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マクドナルドのある国同士は戦争をしない「紛争防止の黄金のM型アーチ理論」

本日の日本経済新聞にて、マクドナルドのある国同士は戦争をしない「紛争防止の黄金のM型アーチ理論」について、今回のロシアとウクライナの情勢を絡めて記事が掲載されていました。

この「M型アーチ理論」自体知らなかったので、非常に興味深い記事でした。

「紛争防止の黄金のM型アーチ理論」とは、ニューヨーク・タイムズのジャーナリスト、トーマス・フリードマンが唱えた理論で、その理論に異議を唱えていた学者たちも多くいたそうです。

フリードマン氏の考えを有名にしたのが、1999年の著書「レクサスとオリーブの木」である。第10章「戦争とマクドナルドの不思議な関係」のなかで、こう述べられている。
「ある国の経済が、マクドナルドのチェーン展開を支えられるくらい大勢の中流階級が現れるレベルまで発展すると、そこはマクドナルドの国になる、と規定する。マクドナルドの国の国民は、もはや戦争をしたがらない。むしろハンバーガーを求めて列に並ぶほうを選ぶ」。経済的な豊かさが領土的野心を抑えるという見立てだ。
日本経済新聞

さらに、フリードマンはマクドナルドからデルのサプライチェーンで「M型アーチ理論」を発展。

「デルのグローバル・サプライチェーン(供給網)に組み込まれた2国は、戦争を起こすことはない。なぜなら、巨大なグローバル・サプライチェーンに組み込まれた人々は、昔ながらの戦争をしたいとは思わなくなるからだ。それよりも、カンバン方式で品物やサービスを提供し、それがもたらす生活水準の向上を享受するほうを望む」
日本経済新聞

記事の中では、様々な学者の異論を引用し、このようにまとめています。

米国の信任の揺らぎと新興国の台頭、さらに新型コロナウイルスの感染拡大、そしてウクライナ危機。今ではフリードマン氏の理論が象徴する楽観主義は大きく後退した。かわって広がるのは、不透明感に満ちた世界観だ。
日本経済新聞

確かに、現在のグローバル化は、コロナや今回のロシアのウクライナへの侵略の件で、綻びを露呈し、今後の見通しがつきずらくなっています。

私が働いている会社はアメリカ企業でグローバル展開をしているので、ロシアにおいて、またロシアとのビジネスは停止しているし、今回の件が多方面の世界経済にもたらす影響を考えると会社にとっても、私個人にとっても、インパクトは小さくないなと考えています。



こちらの日本経済新聞より↓

グローバル化のつまずき ロシアとマクドナルド:日本経済新聞

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