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スピード時代だからこその『ギグエコノミー』という生き方

あなたは、『ギグエコノミー』という生き方を知っていますか?
今さらながら私は、これをForbes(フォーブス)というビジネス誌のメルマガで初めて知りました。

『ギグエコノミー』とは

単発や短期の仕事(ギグ)を基盤とした働き方──つまり、生き方です。

今は、何に対してもスピード感があるほうが好まれやすく、ビジネスにおいても『迅速』な対応や行動が求められる時代です。また、フリーランスなどのように、自身の力で稼ぐような事業をしている人にとって、『継続』や収入の安定は永遠のテーマであり、課題でもあります。

見る人によってギグエコノミーは、それらを真逆にいくような生き方と映るかもしれません。しかし、継続的であるがゆえに、そしてスピードを重視される時代だからこそ、心が脅かされてしまうこともあるのではないかと思うのです。

『ギグエコノミー』に向いてる人とは

継続的な仕事は、見方を変えれば、いつも仕事や納期に追われているのと同じです。人によっては、それが充足感を感じられて好きだという方もいるでしょう。
そういった方は、ギグエコノミーという生き方には、物足りなさやフラストレーションを感じてしまうかもしれません。

反対に、自由に時間をコントロールしたい、仕事に追われてやりたいことができないといった方には、いつもでなくてもギグエコノミーのような生き方や、時間の使い方が合っているのかもしれません。

私もどちらかというと、単発や短期を繰り返す仕事のほうが合っているなと感じます。それは、私自身が常に好奇心に満ち溢れ、あれもやりたい、これもやりたいと思うことがたくさんあるからなのでしょう。それ以外でも、いち主婦であり、いち母という立場でもある私にとって、追われ続けることは気を抜く間がなく、疲れてしまうというのもあります。(まあ、もともとの性分で、ゆっくり自分を見つめ直す時間がないと息苦しくなってしまうというのもありますが……)

継続的な仕事は、収入の安定を生み、仕事を失わない安心感が得られます。反面、常にタスクが途切れることなく積み重なり、いつもやるべきことばかりに囲まれているのは、心の平穏から距離を置くことにもなりかねません。

ギグエコノミーも生き方の一つ。何が正しいということもない

スピード感があることは、決して悪いことではありません。相手の時間を奪わずに済みますし、嫌なタスクから手早く離れることもできるでしょう。早く行動するぶん、時間の隙間を活用することもできます。

「いいことづくめじゃないか」そう思う方もいるでしょう。けれど、外的なものにばかり目が向いて、内的なものに目は向いていますか?

内的とはつまり、自分の心です。他者との向き合い方や、身の周りにあることばかり考えて、自分との対話が疎かになっていないでしょうか?
自分の感情や感覚は、とても柔く儚いものです。目を背け続けていたり、蔑ろにしていると、どんどんと見えなくなっていきます。

『ギグエコノミー』は経済を回す!?

ギグエコノミーは、自分ができることだけに集中してやることに似ています。単発や短期の仕事の中でも、自分が負うべきことと負わないものを分けることが根底にあるからです。

これは、「得意や好きを仕事にする」ことにも繋がります。仕事をミニマルにするには、細分化するしかないからです。

たとえば、ライターの仕事で考えてみます。
取材が得意な人が取材に行き、音声を文字にすることが得意な人に音起こしをしてもらう。次に、読み手やクライアントが求める文章を体裁よくオリジナリティを出して書ける人が清書し、納品する。写真が必要なら、カメラが得意な人にお願いする。

コスト面だけでみれば、撮影もできるライター1人に発注したほうがクライアント側は安上がりですし、納品まで業務を一本化できるのでスムーズです。しかし、パフォーマンス面ではどうでしょうか?

取材は得意だけれど、うまく文章にまとめるのができないライターよりも、取材は不得手でも、文章にまとめるのが上手いライターのほうが、素早く高クオリティのものが出来上がるのではないでしょうか。

ライターの仕事以外でも、あなたができない(苦手な)ことは、それを得意とする他の誰かにお願いしたほうが、お互いに気持ち良く仕事をすることができます。そういった相手と協力し合っていけば、生活にも心にも余裕が生まれやすくなります。また、時間にも余裕ができるでしょうから、自分自身と向き合う機会も作りやすくなるはずです。


ギグエコノミーは、もしかしたら周りも自分もハッピーになる生き方の一つなのではないかと思います。
あなたは、どう思いますか?

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