見出し画像

「どうやったらUXリサーチャーになれますか?」と聞かれて答えること@ UXPotato

「UX×キャリア」をテーマにしたUX Potatoというイベントでお話させていただきました。こちらコロナの影響で一時延期となっていたところ、パーソルキャリアさん、ポップインサイトさんのご尽力によりオンラインにて開催となりました。100名ほどの方にご参加いただけていたようで、オンラインイベントは地方からも参加できますし、ラジオ感覚で気楽に参加できるのもいいですよね。事務局のみなさまがnoteを後日公開してくださる予定なのですが、私の方でもお話したことを中心にまとめておきたいと思います。

私はタイトルの通り、「どうやったらUXリサーチャーになれますか?」と聞かれて答えることについてお話しました。資料はこちらです。

「UXリサーチャーになりたい!」という方からこのようなご相談をいただく機会が度々あり、全てはご対応できていないのですが何名かお話を伺っていて私がふと疑問に思うこと、それは目的と手段がいつの間にか入れ替わってしまっていないか?ということでした。

スクリーンショット 2020-05-22 20.28.23

私の場合はUXリサーチはひとつの手段として捉えていて、目的はあくまでより良いサービスをデザインしお客さまとともに価値をつくっていくことです。そのために有効だからUXリサーチをやっているし、その文脈によってもっといい手段がある場合もあるし、そこは柔軟にやっていけたらいいと考えています。

スクリーンショット 2020-05-22 20.28.29

一方で、わかりやすい専門性を身に着けたいとか、なんとなくやってみたい!という気持ちもわかるんですよね。キャリアを考えると不安になるときもあるし、自分の心の声に従ってとりあえずチャレンジしてみることも大事なときもあります。ただ、UXリサーチに限らず他の仕事もきっとそうですが、実務は表舞台では決して語られないような泥臭いことが多く辛くて心が折れそうになる場面もあるでしょう。そういうときにブレない目的があることは心の支えになるし、私自身会社のミッションやサービスのつくりたい世界に共感していて、そこが目的だからこそ心折れずにやっていけてるのだと思います。UXリサーチを通してつくりたい価値、UXリサーチの先にある目的はなんだろう?ということを時には立ち止まって考える時間も大事にしたいですね。

イベントでお答えした質問

Zoom上で質問を投稿してくださった方、ありがとうございました!覚えている範囲でお話したことを記しておきます。

Q, リクルートとメルペイのリサーチチームの違いや、今の実務を教えていただきたいです!

リクルートではUXデザイナーとして、ひとつのサービスにおいて定量定性データから課題をみつけて仕様を書き、リリース後のモニタリングまで幅広い業務を担当していました。PdMに近い動きかもしれません。メルペイではUXリサーチャーとして、定量定性データから課題をみつけて仕様やデザインをブラッシュアップしていく過程でPdMやデザイナーに伴走しており、一機能や組織に閉じずにより横断的な動きをしています。関わる業務の幅と深さ、それから見る範囲が違うなと思っています。

Q, リサーチャー同士のつながりなど大事にされていますか?どういうコミュニティに参加されていますか?

イベント登壇やnoteでの情報発信をはじめてから「イベント参加しました」「note読みました」と声をかけてくださることも増えて、情報を発信する人のところに情報は集まるし、それが結果としてつながりを生んでくれるなあと思っています。特にUXリサーチ実践者の細かなナレッジはなかなかマニアックで情報が流通しないので、実践者間のコミュニティで勉強会や情報交換をさせていただいています。

Q, お三方とも大学院に通われているとお見受けしましたが、それぞれ学び直したい/学び直したいと思った理由はどのようなものなんでしょうか?

こちらは先日noteに書いたのでよろしければお読みください。

Q, 5年後もUXリサーチをしていると思いますか?NOだったら、どんな仕事をしていると思いますか

しばらくはUXリサーチを極めたいなという気持ちがありますが、5年後となるとわからないですね。大学時代はNPOで働いていたこともあり、WEBサービス業界や民間セクターにもこだわりはないので全く違うセクターや領域、例えば国や行政のサービスデザインなども面白そうだなと思うこともあります。

イベント後にお答えした質問

時間の関係でお答えできなかった質問にTwitterで回答したのでこちらにも貼っておきます。





UX系のイベント最近色々出てきていますが、「キャリア」にフォーカスされているのは主催のパーソルキャリアさんらしいですし、自分自身も振り返るいい機会になりました。UX Potatoの皆さん、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

イベントレポ

大学院で使う本を購入させていただきます!