし。
前の日には行くって行ってたし、と完全にノーマークだった私。
療育初日の朝、行かないってなって、焦った。
実は一昨年のお試し療育の2週間が散々で。
連れて行くのがかえってストレスになったのと、幼稚園には通えている理由から、去年度の療育通いはあきらめた。
幼稚園で十分、と思ったのもあるし、幼稚園の配慮が神だったから。
今年度は来年の就学もあるから、方向性を一緒に考えてもらうために参加。
でもこの日の拒否で、私は一気にお先真っ暗になった。
本人が嫌がることをして、何が療育なんだろう?と思ったから。
それでも、本人がちゃんと状況を知った上で選択したわけじゃなくて、不安やいいイメージが持てないことによる拒否だとしたら、ホントなら楽しめる経験を配慮不足で経験できなかったという結果になるわけで。
本人に必要な情報を与えて、その上で選択した考えは尊重しよう。
今はいろいろやってみて、少し様子を見たり、来年の参考にしよう。
何をしていても、来年は小学一年生なのだから。
理解があるのが前提の療育。
遠慮してないで、どんどん相談しようと思った。
私ができないからダメなんじゃない。
配慮不足で動けないだけなんだ、と。
行かない選択をするなら、無理強いはしたくない。
でも本当にその場がイヤなのか、ただの不安なのかはちゃんと確かめよう。
療育2日目
2日目の作戦として、こう考えた。
あひるクラス(療育のクラス名、仮名)はいいイメージがないから、あひるに行くのはナイショにする。
本人が行きたい場所に行くことで、家からまずは脱出しよう。
次に療育センターについてから、あひるに行くと本人に伝えてみる。
そこで拒否するなら、強行突破は悪影響。
ここで電話して、先生に助けを求めるようにしよう。
療育センターの駐車場までくれば、私だけじゃないし、何らかの手立てを考えられる。
この日は光るオモチャで遊ぶカリキュラム。
光るオモチャを持ってきてもらって、それで興味を引いてみよう。
そんな感じで、まずはコンビニへ。
大好きないちごヨーグルトドリンクをゲット!
気分は上げ上げなハズ。
療育センターに着いた。
「①あひるに行く、②おうちに帰る、です。」
では、案の定拒否。
次はケータイで光るオモチャを見せて、
「こんなので遊べるんだってー、楽しそうだね!」
と伝えるけど、これも無理。
多分、あひるとの関係が伝わってなかったと思う。
次は電話。
先生に光るオモチャを持ってきてもらってトライ。
すごく楽しそう!
よし、これでオモチャを返しに行くって理由で一歩踏み出せたら…と思ったけど、やっぱり無理。
うん、見通しがまだ弱いかもしれない。
また電話をして、今度は今日の予定を教えてもらうことに。
するとまた先生が来てくれて、絵カードで予定を本人に伝える。
①今日はママと一緒
②おあつまり
③光るオモチャで遊ぶ
④帰る
だよー!
何度か見せると、スイッチが切り替わる。
やった!
やっぱりこういう見通しが大事。
ワクワクよりも、この子には見通しによる安心感の方が効果がありそうだとも感じた。
帰りには、次回の予定の「新幹線のオモチャづくり」が見通せるように、新幹線のオモチャ完成品を写真で撮った。
それから、この部屋の風景やお支度スペースも。
次回はワクワクもあるし、この写真を見ながら見通しをつけて、一緒に来られたらいいね。
来年度の就学に向けては、まずは個別級の体験と、入学する前に何度か参加させてもらうことが必須のような気がしてきた。
入学前に前向きに学校に向かえる準備が必要。
個別級だけじゃなくて、実はインターナショナルスクールも選択肢に入ってる。
小学生が全校で10人弱。
授業も1〜2人で受けられて、より個別配慮をしてもらえる環境がある。
給食もなくてお弁当なのも、今幼稚園のお弁当で海苔巻きオンリーから脱却できない三男には好条件。
ただ、月に4〜5万かかる。
これが配慮の必要なタイプの子育てでいちばん悩ましいところ。
長男もネットスクールで学ぶのはいいのだけど、月に2万ちょっとかかってる。
個別級に行くとしたら、もしかしたら付き添いが必要で、その時期は仕事が難しいかもしれない。
それはまぁ、限定的だと思うけど、登校拒否に切り替わったら仕事が続けられない可能性がある。
インターナショナルスクールの方が継続しやすいのでは…なんて。
でもお金…。
ホント悩ましい。
今は週2〜3日、9時半から15時までの仕事で10万円のパートをしていて、これが必要な生活費の最低限度。
これ以下になると、さすがに生活できない。
それとどう折り合いをつけていけるかが、私の大事なポイント。
インターナショナルスクールは小さな学校という感じ。
職場の近くで車送迎が可能だから、個別級よりも両立しやすいし、お金がかかるけど、仕事がゼロになるリスクは低いんじゃないかなんて勝手に考えてる。
うーん、悩ましい。
そこらへんの事情は本人の意思とは違うところにあるわけで、そこら辺も難しい。
最終的には本人が決めるのが大事だと思う。
そのために情報を提供したり、本人の特性を親が理解する、それが必要。
そのために、これから療育でどう意思の疎通を図っていくか、本人の意思をどう理解して、どう自己選択につなげるかを学ぶんじゃないか。
今、私が必死で腑に落とそうとしていること
実はこの葛藤は、子育てだけじゃなかったりする。
仕事でのスタッフとのコミュニケーションに対してもだったりするんだよね。
今までの職場では、割と自分のペースで自分なりに仕事をすることが可能だった。
だから、自分の興味を掘り下げることも学びの選択をすることも苦手な人間関係を避けることも可能だった。
でも、もう避けられないと思ったのね。
で、何が足りなくて苦手なんだろう?と考えて。
そしたら、子育てと同じなのよね。
自分の考えも相手の考えも尊重するコミュニケーションができること。
セルフコンパッションとアサーション。
これじゃないかと、今は結論に達してる。
私の一年の目標。
治療技術や患者対応技術をどんどん高めていくことばかりしてきたから、そこは少し休憩して、今度はスタッフとの程よい関係づくりを自分なりに攻略したいと思ってる。
それには上下関係ではなくて、お互いの考えを尊重し合える関係やコミュニケーションが大事なんじゃないか、と。
そうそう、今の私のピンポイントでの目標ってそれなんだ。
相手を知り、自分を知り、両方を尊重できるようなカタチを丁寧に見ていく。
それは夫婦関係においても、子育てにおいても、大切な視点だよね。
そして療育においても、子どもの課題克服よりは子どもとのコミュニケーションのカタチを模索して、最大限に子どもの意思が尊重できるように、親が考え動けることが大事じゃないかな。
私の今の課題。
納得できるようなスタンスを模索していく過程を楽しもうっと。
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