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【京のブログ】(10)「薄っぺらい人の薄っぺらい評価などいらない」

 このブログに出会ってくださって、ありがとうございます。

 今日は、「必死で上司の機嫌をとり、部下を差別する人」について書きたいと思います。

 私が出会った人で、自分の上司の機嫌をとることに必死で、本来やらなければならない仕事に身が入らない上司がいました。仮にAさんとします。

 単純に、会社には仕事をするためにきているのですから、最低限の仕事上の良好な人間関係さえできていれば、問題ないと私は思います。

 しかし、Aさんは部署の長である役職についているにも関わらず、直属の部下に仕事を押し付けて、いわゆる飲み会やゴルフなど、遊びの事ばかり考えている人でした。

 なぜ、このような人が部署の長という役職につけたのか、不思議なくらいです。

 思い当たるとすれば、Aさんは自分の上司に対する「飲み会ヨイショ作戦(とにかく相手を飲み会に誘い、お酒の力をかりて気分をよくさせた上に、ひたすら相手をおだてあげ機嫌をとり、自分をアピールしまくる作戦)」で、のし上がっただけではないかと私は思います。

 さらにAさんは、自分の部署の若い社員や、新人社員などにも、積極的に飲み会や食事に誘い、自分のお気に入りの部下を作ったうえで、仕事上の贔屓をしている様子でした。

 一番目に余るのは、お気に入りの部下とお気に入りではない部下には、話し方が変わることでした。

 基本的にお気に入りの部下には、上から目線の馴れ馴れしい口調で、

 「おぅ!〇〇くん、これでよかったよな。」

 と言ったかと思えば、
 お気に入りではない部下に対しては、

 「あの〜〇〇さん、
  これでよろしかったんですよね。」

 と、あからさまに急に取ってつけたような敬語になり、見ているこちらも気持ちが悪いくらいです。

 気にしなければ良いのかもしれませんが、なぜ、ここまでわかりやすく態度を変えるのかが、不思議でならないのです。

 なにか意図があるのではないかと思われても仕方がないと思うのです。

 何も考えていないということも考えられるのですが、そうだとしても、50も過ぎた年齢の部署の長という役職のあるものとしては、その行動自体が幼稚すぎる気がするのです。

 また、他の社員に差別されていると思われてしまうというリスクに繋がり、今の時代なら特に〇〇ハラスメントとして、訴えられることすらあると思うのです。

 立場上、やはり部下は極力平等に扱うべきだと思うし、あからさまにお気に入りとそうでない人の話し方を変えたり、挙げ句、他の社員がいる前で、お気に入りの部下たちと飲み会の話を堂々としているのは、良いことには思えません。

 百歩譲って、気の合うお気に入り達とプライベートで飲み会に行くのは良いとしても、人によって態度を変えるのは、人としても信用できません。

 はたして、そういう人が役職について、人を正当に評価することができるでしょうか。

 そういう人に限って、部下の社員たちの中でも「仕事ができないのにヨイショだけが上手い部下(仮にBさん)」にだまされて、最高の評価をするのです。

 Aさんが評価する、Bさんの書類上の評価が良いので、Aさんの上司も、正当に評価できる頭のキレる人でなければ「本当は仕事が全く出来ない事実」に気づかず、そういうAさんの部下のBさんにさらに良い評価をしてしまうのです。

 私は思います。

 「なぜ見抜くことが出来ないのか」と。

 飲み会でヨイショしている様子ではなく、普段の仕事ぶりを評価出来なければ、役職としての役割は果たしてはいないと思います。

 人間ですから、自分にとって相性の良い人悪い人がいるのは仕方ありません。

 ですが、仕事をしている以上、仕事の出来ばえをベースとした評価をしてもらいたいものです。

 そこには、その人自身の「人を見抜く能力の欠如」があり、また、そういう人が多数いることも現実です。

 年齢と人を見抜く能力は比例しません。

 しかし、往々にして、Aさんのように、人として未熟でありながら、年齢やヨイショだけでそれなりの役職についてしまう人は少なからずいるのです。

 では、そのような上司に出会った時にどうすればよいのでしょうか。

 私は、心の距離を置くことで対処しています。

 なぜなら、「そのような人を見抜くことのできない未熟な上司に、何を言っても理解できない」と思うのです。

 冷たい言い方かもしれませんが、50も過ぎた年齢の人に意見したところで、脳の劣化もあり、考え方を変えることは出来ないと思うのです。

 それに、そんな人でも上司ですから、あからさまに反発して意見するのは、得策ではありません。

 なぜなら、そういう人は、気に入らないと「役職という立場を使って、わざと評価を下げるという嫌がらせをしてくる」からです。 

 だからといって「その上司と同類となって、気に入られる必要もない」と私は思うのです。

 環境は、部署異動や転職しない限り、容易に変えることは出来ません。

 ですから、同類にならず「自分がすべき仕事を誠実に全うすることに集中する」ことで、極力関わらないようにしましょう。

 たとえ、直接的に評価されなくても、誠実な仕事に対する姿勢は必ず見ている人がいます。
 
 逆に「正当に評価出来る能力のない上司の評価など、評価にすら値しない」のです。

 私は、そんな「薄っぺらい人の薄っぺらい評価などそもそもいらないし、自分の尊敬する仕事の出来る上司にこそ、評価してもらいたい」と思います。

 皆様の周りにも「必死で上司の機嫌をとり、部下を差別する人」はいませんか?

 今一度、自分自身を振り返り「くだらない上司と一緒になって、周囲の人達に誤解を与えるような言動や行動をしていないか」考えてみましょう。

 もしかしたら、知らず知らずのうちに他人に不快な思いをさせ、「周囲の人達からの人としての評価を自ら下げてしまっている」かも知れませんよ。

 皆様の毎日が充実した日々でありますように。

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