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ビタミンB3のポジティブとネガティブな副作用 N0.9

エイブラム・ホッファー博士の論文を翻訳しました。
昔、FBへ投稿したのをこちらにまとめておきます。
No17までありますのでお楽しみに!
今回はNo.9です。

フラッシュのメカニズム

ナイアシンフラッシュは、ヒスタミンの放出およびプロスタグランジン
との関係に起因します。
ナイアシンフラッシュは、ヒスタミン注射で誘発するフラッシュと
非常に似ていますが、ヒスタミン注射は血圧を正常値以下に低下させても、ナイアシンにはほぼ起こりません。
高血圧の同僚がフラッシュが起こるまで服用したところ、
血圧が著しく低下し、3日後に、血圧が上がり始めたことを発見しました。
彼はそれを繰り返していました。
フラッシュを起こせばまた血圧は下がることでしょう。
服用量を減らすことは、フラッシュの強度に深く関係します。
彼は数ヶ月間、これを試しました。
ナイアシンを定期的に服用した場合、血圧は元の値に戻り、
維持できました。
エド・ボイル博士は、ナイアシンを服用した後、脂肪細胞がヒスタミンを
ためこんで膨張した小胞が空になっているのを何年も前に発見しています。
また、ナイアシンで1週間の事前処理したモルモットは、
アナフィラキシーショックで死ぬことはないこことも発見しました。
私は、血液中に放出されたヒスタミンを破壊するアスコルビン酸
(ビタミンC)と合わせて、食物および昆虫の咬傷に対する反応を
減少させるため、長年、多くの患者に使用してきました。
Horrobinは、血管拡張がプロスタグランジンD2に関連していると
述べてます。
これが統合失調症の患者における膜アラキドン酸値低下によるものであると仮説しました。
アスピリンは、フラッシュの強度を低下させ、再びプロスタグランジンを
示します。
私はヒスタミンとプロスタグランジンの両方の関与の可能性が
最も高いと考えています。
--------------------------------------------------------------------------------------補足です。
プロスタグランジンとは?
動物の組織や器官、軟サンゴなどに存在し、
アラキドン酸より生合成される生理活性物質であり、
プロスタグランジン(Prostaglandin, PG)の代謝関連の誘導物質を含めて
プロスタノイド(prostanoid)と呼ぶ。
オータコイドの一種。
発見当初、哺乳動物の精液及び精囊から単離され前立腺
(prostate gland)由来と考えられ名付けられたが、後に誤認とされた。
プロスタン酸を基本骨格として、五員環の酸化様式(A〜J)の違いや
側鎖部の二重結合の違いによって分0類され20種以上報告されている。
血圧上昇・降下、子宮筋の収縮、血管拡張、平滑筋への作用、
末梢神経作用、局所ホルモン様作用など、多彩な生理作用を示し、
代表的な医薬品としてPGE1の血管拡張薬、PGE2, PGF2aの子宮収縮薬、
PGE1, PGE2誘導体の消化性潰瘍薬などがあげられる。
アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)は、
プロスタグランジン類を生成するシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害する。(2008.4.14 掲載)
http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?プロスタグランジン

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