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BEANIE MANIA

『BEANIE MANIA ー全米を狂わせたぬいぐるみー』というドキュメンタリー映画を観た。この作品、BEANIE BABIES という製品名のぬいぐるみを取り巻く話なんだけど、すごく面白かった。

なんとなく見たことあるぬいぐるみのデザインなのだが、こんなにもアメリカでブームになり売れていたものとは知らなかった。

見た目とても可愛いそのぬいぐるみを収集し始めた人がポツポツと現れた。そして、次第に異様なまでの熱狂が生まれる様子が映し出されていた。

これ面白かったのは、ぬいぐるみのブームというひとつの現象を辿るだけでかなり多くのことが分かるという所。

大枠としては、時代や人の習性について。

なんだか何処の国の人も似ている面があるなというのが印象だし、時代が繰り返されている様子が面白いほどに写っていた。

転売の様子とか、正に!!という感じだ
あと、値の上がり下がりに一喜一憂する人の様子とかも現代とかなり被る……

時代は遡り、遥か昔にもチューリップの球根の価格に熱狂したりした時代の引用も皮肉としてあり笑ってしまった。時は、1600年代である……今のようにインターネットがない時代でも、人はあまり変わっていない。その時代に落胆した人達がいたように、ぬいぐるみで、そして現代では……ということで ……笑

物の売り買いが行われている「金」の話をしているようで、結局はそれ以外の話をしている感じもした

価格が上下する市場は、結局は人が作り出している。そこが非常に明確に映し出されているのも良い。

あとは物の「価値」について。

ある人には、ただのぬいぐるみでしかなくても熱狂していればそれ以上の価値が出ている様子もいろいろと考えさせられる。

使っている道具や熱狂しているものは違うといえ、人の行動は繰り返されているなというのが、一企業の「ぬいぐるみ」の歴史を見ているだけでもよく分かる。

マーケティングや投資について、そして人の行動原理が映し出されている以外にも、見所があった。

特に、インターネットの移り変わりの歴史としての資料にもなっている点もそのひとつ。

何かを買うことや、金を含めた価値などに囚われてしまっている人は現代にも多い。


なかなか面白いドキュメンタリーだった。

トレーラーも貼っときます。

映画を観る事は、英語学習者にとって英語を耳に慣らす以外にも、いろいろな国の現象を知ることもできるのが良いです。

いろいろとまとめています

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