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5分早い朝に見えた景色

「今日は、はやく学校に行きたい」

三男からの、突然のリクエストに驚いた、今日の朝。
なぜなのか聞いてみると、朝休みに友だちと遊びたいから、という理由でした。あまり早く着いてもいけないので、いつも出る時間の5分前に出発しました。

鍵をポケットに入れて、スマホを持って、と準備をしているうちに、本人はさっさと靴を履いて玄関の前に出ています。そして、とっとこ、とっとこ、小走りで歩きだしました。
大きな信号を渡って、民家の間の道路を通り、町内会長さんの家の前を過ぎると、お地蔵さんの交差点。車が来ていないのを確認して、横断歩道を渡り、また、とっとこ、とっとこ、小走りで進んでいきます。追いつきそうで追いつかない、絶妙な距離を保ったまま、通学路の半分以上を過ぎました。

ダックスフントの絵が描いてあるアパートの先から、ちょっと上り坂。坂の真ん中あたりでは、いつも地域のおじちゃんが掃除をしながら、子どもたちを見送ってくれます。子どもたちから、「今、何時ですか?」と聞かれて受け答えをするのが、定番のやり取りになっているおじちゃんです。その前を通る時には、三男と僕の距離は少し開いているくらいでした。三男が早く歩いていくから。

「今日は一人で行ってるのかと思って、びっくりしましたよ。今日は、やけに元気がいいですね。」

いつも、子どもたちのことをよく見てくださっているから、ちょっとした変化にも気づかれるんだと思いました。こんな人たちに見守ってもらいながら、子どもたちが学校生活を送ることができているって、とてもありがたいことだと改めて感じました。

この地域があって、学校があって、先生がいて、友だちがいて。そして、毎日が積み重ねられて、子どもたちの気持ちは変化していきます。

6月から、学校に行くのを嫌がることが出てきた三男。スムーズに行ける日もあれば、通学路の途中で歩かなくなったり、校門の前で号泣したりする日もありました。担任の先生だけでなく、学年主任の先生や保健室の先生も一緒になって、泣き叫ぶ三男の対応をしてもらったこともあります。
クラスには、保育園から一緒だった仲良しの友だちもいて、その子と遊ぶのは楽しいと言うし、担任の先生は好きだと言う。でも、行きたくない日もある。

コロナの影響で学校生活が大きく変わり、いつもと違う不安を抱えた子どもたちが多いと聞きます。うちの子どもたちも、やっぱり影響は受けています。一人ひとりの状況は違うから、今年は、ゆっくりじっくり寄り添うことが大事だと感じています。

まだ波はあるだろうから、明日も早く行きたいと言うかは分かりません。明日は、明日。今日は、今日。
いつもより5分早く家を出た。そんな今日の朝は、空の青さが一段とまぶしく見えました。自分から早く行きたいと言ってくれたことは、今日の喜びとしてじっくり味わいました。

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行くのを嫌がり始めた頃の記事は、こちらです


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