百夜一夢 MIKA

百夜一夢 作品と私の雑記と詩

百夜一夢 MIKA

百夜一夢 作品と私の雑記と詩

記事一覧

ブーム

真珠貝 水面に出ては 月光の 糸を巻き取り 沈む海底 研ぎ爪を 立てた柔肌 跡なぞり  あなた猫でも 飼ってたかしら 残り香に 気づかぬは嘘 鼻聴くの 嗅ぎ分けし…

百夜一夢 MIKA
10か月前

花咲くサーカス

振り返ってみたくなった夜! なんでかわからないけど振り返ってみたくなった 11月半ばにでも振り返ろう〜 私は生まれてから成人までに7回も引っ越しをしたためにどこが故…

百夜一夢 MIKA
10か月前
3

演出ノート

おにさんこちら 廓の中で男と女が遊んでいる 無防備に目隠しをして女の手の鳴る方へ その先は… 女主人 私はマティーニがとても好き 特にストロベリーマティーニやコーヒ…

百夜一夢 MIKA
11か月前
7

花の家

幼い頃 花の家のコ と呼ばれていた 薄紫の藤棚と 小さな藤棚、白、桃、黄色n 芍薬、朝顔、薔薇、紫陽花、椿、牡丹、秋桜、曼珠沙華、マリーゴールド、杜若、 花に囲まれ…

ベヘリット

中学3年生のホワイトデー まだギリ処女の私 付き合って3ヶ月の彼氏にクッキーを焼いてあげたのだ なんて可愛い みかちゃん乙女じゃんめっちゃらぶりー ちなみにバレンタ…

井戸に飼う蛇

そこに落ちてくる蠍 最近井戸に飼う蛇の話をしている 昔飼っていた赤と白のニョロの話じゃなくて その蛇はカラスのような偏光色の白黒鱗に マゼンダの目 薄紫の舌 歯はオ…

あいうえお

愛想尽かした明日のあの子 飽きた遊んだ甘いもの いけない井戸の碇型 いっぱつ石臼生きる意味 歌う嘘つき海の上 裏には梅の木 牛埋まる 駅前襟立餌選ぶ 縁日映画化えっ…

放課後喫茶にて台本

2022年9月 百夜一夢 放課後喫茶にての台本です。

過去台本短編集

2022年3月の作品の台本と未発表の詩のまとめです。

ぐみもも いつもありがとう ごめんね? 大好き? いつもありがとう! ねえ一緒に遊ぼう? 私のこと好き? えへへ ガシャンガシャンぺこりぺこり うふふきゃはは わたしあ…

100

人様のブログ

人様のブログを(と言っても友人の)を書き換える ゼロから1を生み出すのは労力がとんでもなくかかるけど 人様の書いたものに遊び心と息抜きで手を加える なんの責任もな…

花が好きだよ 花好きでよく摘んだよ 川原でれんげ草摘んでかんむり 僕は君が好きだよ私も好きよなんてガキが言い合って そんな事すっかり忘れて花冠はベランダで腐る アブ…

近くて遠い日

わすれた夕日が沈むのはまだ覚えている 沈んでくのはヘドロの腐った海で ベタつく潮風下水混ざったドブ臭さ 手入れなんかろくにされてない芝生ではしゃぐ犬 ないんだ娯楽…

あいうえお

愛したあの人殺めたい 愛しい命を生贄に 飢えて俯く(うわごと)美しい 映画の悦楽永遠に(永久に) お腹のお子さんおさらばよ

100

海であなたに会ったのは きっとあなたを愛すため 夜明けにあなたを刺したなら 泡にならずにすむでしょう? きっとわたしが刺したって あなたは笑って許すでしょ

100

ひよこについて

小学四年生の社会科見学 私は生まれて初めてひよこに会った ネコ科が好きな私はウサギやモルモットニワトリだけを触れるふれあいコーナーにときめきかなかった ここのコら…

ブーム

ブーム

真珠貝 水面に出ては 月光の 糸を巻き取り 沈む海底

研ぎ爪を 立てた柔肌 跡なぞり 
あなた猫でも 飼ってたかしら

残り香に 気づかぬは嘘 鼻聴くの
嗅ぎ分けしてる これ特技だわ

悲しみは いつもぴたりと 横にいて
幸せは いつだってほら 誰かの肩ね

ふせまつげ 眠るその顔 やわらかく
目が開かないの ウソみたい

耳たぶに カミソリ一つ 水たまり
添えて跨いだ まま何見たの
僕の目に 

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花咲くサーカス

花咲くサーカス

振り返ってみたくなった夜!
なんでかわからないけど振り返ってみたくなった
11月半ばにでも振り返ろう〜

私は生まれてから成人までに7回も引っ越しをしたためにどこが故郷なのかよくわかりません

捨てたいような故郷だったのか
帰りたくなる場所がない
なんとなく両親らが居ると言う事での故郷として北の方を指すけれど…

子どもの頃は「肋の出た犬」が歩くスラムのような汚く貧しい都会に住んだ事もあります

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演出ノート

演出ノート

おにさんこちら
廓の中で男と女が遊んでいる
無防備に目隠しをして女の手の鳴る方へ
その先は…

女主人
私はマティーニがとても好き
特にストロベリーマティーニやコーヒーマティーニが大好き
なんで馬鹿げた形のグラスなんだろう
洗いにくいだろうな
細くて持つの怖いな
なんて高校の卒業マナー教室でノンアルコールのカクテル🍸を飲んだ時思ったものだ
なぜオリーブなの?他にも添えてみたら?
そう!目玉!!!

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花の家

幼い頃
花の家のコ
と呼ばれていた

薄紫の藤棚と
小さな藤棚、白、桃、黄色n
芍薬、朝顔、薔薇、紫陽花、椿、牡丹、秋桜、曼珠沙華、マリーゴールド、杜若、

花に囲まれて気持ちが良かった
花の咲く季節だけが好きだった
冬は閉ざされるので

祖母が害虫を容赦なく踏み潰す
かなぶん、かぶとむし、アゲハ蝶の幼虫
私は大好きなのにみな祖母が潰す

かなぶんが潰れる音は嫌い
ザクリぐしゃりジャリ

夜懐中電

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ベヘリット

ベヘリット

中学3年生のホワイトデー
まだギリ処女の私
付き合って3ヶ月の彼氏にクッキーを焼いてあげたのだ
なんて可愛い
みかちゃん乙女じゃんめっちゃらぶりー

ちなみにバレンタインチョコはもらう側
当時もでかーい板チョコ(机の半分くらいの)とか諸々買ってもらったはずだけど記憶曖昧
食べたらなくなっちゃうし

あの冬ベルセルクにどハマりしていた私は
ベヘリットが可愛くて可愛くて「蝕〜蝕〜」と騒いでた

思い

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井戸に飼う蛇

井戸に飼う蛇

そこに落ちてくる蠍

最近井戸に飼う蛇の話をしている
昔飼っていた赤と白のニョロの話じゃなくて

その蛇はカラスのような偏光色の白黒鱗に
マゼンダの目
薄紫の舌
歯はオパールみたい
いつ見ても可愛いけどあんまり会いたくない
会釈でにっこりさような

イタチに追いかけられ古井戸に落ちた蠍
食べてもらわなかったことを悔やみながら
神様に永遠に焼かれる
命の輪の外

救ってあげたい

井戸から見上げる空

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あいうえお

愛想尽かした明日のあの子
飽きた遊んだ甘いもの

いけない井戸の碇型
いっぱつ石臼生きる意味

歌う嘘つき海の上
裏には梅の木 牛埋まる

駅前襟立餌選ぶ
縁日映画化えっへんエモい

起きた起こしたおっちょこちょい
お目当てお目覚めおまんま重い

さよならさんかく さっきのさいご
さらさらさびしい酒3合 
さかさまさざんか咲いて去る
さっさとささっと三拍子

過去台本短編集

2022年3月の作品の台本と未発表の詩のまとめです。

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ぐみもも

いつもありがとう
ごめんね?
大好き?
いつもありがとう!
ねえ一緒に遊ぼう?
私のこと好き?
えへへ
ガシャンガシャンぺこりぺこり
うふふきゃはは
わたしあなたのお人形
わたしなぐさみもものきさんしょのき
お人形さん笑顔ニコッ
可愛い?きれい?すき?
えへへ!わたしもー!
ガシャンガシャンぺこりぺこり
いつもありがとう
ごめんね?
大好き?
いつもありがとう!
ねえ一緒に遊ぼう?

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人様のブログ

人様のブログを(と言っても友人の)を書き換える
ゼロから1を生み出すのは労力がとんでもなくかかるけど
人様の書いたものに遊び心と息抜きで手を加える

なんの責任もない
出す予定のない
それはそれはスイスイかけて面白い

花が好きだよ
花好きでよく摘んだよ
川原でれんげ草摘んでかんむり
僕は君が好きだよ私も好きよなんてガキが言い合って
そんな事すっかり忘れて花冠はベランダで腐る
アブラムシやアリを巻き込んだまま小さな甘い花の香りが
草の乾く匂いに変わってカビ臭い洗濯機の隣で干からびてくんだ
でも花が好きだよ
虫が寄るけど枯れるけど
腐ってあの色鮮やかさはなんだったのかって海老茶色になって
べちゃっと崩れて落ちベラン

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近くて遠い日

わすれた夕日が沈むのはまだ覚えている

沈んでくのはヘドロの腐った海で
ベタつく潮風下水混ざったドブ臭さ
手入れなんかろくにされてない芝生ではしゃぐ犬
ないんだ娯楽が犬くらいしか

俺の16
大雨降ったら真っ先に冠水するような臭い土地
あの橋渡れば幸せになれるって
いや行けたんだ夢の国にだって
右手に見える焼却炉
ネズミとナッツを左で掴み
コーン食う鴨蹴っ飛ばす

また誰かが首吊って古い団地から飛

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あいうえお

愛したあの人殺めたい

愛しい命を生贄に

飢えて俯く(うわごと)美しい

映画の悦楽永遠に(永久に)

お腹のお子さんおさらばよ

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海であなたに会ったのは
きっとあなたを愛すため
夜明けにあなたを刺したなら
泡にならずにすむでしょう?
きっとわたしが刺したって
あなたは笑って許すでしょ

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ひよこについて

小学四年生の社会科見学
私は生まれて初めてひよこに会った
ネコ科が好きな私はウサギやモルモットニワトリだけを触れるふれあいコーナーにときめきかなかった
ここのコらは触られてストレス感じて死んでもいいんだな〜ひどい
子どもに自由に触らせるなんて怖いところだな〜居るのは実験and畜産か〜そう思うと切ないね
なんか苦しいなんか切ない動物園怖いと肩を落としてどれを触るでもなく
とりあえずヤギがめちゃ苦手な

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