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セルフ・コンパッション:日記で目指す書く習慣化

セルフコンパッションとは、ザックリ説明すると「どんなときでも、自分自身を思いやる気持ちを持つことが大切」という考え方・心理状態のことです。

セルフコンパッションには、3つの構成要素があって

■自分への優しさ

自分にとって大切な人や近しい人にするのと同じように、自分自身に対しても

  • 親切で暖かい目を向ける

  • 前向きな態度で自分をいたわる

  • 感謝や尊敬などのポジティブな感情を持つ


のような思いやりを持つことが、自分への優しさです。


■共通の人間性の認識

失敗したときや苦しい状況に陥って「こんな失敗をするのは自分だけだ」「なんで自分ばっかりこんな目に・・」と孤独感や疎外感を覚えたときに


  • (失敗なんて)誰でもやること

  • (苦しい状況は)誰にでも起きること


と思えることが、共通の人間性の認識です。


■マインドフルネス

今この瞬間の出来事に意識を向けて、何についても判断せず/評価せず/とらわれずに、ただありのままの自分に注意を向け、それを受け入れる。

「今ここ」だけを意識することが、マインドフルネスです。


これらを意識することによって、自分への思いやりを実践していきます。


セルフコンパッションって何?と思われた方は、先にこちらの記事を読んでいただくことをおすすめします!


ちょっと前置きが長くなりましたが、本題に入っていきましょう。


セルフコンパッション日記の書き方


自分に起きた・感じたセルフコンパッション的なことを日記形式で文字に起こすというのが、セルフコンパッション日記です(そのまんまですね!)


最初に書き出すことは、その日に起きた自分を責めたこと、自分を否定・非難したこと、悲しみや痛みを感じたことなどです。


そして、それらの出来事や感情に対して、自分がセルフコンパッションを使ってどう対応したのか・今どう感じているのかを書いていきます。


日記の内容は、3つの要素にもとづいて書きます。

■自分への優しさ

→そのときに自分に声がけをした内容を書き留めたり、日記に書きながら自分を思いやることも効果的です。


■共通の人間性の認識

→自分の経験は自分だけのものではなく、孤独感や疎外感といった感情も誰もが知っている感情だと考えて書き出すことで、他者とのつながりを意識できます。


■マインドフルネス

→悲しみ、恥ずかしさ、恐怖やストレスなどを感じたことについて、加工せずにありのままを書き出すと、客観的に認知・受け止めることができます。


ポイントは、あまり難しく考えないで気楽に書くことです。


「3つの要素のどれに当てはまるだろう?」「こんな振り返り方じゃ不十分なんじゃかな?」とか悩んだり、迷ったりする必要は全くありません。


「いろいろあったけど、ちゃんと自分を思いやることができた!」

大切なのはこれだけですのご安心ください。


セルフコンパッション日記を書く際の注意事項


セルフコンパッション日記を書くときの注意事項があります。


それは、寝る前に絶対にやらないでください。


その理由は、寝る前にネガティブな経験や感情を思い出すことで、いくらセルフコンパッションで上書きしたとしても、カバーしきれないかもしれないからです。


感情がマイナス・ネガティブに傾いたままで寝るのは、翌日のパフォーマンスに悪影響なので、できるだけ避けるべきです。


ですから、セルフコンパッション日記は、昼休みや午後のスキマ時間を使って書くようにしてください。


セルフコンパッション日記のハードルが高い場合


正直「通常の日記とは全然違うものを、いきなりそんな風に言われても書けない・・」と思われたのではないでしょうか?


当然の反応だと思います!


そこで、セルフコンパッション日記を書くための準備として


その日あったうれしかったこと、よかったこと、楽しかったことなどの「いいこと」だけを思い出して3つ〜5つくらい書き出すことから始めてみてください。


これも大げさに考えたりしないでくださいね。


過ごしやすい天気だったとか、電車で座れたとか、かわいいネコを見かけたとか、占いが当たったとか、日常の中にあるちょっとした「いいこと」を思い出して書くだけです、これなら簡単ですよね〜。


この「いいこと」日記が習慣になってきたら、セルフコンパッション日記にも挑戦してみてください。


こちらは寝る前にやることを強くおすすめします(きっといい夢が見られるますよ!)

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