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子供(私)が親(母)に願うこと。

今朝の「あさイチ」で、
親が離婚した子供の気持ち特集をやっていた。
私は今53歳だが、私も親が離婚した経験を持つ一人である。

当時、世の中は今ほど離婚に寛容ではなかったので、
親が離婚した、という事実を
友達に言うことも、気を使わせてしまうかもと思い、
誰にも何にも言わなかったことを覚えている。
友達は、自分の親から聞いているのか噂で聞いているのか、
分かっているかのように父親のことには触れてこなかった。

父と母がよく喧嘩しているのを、
幼い頃に見てきたし、感じてもきた。
母方の祖父や祖母の態度からも、
父親が受け入れられていないことも分かっていた。
幼少期の私は、
「仕方ないことなんだ」と
事実を受け入れようとしてきた。

子供ながらに、
「自分のせいなのかな」とか
「自分にできることはないのかな」とか
父と母がうまくやっていけたらいいのにって思っていた。

どうあがいても、
体の半分のDNAは父親のものだし、
それを否定される環境となってしまった中で育った私たちは、
自然と三人(私は三人きょうだいの長女)とも、
自己肯定感の低い人間となってしまった。
大人になってから今でも兄弟で話すが、
自分への自信のなさが三人に共通する
母からは、
父を肯定する言葉は聞いたことがない。
それだけ苦労してきたんだし、
母にとっては肯定なんてできないのかもしれない。

離婚って、子供は関係ない。
男と女、夫と妻の関係が終わるだけ。

でも子供にとっては、
環境が変わること。
良い方に向かう人もいれば、
ずっと心の中にひきずってしまうこともある。
離婚する親は、
子供に離婚することを「分かってもらいたい」
思うんだと思うけど、
子供は、「分かったふり」をするか、
「分からないまま受け入れる」か、
「分かるけど受け入れられない」か。
そんな気持ちがグルグルすると思う。

でも、「分かる気がする時期」って来ると思う。
自分が大人になって、結婚して子供ができたりして、
自分が親になったりすると、
分かる気がする時期が来る(笑)。

離婚した親を持つ立場から、
離婚する親たちに伝えたいこと。
それは、

「お父さんとお母さんが出会ってあなたがいる。」
「それは、とても素晴らしいことなんだ。」

子供にそれだけは伝えて欲しいです。
その事実だけでいいんです。

離婚することは、もう仕方のないこと。
二人が出会って、子供が生まれた。
その時、その時の事実の積み重ねで、
今があるんだから、
今、離婚するってことと、
昔、子供を産んだことを
一緒の軸で考えて欲しくない。

少なからず、子供にとって
環境が変わることで、
心の変化は、ある。
だけど、
父や母がいたからこの世に生まれてきたってことを
絶対に否定してはいけないと思う。
だって事実だし。

弟が中学生くらいの頃、
母は、
「弟が、お父さんそっくりになってきて嫌だー」
と言っていたのを覚えている。
半分冗談で言っていたのかもしれないが、
「当たり前じゃん」って突っ込みたかった。
子供たちの性格の特徴で、自分が受け入れられない部分があると、
母は、
「私に似ないで、父親に似たのか。」
と、都合のいいように私たちを責めたりした。
そういうのって、
この年になっても忘れられないで心に引っ掛かったまま。

母は苦労してきたんだと分かっている。
父親がわりもしてきた、とよく自分で言っている。
本当にそうだと思う。
でも、
なんて言うんだろう。
子供の立場でのものの見方はしない人だから、
私たち子供の気持ちは、分かろうとはしないだろう。
それが母だから(笑)。

欲を言えば、
母親に、
「お父さんと出会ってあなたたちが生まれてきてくれて
 嬉しいし幸せだ。」

と言ってもらえたら、
どんな風景が見えるだろう。。

これって、離婚した人だけでなく、
「親」が「子供」に伝える
大切な言葉だと思うな。
「子供」が「親」に願うこと。
私の場合、だけど。

最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事は、離婚を否定するものではありません。
離婚って、スタートだし。
私の場合の子供からの目線で、
自分が感じてきたことを
そのまんま書き出しました。
気分を悪くされた方がいたら、申し訳ないです。
スルーしてくださいね。











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